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直書き看板公設市場の旅
少し昔に「直書き看板コザの旅」という特集を書いたことがあります。沖縄はコンクリート造の建物が多い事と、台風で看板が飛んでしまうため、だいたい昔ながらの商店などは建物に直に店名などが書かれることが多いのです。
この直書き看板、店舗が変わると塗り直しされるのですが、うっすら過去書かれた文字が見えて大変じ味わい深いものがあります。
今回の舞台は公設市場周辺。割と昔からある店舗も多いこのエリアで直書き看板を探して見たいと思います。
直書き看板を探す
まずはこちらを見てください。仲尾次三線店というお店の下ですが、「食堂」「突」の時が見えます。多分「玉突(ビリヤード場)」だと思うのですが、まさに直書き看板のお手本みたいな感じです。
「肌着の店しもじ」の後ろにうっすら見えるのは「卸売」「カワミツ」の文字。昔は別のお店だったのですね。
こちらはうっすら「おもちゃ屋ひらた」の文字が。
塗りつぶされた「とみや」の文字。ここは割と最近までやっていた気がします。
「やっさいびーんどー」の文字が若干寂しく感じます。
ここも近年までやっていたと思いますが「比嘉寝装具店」というお店でした。
こちらがちょっと特殊なのは文字エンボスみたいに少し浮き出ていること。お店が閉まってとりあえず白く塗っている感じでしょうか。
こちらは看板で隠れてしまっていますが「食品店」「2階 入口」の文字が。
コンクリート直書きではないですが、「まるしま」という渋い看板の後ろに「nori」というアルファベットが。ちょっとオシャレな店だったのでしょうか。
よく目を凝らさないと見えませんが、「粟国婦人服」というお店だったようです。
こちらは青果店だけど上には帽子店。
お惣菜屋さんの上には「ーケット」の文字が。多分スーパーか何かだったのだと思われます。
はがれ文字跡も味わい深い
直書き看板を探していて気づいたのですが、公設市場回りには看板として使われていた文字がはがれた跡もありました。こちらはついこの間閉鎖された公設市場雑貨部。
以前はこのような形で文字が貼り付けられていました。閉鎖に伴い文字は撤去されましたが、その跡が建物に残っている形ですね。
こちらは何が貼ってあったか分かりませんが、何かが貼ってあった跡は確認できます。
こちらは琉球銀行跡。
我那覇宝石店の文字が見えます。
太陽だけが残ったてぃだ。
全容は見えませんが「総合衣料センター」という文字が貼ってあった跡が。
こちらはうっすらはがれた文字を読むと「ふく薬品」だったみたいです。
その他
現在は古書店ですが、看板の裏から突き出る「市」の文字。もとは丸市ミートでしたよね。
もう無いけど看板だけが残されたもの。
こういう看板、いつかは無くなってしまいそうなのできちんと記録しておきたいですね。
以上、公設市場回りの直書き看板を中心に店舗の痕跡みたいなものを集めてお送りしました。
コザの時よりもこれぞ!というものが少ないのは基本店舗には看板を設置するスペースがあってそちらを張り替えているからでしょうか。直書き看板の魅力を堪能するのはやはりコザのほうが面白いなぁと思いました。
しかし、公設市場回りもコザとは違う趣があってまた違った魅力がありました。もう公設市場回りは何度も行ったという観光客の方も、普段は足を運ばない県民の皆さんも新たな発見があるかもしれません。ぜひ面白いものを見つけたら編集部にご一報くださいませ。