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ポークの最適な焼き加減を探る
ポークの焼き加減問題
先月『デイリーポータルZ』さんに寄稿した、はげます会員限定記事『1.8kgのすげえでかいポーク缶がある生活』はもうご覧いただきましたでしょうか?(会員でない方も途中まで読めます。)
この巨大ポーク、到底数日で食べきれる量ではないので、小分けにして現在我が家の冷凍庫に眠っています。
この他にもまだまだある
冷凍庫の容量をかなり圧迫しているため家族からブーイングの受け、日々せっせと消費していっているのですがポークを焼いているときにふと思ったのです。ポークって一体どのぐらい焼くのがベストなのだろうかと。
個人的には表面カリッとしつつ中はちょっとふんわりのミディアムレアが好み。しかし人によってはもっとよく焼いた状態、いわゆるウェルダンが好きな人もいるはず。
いつも同じ焼き加減だったけどせっかくポークがたくさんあることだし、レア・ミディアムレア・ミディアム・ウェルダンでポークを食べ比べてみようじゃないか。
レア
「焼き加減はいかがなさいますか?」
「レアでお願いします。」
「お客様、お待たせいたしました。レアでございます」
まずはレアから。レアといってもそもそもポークは缶の状態で既に加熱してある食べ物なので、冷凍庫から出したての凍った状態をレアとすることにしました。豚肉を生で食べちゃいけないよ!
表面にうっすら霜がついているのが見えるでしょうか。ポークを焼かずに、ましてや凍った状態で食べるのは初めてです。
いったいどんな味わいなのでしょうか。
サクッ...
まだ凍っているので硬くてとても切れないかと思いきや、油分が多いからか意外と楽々切ることができました。早速食べてみます。
いやいや冷たい肉なんて絶対不味いでしょと思いきや、いや意外と...美味しい....かもしれない...?
サクッとした歯ざわりの後、口の中の温度で油がじわっと溶けてゆっくりうまみが染み出してくる感じ。
あれです。冷製パテです。
高級レストランとかで前菜に出てくるやつ。
そう思えばレアポークは決して悪くない。というか意外と美味しいことが分かりました。これは新しい発見。
ではお次。
ミディアムレア
「焼き加減はいかがなさいますか?」
「ミディアムレアでお願いします。」
まだ凍ったままのポークの表面をさっとフライパンで炙ります。予熱も考えて、少し温まる程度であくまでも焼きすぎないようにするのがポイント。
「お客様、お待たせしました。ミディアムレアでございます」
表面に焦げ目がつかない程度にさっと炙った、私の普段の焼き加減よりは少し弱めのミディアムレアです。
表面はこんな感じ。見た目はさきほどの霜がついたレアより圧倒的に美味しそう。ではいただきます。
うん、美味しい。美味しいけれど、さっき食べたレアほどの衝撃はなくなんだか味がぼんやりとした印象です。
ポークは中途半端にぬるいよりはパキッと冷たいほうが美味しいのかもしれません。
ミディアム
「焼き加減はいかがなさいますか?」
「ミディアムでお願いします。」
「お客様、お待たせしました。ミディアムでございます」
表面はこんがりきつね色に、中までしっかり温まるように焼いたミディアムです。多くの食堂のポーク玉子定食で出てくるのはこのミディアムの状態が多い気がします。
表面のカリッと感がたまらない
いただきます。
ああ、これこれ!思わず頷く安定の美味しさです。ミディアム、間違いない。
ウェルダン
「焼き加減はいかがなさいますか?」
「ウェルダンでお願いします。」
最後はウェルダン。フライパンからちょっと白煙がたつほど、焦げる一歩手前まで両面しっかりと焼いていきます。
「お客様、お待たせしました。ウェルダンでございます」
ポークをここまでしっかり焼いたのは初めて。心なしかひとまわり小さくなった気がします。
表面はガッサガサに乾いたように見えます
ウェルダン、いかがなものか。いただきます。
あはは、美味しい!
焦げかけのガリッとした食感の部分はそれはそれで美味しいし、内側も旨味が濃縮されてぎゅっと詰まった感じです。
予想では絶対カスカスになって美味しくないだろーと思っていたウェルダンも全然ありです。
結論、ポークはどうやったって美味い
レアからウェルダンまで様々な焼き加減を試してみましたが、結論として分かったのは
・レアは冷製パテのような上品な味わいで意外とイケる
・ポークはどうやったって美味い
ということでした。
ポークのポテンシャルの高さよ。
食べすぎには注意しつつ、是非みなさんも自分好みの焼き加減でポークをお楽しみいただければと思います。
そう。生焼けでも大丈夫だし、多少焼きすぎても大丈夫!
残りのポークに冷凍ごはんと黄身が崩壊した目玉焼きを添えた雑なランチで記事を締めたいと思います。
そうそう、冷凍庫のポークは今回も少ししか減らなかったので家族からのブーイングはまだしばらく続くことになりそうです。