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進化したChatGPTの画像生成機能で沖縄を描く
ChatGPTが進化した
近年、目覚ましい進化を遂げているAI(人工知能)。
車の自動運転やお掃除ロボットなどいかにもなものをはじめ、インターネットの検索エンジンや街に設置されている防犯カメラ、医療機関での診断などにも活用されており、現代社会において誰もが知らないうちに少なからずAIのお世話になっているといえます。
さて、数多あるAIサービスのなかでも特に有名なのが、アメリカのOpenAI社製のAIチャットボット「ChatGPT」。
DEEokinawaでもこれまでにもChatGPTを活用した記事をお送りしてきました。
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ChatGPTがDEEokinawaの記事案を考える日
そんなChatGPTからつい先日、改良版となる「GPT-4 Turbo」が発表されました。
これまでのChatGPTでは学習データが2021年9月までと少し古い情報に限定されていましたが、今回のアップデートで情報が2023年4月までに拡張。月額20ドル(約2,600円)の有償版「ChatGPT Plus」ではインターネット検索機能も追加されたため、最新の情報に関する質問にも対応できるようになったそうです。
そして最新の画像生成AI「DALL-E 3」も使用できるようにりました。
これまでにも「Stable Diffusion」や「Midjourney」などの画像生成AIはありましたが、「DALL-E 3」ではそれほど細かく条件を指示せずともざっくりとした説明文だけでユーザーの意図を汲み取り、自然で高品質な画像を生成することが可能となったのだそう。
というわけで本日はその「DALL-E 3」を使って、沖縄のいろいろな画像を生成してみたいと思います。
いざ、お手並み拝見!
沖縄民謡の歌詞から、その情景を描くことができるのか
まずは回答の精度を高めるため「DALL-E 3」に定義づけを行います。
沖縄の方言で、と言っているのに「ちょっとむずかしいねんな。」と関西弁で返ってきている点が気になりますが、ひとまずよしとしましょう。あとやけにフレンドリーやねんな。
まずは腕試しに沖縄そばを擬人化してみましょう。
けっこうかわいいのができました。
丼に入った沖縄そばの感じだったり背景にあしらわれた花笠っぽい模様だったり、わりと沖縄っぽさは出ているのではないでしょうか。
擬人化ではなく、ゆるキャラならどうでしょう。
さっきのも可愛かったですが、よりゆるキャラっぽいのができました。ポケモンにいそう。
ちなみに沖縄そばにミニトマトがのっているのは見たことありません。
それにしても、ここまで簡単な文字(指示)のみで画像生成できるのはなかなかすごい。
それではここから本題です。
沖縄民謡のタイトルや歌詞を入力することで、それに合う情景を描くことができるのかどうかやってみたいと思います。
※著作権上、歌詞はここに載せられないのでぼかしています。
・てぃんさぐぬ花
沖縄の教訓歌とも言われている「てぃんさぐぬ花」。とてもメロディがきれいで私も大好きな曲です。
まずは歌詞を入力してみます。
すご!!!
曲の解釈が返ってきたのですが、ほぼ正確なのではないでしょうか。日本語もごくごく自然です。
次にここから画像を生成してもらいましょう。
こんな画像が生成されました。
一枚目は竹富島のなごみの塔から見た風景のような印象です。建物が少し中国様式っぽい感じがしますね。
あと、てぃんさぐの花=ホウセンカなのですが、生成画像ではランタナかアジサイっぽくなっています。
・唐船どーい
お次はカチャーシーでおなじみの曲「唐船どーい」。
実際の唐船どーいは中国(唐)からやってきた進貢船などのもっと大型の貨物船のことなのですが、ここでは爬竜船になってしまいました。沖縄の爬竜船というよりは長崎のぺーロンっぽい?
・月ぬ美しゃ
続いては月がきれいな今の季節にぴったりな「月ぬ美しゃ」。
こちらもどこか中国っぽい雰囲気に。月ぬ美しゃの歌詞から受けるイメージとしてはもう少し素朴で静かな情景だと思うのですがお祭りの解釈になったようです。
・ミルクムナリ
エイサーでおなじみ「ミルクムナリ」。沖縄の血が流れていない私でも、聴くとちむどんどんする曲です。
灰色の瓦屋根の家や畑の感じであまり沖縄っぽさはないですが、バナナの葉っぱやサトウキビ畑があったりして世界観は少し伝わってきます。
・オジー自慢のオリオンビール
民謡ではないですが、BEGINの人気曲「オジー自慢のオリオンビール」。
面白い画像にして、と注文してみました。
はい、楽しそう!
完全にビーチパーリーの雰囲気です。
ラベルも海外のクラフトビールとかで実際にありそうな感じですね。
まとめ
というわけでChatGPTの画像生成アプリ「DALL-E 3」で遊んでみました。
歌詞の情報からこれだけの画像を生成できるのはすごいなと感じましたし、歌詞の世界観からもそう遠くはない印象も受けました。
また、以前と比べて人物の描写に関して違和感が減りだいぶ自然になっています。
とはいえまだまだ実際に撮影した画像のレベルには及びませんが、今後も世界中の人々が使えば使うほどAIが学習して進化し続けているので、これからどんどんその差は縮まっていくのかもしれませんね。
というわけで擬人化したマッチョなゴーヤーチャンプルーで記事を締めくくりたいと思います。
本日は以上です!