2024.12.11

新たに開館した北谷町立博物館に行ってきた

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北谷町伊礼に、コンクリート造りのモダンな建物が印象的な「北谷町立博物館」が開館。縄文時代の北谷町の自然環境や暮らしが学べる常設展示をはじめ、自由に本を閲覧できるエントランスロビーなど多くの人々が楽しめる施設となっていた。

北谷町初の博物館が誕生

2024年11月20日、北谷町伊礼に新しく「北谷町立博物館」が開館しました。
北谷町伊礼といえば賑やかな美浜アメリカンビレッジなどの海側エリアから、58号線を挟んで逆にある山側エリア。以前は米軍基地キャンプ桑江内に含まれていたエリアでしたが、20年ほど前に土地が返還されたことに伴い、ここ数年は宅地や商業施設などの開発ラッシュが進んでいる地域です。

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国道58号線から新しい建物が並ぶ街並みををしばらく進んでいくと、ぱっと景色が開けて見えてくるのがこちらの「北谷町立博物館」。モダンな雰囲気が印象的なコンクリート造りのコンパクトな建物です。

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隣接した広々とした緑地は国指定部史跡の「伊礼原(いれいばる)遺跡」。現在はまだ整備中?発掘調査中?のためか柵で囲まれていて立ち入ることはできませんでしたが、博物館のパンフレットによると解説板が設置され、博物館とあわせて歴史を学びながら人々が憩える公園として利用できるようになりそうでした。
それでは博物館の内に入ってみましょう。

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案内表示もシンプルでおしゃれですが、イラストのラインが直線的ではなく絶妙に手描き感のある柔らかな雰囲気になっているのが個人的に刺さるポイントでした。

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こちらの案内にもさりげなく縄文時代の人々がデザインされていたりして素敵です。

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こちらがメインエントランス。わりと小さめな作りのうえ、内部の文化財を保護する意味合いもある二重扉構造になっており中が見えないので、まるで縄文時代へとタイムトンネルをくぐっていくようなそんなワクワク感がありました。

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中に入るとエントランスロビーがあり、クジラの骨格標本がどーんと展示されていました。
こちらは2021年に北谷町宮城海岸打ち上げられていた「タイヘイヨウアカボウモドキ」という世界的にも非常に珍しいクジラだそう。つい3年ほど前にこんなに大きなクジラが北谷に打ち上げられていたとは知りませんでした。

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常設展示室の入口には募金箱が設置されていました。北谷町立博物館は入館料無料ですが、遺跡などの維持保全のため100円程度の協力金の寄付を呼びかけているそうです。台の上に置かれたシャコガイなどの穴から下の透明アクリル部分にお金が落ちる仕組みになっており、楽しみながら募金ができる素晴らしいアイデアですね。もれなく子どもたちに「もう一回やりたい!」とせがまれました。チャリンチャリーン!

1時間は眺めていられる楽しいジオラマ

常設展示室に入ると中央に大きなジオラマがあり、周りの壁沿いに土器やパネルなどが展示されていました。広くはない空間ですが、映像などもありじっくりと見てまわることができます。

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およそ7,000年前からの縄文時代についての展示が中心となっており、隣接する伊礼原遺跡から切り出した地層や土器など、当時の北谷の人々の暮らしぶりが垣間見える展示となっています。

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展示物はおさわりNGですが、一部、触れることができるレプリカも展示されていました。貝や骨を使った縄文時代のアクセサリーは現代で見てもおしゃれ!

そしてなんといっても圧巻なのが中央に設置されているジオラマ。

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一体一体、表情やポーズなどが工夫されており今にも動き出しそうな縄文人たち。

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海岸では当時の貴重な食料だったであろうイノシシやウミガメを捌いている光景も。

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人物はもちろんですが、当時の沖縄の風景を作っていた生き物や植物、サンゴなどが群生する海中の様子までが生き生きと色彩豊かに、しかも様々な視点から見ることができてすごく楽しいジオラマでした。森の中や岩場にこっそりハブが潜んでいたり、リーフエッジの部分にタコが潜んでいたりと、小1時間は眺めていられそう。

活動展示室も忘れずチェック

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常設展示室から受付カウンターを挟んで反対側には活動展示室があり、こちらでも様々な展示物を見ることができます。

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以前DEEにスナック探訪記事を寄稿していただいた、“ぎすっち”ことぎすじみちさんの著書『オキナワノスタルジックストリート』発見。エントランスロビーや活動展示室には沖縄に関連する様々な書籍が展示されており、ソファや畳スペースでゆっくりと読むことができます。

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車いすの方や乳幼児のおむつ替えに助かる多機能トイレが2つに授乳室もあり、もちろんエレベーターも完備。
幅広い層の人たちが快適に利用できそうですね。

開館したばかりのぴっかぴかの「北谷町立博物館」。北谷方面へお出かけの際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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