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沖縄で2024年になくなってしまったもの、なくなってしまうもの
いよいよ今年も残りあとわずか。
というわけで本日は毎年恒例、今年沖縄でなくなってしまったもの、なくなってしまうものをまとめています。
いつも何気なく視界の端に入っていたお店や建物。
しかしそれがなくなってしまった途端に、私たちの記憶からその存在はあやふやになってしまいます。この特集はお店や施設は確かにここにあった、という情報をまとめておくことで、かつてあったお店や施設の存在をアーカイブしておこうという試みです。
これまでの記事もあわせてどうぞ。
・2013年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2014年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2015年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2016年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2017年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2018年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2019年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2020年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2021年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2022年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・沖縄で2023年になくなってしまったもの、なくなってしまうもの
今年なくなったもの、なくなるものは何だったのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
なくなってしまったお店や施設
ユニオン前島店(那覇市)
1月31日閉店
1月31日にユニオン前島店が施設の老朽化に伴い一時閉店。
もともとは前島スーパーというスーパーの居抜きがユニオン前島店の前身としてあって、ちょっと不思議なつくりになっていました。あの雑多な感じ、嫌いじゃなかったです。
現在建物は取り壊されて、建て替え後に新たに新装開店する予定らしいです。
コザボウリングセンター(沖縄市)
3月31日閉店
沖縄県内最古のボウリング場だった「コザボウリングセンター」(通称「コザボウ」)。建物の老朽化などの理由で、今年3月に開業61年の幕をおろしました(閉店まであと数日、もうすぐさようならコザボウリングセンター)。
長い間ありがとうございました。 pic.twitter.com/xsvyZLc7Fd
— コザボーリングセンター (@kozabowling) April 2, 2024
公式Xには最後のコザボウリングセンターの様子が投稿されています。
現在、跡地はすっかり更地になっていますがユニオンを展開する野嵩商会が利用をすることが決まっているそうです。
TSUTAYA糸満店(糸満市)
3月31日閉店
こちらはThreadsで読者の方から写真と情報を頂きました。去年に引き続き、今年もTSUTAYAの閉店が止まりません。4月30日でTSUTAYA読谷店が閉店、7月15日でTSUTAYA石垣店が閉店、8月31日でTSUTAYA宮古島店が閉店と続き沖縄県内のTSUTAYAは新都心店、小禄店、首里店だけになってしまいました。
みどり立体駐車場(那覇市)
5月6日営業終了
ダイナハ前にあったみどり立体駐車場。オープンは1975年5月24日でナナサンマル以前の痕跡を残す貴重な建物でもありました(さようならみどり立体駐車場)。
ジュンク堂の指定駐車場でもあり、当たり前のように毎回使っていましたがいざ無くなってしまうとすごく寂しいです。ダイエーの開店にあわせて作られた駐車場だそうで、記事のコメントには今は無きダイナハの思い出を寄せてくれる読者の方もいらっしゃいました。
ファミリーストア丸大 読谷伊良皆店(読谷村)
5月10日閉店
沖縄のローカルスーパー、丸大の伊良皆店が5月10日をもって閉店。
読谷高校の向かいにあり、卒業シーズンのポップもなんだかほっこりするような地元に根付いた店舗だったようです。
なお、伊良皆店の上には謎の家があるのですが、Xで情報を募ったところ「初恋クロマニヨン」の松田さんのご実家ということが判明しました。家の立地が謎すぎる。
三角食堂(宜野湾市)
5月31日閉店
宜野湾市の老舗食堂、三角食堂が普天間の区画整備に伴い閉店。
開店は1965年だそうで昔ながらの黄色いカレーだったり、汁物だったりと県内にもファンが多かったのではないかと思います。かつてDEEokinawaでは食堂で"あの注文"をしてみるという記事をやったこともありました。
三角食堂といえば桜の木でも有名でしたが、閉店後には桜も切られてしまって寂しい感じになっていました。
タウンプラザかねひで 与儀店(那覇市)
5月31日閉店
那覇市にあったタウンプラザかねひで 与儀店が5月末日で閉店。
40年以上前からある、最古のかねひでのひとつだったらしいです。
ジランバ屋(那覇市)
5月31日閉店(事業継承)
那覇市の公設市場近くの老舗蒲鉾屋「ジランバ屋」が5月31日をもって閉店。
お正月やお盆にはカマボコを求めて長蛇の列ができる人気店でした。
創業はなんと100年前。張り紙の「100年間ありがとうございました」の圧倒的パワーがすごいです。そして惜しまれながら閉店したジランバ屋ですが、12月には事業の継承先が見つかったと言うことで新たなスタートをきるとのことです。楽しみですね。
リブロ リウボウブックセンター店(那覇市)
5月31日閉店
沖縄唯一のデパート「デパートリウボウ」7階にあった書店「リブロ リウボウブックセンター店」が5月末をもって閉店。時代の流れで仕方ないとはいえ、デパートから書店がなくなってしまうというのはなんともさみしいものですね。
リブロ閉店後は改装され、子ども向けの遊戯施設がオープンしました。デパートリウボウ周辺には子どもが遊べるような施設がなかったので、小さなお子様連れのお客さんにはありがたいですね。
クロスロード
6月号をもって休刊
中古車雑誌クロスロードが6月号をもって休刊。今後は紙媒体ではなく、webでの展開をしていくそうです。そろそろ次の車を…というときは割と誰もが手に取っていた雑誌だったのではないでしょうか。
アカラギャラリー(北谷町)
6月2日閉館
北谷町美浜のランドマーク的な建物であった「アカラギャラリー」が6月2日をもって閉館。施設にあった名嘉睦稔の作品を展示していたボクネン美術館はプラザハウスに移転しています。建物は取り壊されて跡地にはホテルが建つとのことです。
むつみ橋かどや(那覇市)
6月20日閉店
那覇市牧志の沖映通りにある沖縄そば屋「むつみ橋かどや」は6月20日で閉店。
創業1952年(昭和27年)で那覇市で現存する一番古くからのそば屋さんでした。
ショーケースに茹でられた沖縄そばがセットされているのがかどや流。
その後、浦添市牧港にある「喫茶燕」さんが味はもちろんですが使っていた器も含めて継承されたそう。お店はなくなりましたが、もう一度食べたいが叶うのは嬉しいですね。
充電GO!
9月12日サービス終了
沖縄県内でモバイルバッテリーレンタルのサービスとして展開されていた充電GO!が9月12日でサービス終了。1日220円というかなり安い価格設定とバッテリーに県内企業とのコラボバッテリーがあったりなど個人的に結構お世話になりました。設置場所もだいたいのファミリーマートにあって超便利だったのに…!
カラハーイ(北谷町)
9月30日閉店
先述のアカラギャラリーと同じく美浜のランドマーク的な建物であったライブハウス兼宿泊施設「カラハーイ」が9月30日をもって閉館。りんけんバンドの本拠地として定期的にライブが開催されていました。閉店後はりんけんバンドやティンクティンクのライブは那覇市国際通りにある「てんぶす那覇」のテンブスホールで行われているそうです。
那覇市真和志支所(那覇市)
10月1日閉所
那覇市役所の「真和志支所」は建物老朽化のため閉所し仮移転。
日本復帰前の1968年に建設された築56年で地下2階、地上4階の建物でした。
2028年に旧市民会館に建設予定の「新真和志支所複合施設(仮称)」に機能を移転することが決まっています。
昔ながらのエレベーターもよかったですよね。
A1ソース
10月くらいから販売休止
県民に愛されるステーキソースA1ソースがまさかに販売休止に。ソースがなぜかシャバシャバになってしまうという問題が発生しており輸入している湧川商会が商品の安定性確保のために休売を決めたそうです。販売再開の目処はまだたっていないらしいので、そのうちA1ソースがすんごいプレミアついたりするのでは…と思っています(ユニオンでシャバシャバA1ソースが超特価)。
那覇市民会館(那覇市)
11月14日撤去開始
沖縄の文化発信の拠点でもあった那覇市民会館。老朽化で2016年10月13日から無期限休館を経て、11月から解体作業がはじまっています。解体工事は来年の2月28日まで続く予定で解体後には「新真和志複合施設」が新たに建てられる予定らしいです。
与儀の歩道橋(那覇市)
11月撤去開始
那覇市与儀の歩道橋が道路拡張のため、11月から撤去工事開始。架設は1969年とのことで、与儀の歩道橋から見たナナサンマルの様子の写真が確かあった気がします。そういえば一度車が歩道橋に乗り上げる事件があった気がしますが、どうすれば車で歩道橋に乗り上げられるのか…不思議に思った思い出があります。
琉球大学病院(西原町)
12月27日外来診療終了(移転)
西原町の高台にある琉球大学病院が、宜野湾市の西普天間地区に建設された新病院へと移転のため12月27日をもって外来診療を終了。2025年1月6日から新病院での外来診療が開始予定だそうです。
救急指定病院でもあり入院患者も大勢いるので一気に病院としての機能を終了するわけではないと思いますが、医療機器や物品などもこの期間中に移動することを想定すると、病院関係者はかなりバタバタな年末年始となりそうです。
跡地利用についての話はまだ全然耳にしませんが、かなり広大な敷地と建物があるため、今後いったいどうなるのか気になります。
丸長食堂(沖縄市)
12月29日閉店
1961年開店の超老舗食堂である丸長食堂が12月29日で閉店。
昔ながらのメニューが残る、古き良き食堂でした。こういう食堂がどんどんなくなっちゃうのはやっぱり寂しい限りです(速報】沖縄市の老舗食堂「丸長食堂」が年内で閉店だってよ!)。
なくなってしまったものを思い出に
以上、2024年でなくなってしまったもの、なくなってしまうものをお届けしました。他に2024年で無くなってしまったものは
・小禄宮城りうぼう(5月31日)
・サンエー大山シティ(8月20日)
・チャーリーレストランのレストラン部門(9月30日)
などがありました。こちらもXで情報を寄せて頂いた方、ありがとうございました。また、現在判明している2025年の閉店ですが、
・いちぎん食堂(3月31日15:00に閉店)
・雑誌「おきなわいちば」(3月5日発売号をもって休刊)
・天妃前まんじゅう(ペーチン屋)(3月22日で閉店)
が控えています。皆さんの思い入れのあるお店や建物はあったでしょうか。もしも思い出があるお店があるようでしたら、記録に残す意味でも記事に思い出をコメント頂けますと幸いです。今年でなくなってしまったものをいつまでもここに留めておこうと思います。