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水タンク、下から見るか?横から見るか?
沖縄の家屋の屋根に見える水タンク。水不足に陥りやすい沖縄では一般的であり、水タンクのある風景は沖縄らしい風景だと言えると思います。
DEEokinawaではかつて、ちょっと変わった水タンクを集めてご紹介したりもしていました(素晴らしき水タンクの世界)が、変わり種じゃない普通の水タンクも色々なバリーエションがあって注意して眺めていると割と面白いのです。
そこで本日は色んな水タンクの写真を集めて、ひたすら眺めてみようという内容です。
タイプ別水タンク
水タンクに注意してみると、いくつかのタイプがあるようです。ざっくり分けてみました。
直置きタイプ
まずは家屋の屋根にそのまま水タンクが直置きされているタイプ。これはこれでシンプルでよいですね。
下駄タイプ
続いては屋上に水タンクを置く台が作られていて、そこに水タンクが直に置かれている「下駄タイプ」。
下駄のタイプも多様で一本足のものもあれば、十字型に足場が補強されているものもあります。
- 四本足
- コの字の下駄
- メガホン付き
- 結構背が高いやつ
- 金属製の下駄
- 丸タンク
下駄ではないですが、水タンクが置けない瓦屋根の家屋には上記の様に水タンク台が作られていることがあり、これもまた趣深いものがあります。
ちなみに台風の後、水タンクが地面に落ちていることがありますが、台風で停電すると水タンクに水が補給されず、空になってしまったものが吹き飛ばされてしまうのだとか。
箱形
お次は水タンクをコンクリートで箱形に囲ったもの。
集合住宅やちょっと新し目の一戸建てでよく見る気がします。
完全にコンクリートで四方を囲まれたものもありますが、コの字型になっていて、裏から水タンクが見えるものがあったり、枠だけ作られている物があったりとこれまたバリーエションがかなりあって面白いです。
花ブロックだったり、ちょっとしたオシャレが施されてたりしているのも箱形の特徴。
下駄+箱というバリーエションもあります。
家型
箱形の派生系だと思うのですが、水タンク置き場が家型になっているもの。
家型になっている家屋は割とフランス瓦のものが多いような気がします。そういうブームがあったのでしょうか。
こちらは一本足の巣箱みたいな箱形。これはこれでかわいいですね。
アパート看板型
これも箱形・家型の派生ですが、アパートの看板として機能しているやつです。色々な形がありますが、妙に平べったい、なんだか不安定そうな足とちょっとアンバランスな造形がとてもよいと思いませんか?
個人的には一番好みです(ただ写真に撮りづらい)。
複数個も愛おしい
タイプでわけて水タンクを見てきましたが、次は個数にも注目してみましょう。
2個ならんだ水タンク。これもなんかよいですよね。
規則正しく3つ並んだ水タンク。
こちらは丸タンクの集合体。こんな感じでひとつの建物に複数個の水タンクが並べられているのも絵になりますね。素敵です。
やめタンク
最後に水タンクというよりも水タンク跡です。
台風で飛ばされたり、タンクが壊れてそのまま台座だけが残されたのか、理由は不明ですが水タンクの下駄部分だけが残された家屋も結構見かけます。
渇水対策として配されている水タンクですが、かなり前からダムができたりで沖縄の水事情は改善されつつあるようです(僕が沖縄に来た1998年から今まで水不足で断水したことがない)。
沖縄らしい風景の象徴として語られる水タンクですが、ひょっとしたら今後は徐々に役目を終えて姿を消していくのかもしれません。そのあたりの事情がよく分からないので詳しい方がいたら是非教えて下さい。
水タンクを観察しよう
というわけで、本日は沖縄でどこでも見る風景「水タンク」についてお送りしました。沖縄ももう夏到来ですが、お出かけの際にはぜひ水タンクを眺めてみてください。