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沖縄県産手帳のローカル度合いがすごい
いよいよ師走の足音が聞こえてきて、そろそろ年末ですね。
年末といえば色々ありますが、手帳の買い換え時期だったりもします。
沖縄県産の手帳と言えば、2014年の県産手帳はどれにしようかな?という記事で紹介したとおり結構色々な種類があるのですが(2014年から新しく生まれたもの、もうないものもありそうです)、本日はそんな沖縄県産手帳の中から圧倒的な情報量を誇る2024年で発行 30周年を迎える「沖縄手帳」、41周年を迎える「八重山手帳」をご紹介したいと思います。
県民手帳の先駆け「沖縄手帳」
まずは沖縄手帳社より発行されている「沖縄手帳」。たしかその昔は沖縄のクレジットカード会社「株式会社OCS」が出版していたかと思います。割と先進的なこともしていて、一時期iPhoneアプリも存在していました。
沖縄手帳がどれだけどローカルかと言えば…
冒頭の手帳の紹介ページからウチナーグチが使われています。
年間カレンダーにある国民の祝日には「三大旧暦行事」である旧正月、十六日祭、旧盆もしっかり記載。
こちらは週間予定のページなのですが、六曜、旧暦、十干十二支の記載はもちろんのこと、那覇市の過去30年間の統計値から天気出現率が記載されています。
さらに週間予定にはその日沖縄であった主な出来事が記載されており、これがめちゃくちゃ面白いです。
ブラジルで沖縄そばが無形文化財に指定されていたなんて初めて知りました。
また、例えば安田のシヌグは「旧暦7月の最初の亥の日」というかなり特殊な日取りになっているのですが(そのせいで忘れててなかなか当日行けない)、沖縄手帳にはきちんと日付の記載があります。各地の行事ごとを巡るのにも便利ですね。
そして沖縄手帳には「模合帳」がついています(模合についてはこちらの記事が詳しいです)。僕も少人数の模合に入っているのですが、次が誰の番なのかとか誰がお金を取ったのかとか不思議と分からなくなるんですよね…。40歳を過ぎて模合帳の大事さに気づきました。
さらに巻末の資料編もかなり充実しています。
歴代統治者の印章や沖縄のシンボル的なロゴマークなども押さえられていますが需要が分かりません。
他にも沖縄の米軍基地の現状や
歴史年表など。
沖縄では忘れてはいけないヒヌカン関連の行事や御願の言葉なども収録。資料編だけでちょっとした読み物になっています。
最後の方にはおすすめWebサイトも掲載されています)。残念ながら我々はおすすめされていませんでした。
距離がグッと近い八重山手帳
続いては「八重山手帳」。「月間やいま」を発行している南山舎が発行しており、八重山ということで表紙はミンサーがあしらわれています。
月間予定にはとぅばらーま(八重山の民謡)大会の入賞者の歌詞が載っています。
週間予定には沖縄手帳同様、その日あった出来事が記載されているのですが、八重山手帳の出来事はよりローカルな話題が載っており、ちょっとほっこりします。
また右上には特に説明無く、謎の川柳が載っています。
八重山手帳の資料編(八重山情報館)の内容も見てみましょう
八重山の年中行事、各離島の地図、八重山の歴史など基本的な情報は押さえつつ、
とぅばらーま大会やマラソン大会の入賞者の名前を一覧で紹介。
さらにゴミの出し方も。
なんと最後は電話帳が掲載されています。なんかこのあたりのよりローカルでグッと距離が近い感じがよいですね。
県産手帳は面白い
というわけで本日は沖縄県産手帳から「沖縄手帳」と「八重山手帳」のローカル度合いについて紹介しました。最近は予定管理は手帳じゃ無くて、スマホで充分という人も多いと思いますが読み物としても面白いので是非興味のある方は手に取ってみてください。
本日は以上です。