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久高島では郵便局に泊まることができる
いざ、久高島へ
久高島へは南城市の安座真港から船でいきます。
高速船なら15分、フェリーでも25分程度で行けるので、沖縄本島に住んでいる人なら泊まりに行くというよりは日帰りで遊びに行く島というイメージの方が強いはず。
ちょっとうたたねしたらすぐ着く。ほんの一瞬で「島」の風景に。
港には「神の島久高島いめんそーり」とありました。
久高島発の最終便は17時なので、午前中から行ったら日帰りでも満喫できますが、今回は泊まるのです。そう、郵便局に。
宿泊予約をしよう!
郵便局に泊まれるといっても、当日に突然訪ねて郵便局のカウンターの前で寝られるわけはありません。
まずは事前に電話予約が必須。
ただ、専用の宿泊番号などはないので、普通に久高島の郵便局宛に電話をして、
「はい、久高島簡易郵便局です」「あのう、そちらに泊まりたいのですが」というなかなかないやりとりをする必要があります。
そこからは一般的な予約と同じく、部屋が空いていたら予約できます。
島の宿泊一覧に載っていない不安
港にあった観光向け案内板を見てみましょう。
食事ができる場所は6軒。そして宿泊所も6軒。しかし、宿泊所には郵便局の文字がありません。
郵便局は公共施設(青の4番)に記載がありました。
事前に予約は済ませているとはいえ、本当に宿泊できるのか一抹の不安をかかえながら郵便局を目指します。
最終便で来てしまったので、もし泊まれなかったら今夜はどうしようと思いながらのどかな道を歩きます。
港からゆっくり歩いても10分ぐらいで久高島簡易郵便局につきました。
郵便局はすでに終わっていたので、入り口は閉まっていました。
郵便局のご案内一覧にも「宿泊」の文言はありません。
船便を予約時に伝えていなかったので、あれ、もしかして郵便局が閉まる前に来ないと入れないとかだったらどうしよう..と不安が不安を呼びます。
今夜は野宿かしら?ちなみに久高島にはハブはいないのでそこだけは安心です。
泊まれるところがあった!
郵便局の横を覗くと小道が。
「すみませーーん」と入って行くと、「お待ちしてましたよ!」と奥から出迎えてくれる人影が!よかった泊まれる!
案内していただいたのは6畳の和室でした。
トイレとお風呂(シャワー)は共用ですが、お部屋にはエアコンも冷蔵庫もあります。
宿泊料金は素泊まりのみで大人3,500円、こどもは無料です。安い安すぎるで。
部屋からの眺め。民宿ならではの落ち着き感でなごみます。
家の裏にはウッドデッキもあり、遠くに海も見えます。なにこれ最高かよ。
郵便局の自転車。集落をこれで配達しているのでしょうか。
ちなみに久高島は番地が同じ家がたくさんあり(久高島は個人の土地所有が認められていないから?)、また苗字もほとんどが同じなので、郵便局の出向などで久高島出身じゃない人が配達にまわった場合、家にたどり着くのがめちゃくちゃ大変だそうです。
郵便局兼宿泊所の久高島簡易郵便局は、日本郵政公社で働いていた前局長が久高島出身だったこともあり、島の要望を受けて20年前ぐらいにもともと公民館だった場所に建設し局長として就任。
その後、郵便局民営化の際に宿泊施設としても貸出しをはじめたそう。数年前に前局長は引退し、娘さんである現在の局長が郵便局も宿泊施設も引き継いでおられます。
メインは郵便局の施設のため、宿泊客は基本的に「なんでも自分でご自由に」スタイルですが、それもまた家のようで居心地が良くて過ごしやすかったです。
久高島は泊まった方がいい
少し部屋でゆっくりしてから散策へ。
久高島は猫が多いんですが、1匹の猫が後ろをちょこちょこ振り返りつつ海まで案内してくれました。
日帰りで来たら車で帰らないといけなかったから、初めて久高島で飲みました。最高やわ。
久高島は休憩できるベンチが多い。
のんびりビールを楽しみました。ほんまさいこうやわ。
夜はナイトツアーで燻製するまでイラブーを保管している小屋を案内してもらったり、
島をまわってヤシガニを見たり、流れ星を見たりしました。最高やわ(何度もいうてしまうわ)。
最後に。とっても最高の久高島ですが、他の島にはない久高島の決められごとがあります。
自然物の持ち出し禁止、立ち入り禁止の場所の徹底など。
- 環境整備や島内活性化にも使われる入島協力金
- 現金がなくてもキャッシュレス決済も可能でした
島のルールを守りながら、生活されている中にお邪魔させていただく気持ちで、久高島の素敵な場所や空気感を味合わせてもらいたいですね。
本日は以上です。