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ロウワー・プラザ緑地ひろばとはどんなところなのか
米軍施設内の住宅地の一部が開放され緑地ひろばに
ライカムのすぐ近くにある米軍施設「キャンプ瑞慶覧」内にあったハウジングエリア「ロウワー・プラザ住宅地区」が、先月3月31日(日)より緑地ひろばとして開放され誰でも一般利用できるようになりました。
これは将来的に返還予定地となっている区画を、返還までの間も日米共同使用という形で利用できるよう住宅地の跡地を整備し緑地ひろばとして開放したものだそうです。
そこにはいったい何があるのでしょうか?早速行ってきました。
那覇方面から国道330号線を北上し、ライカム交差点に差し掛かった辺りから左側に広がる広大な緑地。その一帯が「ロウワー・プラザ」です。
交差点を左折すると左手にゲートが。
CAMP FOSTERの文字が見える
以前はここにセキュリティスタッフが常駐し基地用のパスが無いと入れませんでしたが、現在は完全に無人となっていました。それでも通過時はちょっと緊張してしまいます。
フェンスに取り付けられた注意書き看板がそのまま残ってる
ドキドキしつつエントランスゲートを通過すると、右側の丘の上あたりに駐車スペースがあったのでそちらに車を停めて散策してみることに。ちなみに車でも徒歩でもどちらでも入場できます。
ひたすら広がる芝生の緑地
見渡せば、芝生。
どこまでも緑の芝生が広がっています。
丘の上には真新しい休憩スペースが設置されていました。開閉式の屋根もあるようです。晴れた日にはありがたい。
東屋の近くにロウワー・プラザ緑地ひろばの地図が掲示されていました。(沖縄防衛局ウェブサイトからも見られます)
敷地内には川(用水路?)も流れていましたが、残念ながら水遊びをしたり生物を探したりといった雰囲気ではありませんでした。
道路沿いにきれいに並べられたプランターは最近設置されたものでしょうか。なんとなく日本的なおもてなしを感じました。
横断歩道がある交差点には信号ゲートが残されていました。写真の左側に見える青い三角形の歩行者標識は日本のものだと思うので、これも最近設置されたものなのかもしれませんね。
かつて住宅が建っていたであろう場所には建物取り壊し後、新たに芝生が張られた痕跡がありました。いったい何軒ぐらいの住宅があったのでしょうか。
住宅そのものは跡形もなくなっていますが、住宅の周りに植えられていたであろう植栽の一部はそのまま残されており、ガジュマルやデイゴ、モクマオウなどの大きな樹木からハイビスカスやクロトンなどの生け垣に使用していたであろう低木までいろいろな植物を楽しむことができます。
その他には消火栓や標識、電気関係の機器などの一部が残されていました。
黄色くてかわいい消防水栓
通りの名前を示すコンクリート標識
よくわからない電気関係っぽい機械
ロウワープラザ緑地ひろば内にはソフトボール場もありました。
コンクリート製のベンチが新しいものではなかったので、これは住宅地として使われていた頃からあったものかもしれません。
それにしても広い
沖縄防衛局ウェブサイトによるとこちらは利用申請をすれば誰でも利用できるようです。まだあまり知られていない場所なので穴場かもしれませんね。
フェンスの向こう側にライカムの高層マンション群が見えます。
草刈りをしている作業員の方が数名いる以外、誰もいない静かで不思議な空間です。
かつて住宅の入口に続いていたであろうトマソン的な階段。
あまりに広い敷地ですが、トイレに行きたくなっても大丈夫。真新しいトイレが設置されていました。男女別、バリアフリートイレも。
ちなみに今後設置されるかもしれませんが現時点では自販機など見当らなかったので飲み物は持参必須です。
芝生に刈り込まれた「WELCOME LOWER」の文字
この階段の下にも住宅地が広がっていたのでしょうね。ちなみに奥に見える木々の向こう側は沖縄自動車道です。
なお道路を挟んで北側に広がる「UPPER PLAZA」はイベントパークとなっており、イベント時のみ開放されるそうで連絡通路のゲートは閉まっていました。残念!
今だけの独特な雰囲気を楽しんで
というわけで本日は、オープンしたばかりの「ロウワー・プラザ緑地ひろば」よりお届けしました。
広大な敷地に緑の芝生がどこまでも広がる不思議な空間でした。
子ども向け遊具なども何もないので「公園」ではなく「緑地ひろば」という名称なのかもしれません。平日は特に静かでほぼ人がいないので、ゆっくりと散策するには良いのではないかと思います。
今後、本格的に返還された後の利用用途も気になるところですが、今しか味わえないこの独特な雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。