- DEEokinawaトップ
- 特集
- 素人おじさんが描いた大壁画が素晴らしすぎる
素人おじさんが描いた大壁画が素晴らしすぎる
新しい観光名所?
那覇市の沖縄ハーバービューホテルの隣にある大壁画の家。
この家はいったいなんなんでしょうか。
今日の記事はこの大壁画を描いた家主のおじさんへの取材とともにレポートさせていただきます。
ブロック塀の芸術
後からおじさんも出てきますが、まずは絵を見ていただきたいのです。
すごく寒い日に取材に行ったのですが、絵に心を奪われすぎて寒さも忘れるほど。力強くて元気になれる絵なんです。
生き生きしている像の親子も素敵だし、右上の鮮やかなひまわりが本当にいい!
- チーターの親子!
- 小学生男子に一番人気のカマキリ!
動物や植物が多いですが、人の絵も味があります。
躍動感がすごいこのテニスプレイヤーは錦織圭選手でしょうか(後できいたら正解!って)。
ツタンカーメン最高!
じっくり見れば見るほどに絵の虜になっていくのですが、そろそろこの絵の作者に登場していただきましょう。
絵の作者のおじさん
こちらが絵の作者であり、家主の比嘉さん。76歳だそうです。
子供の頃から絵が好きで、みんなが野球遊びをするときにも絵を描いて遊んでいるような少年だったとのこと。
ただ絵を習ったり、美術部に入ったりということはしておらず、絵は完全に独学の趣味だとか。
定年退職後に時間があったから、壁画に絵を描くことにして、1日2時間と決めて家のまわりをぐるっと約6年ぐらいかけて絵を描いたそうです。
どうやって描いたんですか?と聞くと、鉛筆で下書きした上に、ホームセンターで買ってきた缶のペンキを直塗り。
たしかによく見ると鉛筆の跡も残っています。
最初は家の顔だからと、門中からペイントを始めたそう。
この時は何も見ずに頭に想像したままに描いていたので、抽象画のような画風です。
描き進めていくうちに雑誌などの写真を見ながら模写をするようになったとか。
こちらは人類史上最速のスプリンターと評されたウサイン・ボルト選手。
こちらは若い頃の空手の喜友名諒選手。
体の動きの表現がすごいと思うのです。
ブロック塀の上の壁には黄色いバナナ?と思いきや、オリンピックの期間だけ聖火が灯されるのだとか。
いまは期間外なので消しているけど、パリオリンピックが始まったらまた聖火を描くそうです。インタラクティブ壁画!
こちらはコロナ禍を表現した絵。
人がマスクをしているところだそうです。模写以外ではやっぱり抽象画っぽくなるのもいいですね。
もっとも時間がかかった絵は駐車場の中にあります。
奥間ビーチで遊ぶ人たちの絵。3年ぐらいかかったそう。
近所のバイカーのお兄ちゃんのお気に入りの絵。
何度も「見せてくださいー!」と見にやってくるそうです。
熱海高校野球部
ちなみに各所に出てくる熱海高校野球部。
- 熱海高校
- カキーン
なぜ熱海高校?と思っていたら、娘さんの旦那さんらしいです。
たしかにみんなメガネかけている!同一人物だったのか!
お正月に帰省した際に絵を見たすごいフォークボールを投げるお婿さんからは「すごすぎる...!お義父さんには敵いません」と言われたそうです。
今でも社会人野球で頑張ってるよ!と比嘉さんは嬉しそうでした。
こちらはダイビングが趣味の次女の絵だそう。
みんな見にきてね!とのことです
唯一解説があるヴァン湖で泳ぐ猫。
世界でこの猫だけが泳げるんだよ!検索してね!と比嘉さんはおっしゃっていました。
壁画を描いてから、近所の人と話すことも多くなったし、子供がやってきて話をしたり、コミュニケーションが多くなったそうです。ホテルの近くだから観光客も写真撮って行きよるよ。と比嘉さんも嬉しそうでした。
大変だから絵を描くのは終わったそうですが、絵を描いている楽しさ以上だよ!とおっしゃっていました。
写真で撮った絵よりも、実際の絵の方が本当に素晴らしいので、ぜひ機会があればみなさんも見に行ってみてください。比嘉さんも大歓迎だそうです!