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公設市場の凧はなぜ「だるま凧」なのか
2023年3月19日に新築リニューアルオープンした第一牧志公設市場。
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リニューアルオープンの際の記事でも言及したのですが、旧市場のエスカレーターの横にあった大きなだるまの凧。仮設市場には置かれていたので捨てられてはいないはずですが、新市場のどこを探しても見つかりませんでした。
おかえり凧
新市場になってはや数ヶ月。ある日、凧が帰ってきているという情報が入りました。
さっそく見に行くと。
北口2のドアの向こうに、懐かしいあの顔が。
いたーーー!
ちなみに旧市場ではだるま凧の反対側に、歌舞伎凧も飾られていたのですが。
いたーーー!
歌舞伎凧も別の入り口に設置されていました。
凧の過去とこれから
なぜ凧はダルマと歌舞伎が描かれているのかなど、那覇市第一牧志公設市場組合長の粟国さんに伺いました。
- お久しぶりです。
凧なんですが、今後の設置場所は入り口ドアの横になるんでしょうか?
- 粟国
-
いえいえ、ここは仮設置場所です。
- 粟国
-
だるまの凧はエスカレーター側の3階の柱に。
- 粟国
- 歌舞伎凧は以前と同じくだるま凧に向かい合う形で、エスカレーターとは反対側の3階に設置予定です。本当は2階に付けたかったのですが、安全面から3階の端に固定する予定になっています。
- いつごろ設置されるのでしょうか?
- 粟国
-
まだ予定なのできちんと決まってはいません。
ただ旧市場では修学旅行生の集合場所として「凧の下」が使われていたので、設置されるまでは、入り口に置いて同じく集合場所や写真撮影ができるようにしているんですよ。
なぜ凧はダルマと歌舞伎なのか
- 前から気になっていたんですが、なぜ凧は日本風のだるまや歌舞伎なんですか?
- 粟国
-
20年ぐらい前までは、季節のイベントとして市場を飾っていたんです。クリスマスにはツリーを置いたり。凧はお正月飾りとして、その頃の市場役員が手作りで作ったものです。
ただあの場所なので設置や片付けが結構大変で、ある時からそのままにしておくようになったんです。それで常設になりました。
- つまり公設市場のシンボルとして作られたのではなく、お正月の飾りだったと?
- 粟国
-
そうです(笑)
牧志公設市場がある風景
ということで牧志公設市場の凧の話でした。
公設市場のシンボルのようだったのに、まさかの季節ものをそのままにしているだけだったなんて!
公設市場がリニューアルオープンして3ヶ月。まだたった3ヶ月で、凧もちゃんとは設置できていないのに、匂いなのか人なのか活気なのか。建物は新しくなりましたが、リニューアル前に粟国会長がおっしゃっていた「"市場らしさ"を残す」をしみじみと感じられます。
帰ってきた凧。3階に設置される前に、間近で見ることができる貴重なタイミングにぜひ公設市場へ!