さようならみどり立体駐車場

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2024年5月6日に那覇市牧志のみどり立体駐車場が49年の歴史に幕を下ろした。ナナサンマル以前の痕跡が残る建物を写真と共に記事として記録しておきたい。

去る5月6日、那覇市の牧志にあった「みどり立体駐車場」が解体工事のため営業を終えました。みどり立体駐車場のオープンはダイナハ(ダイエー那覇店)に合わせてのことだったそうで、オープンは1975年5月24日。49年前の歴史を誇る駐車場だったということですね。

みどり立体駐車場が特長的だったのはナナサンマル以前の車が右側通行の名残がそのまま残っていたこと。車線に対して入り口と出口が逆になっており、ちょっとした違和感がありました。

これがナナサンマの名残である、という話を聞いたときはなるほど!と膝を打った記憶があります。

そんなみどり立体駐車場を記憶に留めておくべく、改めて中を見てきたのでここに記録しておこうと思います。

 

ちょっと気になる鯉の池

まずは入り口部分から。

みどり立体駐車場の入り口にはなぜだか知らないけどちょっとした庭園+池があり、錦鯉が泳いでいました。最後に訪れた5月2日には鯉が1匹もいなくなっていたのですが、新聞記事によれば解体前に那覇市の福州園に引き取られていったようです。

1階には店舗スペースがあるのですが、記憶にある間は何も入っていなかった気がします(ひょっとしたら旅行会社みたいなやつがあった?)。僕が最初にここに車を停めたのはまだダイナハがあった頃(2003年くらい?当時の会社の賞与が一部ダイエーの商品券で憤慨しながら買物に行った)だと思うのですが、その頃の記憶は曖昧です。

1階部分の駐車場。年季が入ってますね。上に上がる路線と駐車用の路線に分かれていて、奇妙な感じなのですがこのあたりも右側通行の影響があるのかもしれません。

恐らく何度も改訂されたであろう駐車料金表。

よくよく見るとダイエーの表記が残っています。懐かしい…!

各階は色分けされていて、ぐるぐると上に上がっていく感じです。ジュンク堂ができてからはだいたい1階は満車で3階くらいに車を停めていたような気がします。

1階には広告看板があるのですが、そのレトロさも必見でした。看板に書かれているパソコンが時代を感じますね。昔はじゃんじゃんフロッピーディスクを入れ替えてソフトを立ち上げたりしていました。

 

各階を散策してみよう

上の階にも行ってみましょう。

2階のカラーは赤。柱をよく見ると2Bと2上という表記が混在しています。

2階は街灯が設置されている箇所があるのですが、街灯の根元はサビて配線が露出しています。


ちょっと前に撮ったものです

そういえば2階にも料金所あったように思うのですが、5月2日にはもう痕跡が残っていませんでした。

3階は緑色。

車止めがバキバキになっていました。

4階はオレンジ色。

窓部分は割れたり、ロープでぐるぐる巻になっていました。

改めて歩いて気づいたのですが、各駐車スペースの柱には数字がエンボスっぽい感じでありました。全然気づいて無かったです。

「駐車はスペースの中央へ」という文字も改めてはっきり観察できました。

あまり行った事がないであろう、屋上です。

屋上への出入り口もなんか味があっていいですね。

階段では屋上階からさらに上に階段が続いていましたが

なんかドアで行き止まりでした。

 

さようならみどり立体駐車場

というわけで、本日は解体工事が始まるみどり立体駐車場からお届けしました。ちなみにみどり立体駐車場はしばらく使えなくなりますが、すぐ裏に駐車スペースができておりジュンク堂などの利用はそちらを使うことができるようですのでご安心ください。


もうあんまり見ない形のボタンのエレベーター


いつの頃のかわからないシール広告


料金所と出庫のスロープ

みどり立体駐車場解体についてはXでもポストしたのですが、沢山の人がみどり立体駐車場の思い出を添えてポストしてくれていました。皆さんはみどり立体駐車場の思い出はあるでしょうか?もしもあればポストや記事のコメントでお寄せください。

この記事とともに、アーカイブとして保存しておこうと思います。

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