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マキガンが気になる
皆さんは「マキガン」をご存じでしょうか。マキガンは羊羹みたいな固さのあんこを生地でぐるっとロールケーキみたいに巻いた沖縄のお菓子です。内地でも「羊羹ロール」とか「和風ロール」みたいな名前で販売されていたりしますよね。
ずっとマキガンについては「あるなー」くらいの認識で目の端にはあったのですが、最近になって沖縄の製菓店ではだいたいマキガンを作っているということを知りました。
ということは各製菓店によって味が違ったりとか特長があったりするんじゃないでしょうか。
というわけで、公設市場付近の製菓店を回ってマキガンを買い集めてきました(場所が遠くて行けなかったけど、名護や与那原の製菓店でも売ってるらしいです)。
漆黒のトルネード、マキガン。味の違いはいかに…!
マキガンを食す
南島製菓
まずは南島製菓のマキガン。ずっしりとした重さを感じます。
沖縄に来て24年。マキガンを食べたのはひょっとしたら生まれて初めてかもしれません。味は、ほぼアンコというか羊羹です。脳天にぐっと甘さがこみ上げてくる感じ。
末廣製菓
こちらは末廣製菓のマキガン。やや生地が厚めでふんわりとした食感。アンコ部分はやや甘さが控えめな印象をうけました。
外間製菓
外間製菓のマキガンは生地が薄め。代わりにみっちりとアンコが入っています。もうほぼ羊羹を食べているといっても過言ではない感じ。
松原屋製菓
松原屋製菓のマキガン。他のマキガンにはない、野性味を感じます。ワイルドさの反面、生地は香り高くて良い匂い。
そして他のマキガンにない特長として、松原屋製菓のマキガンには粒あんが使われていました。これはこれでおいしいです。
マキガンは法事の盛り菓子に使われている
というわけでマキガン4種を食べ比べてみた訳ですが、アンコと生地のシンプルなお菓子なのでそこまで大きな味の違いはありません。ただアンコの甘さだったり、生地の味だったりで各製菓店の特長がでていて、なかなか奥深いなと思いました。
なぜ沖縄の各製菓店でマキガンが売られているのかという点ですが、年忌などの法事のムイグァーシ(盛り菓子)のラインナップに入っているからのようです。
「くんぺん」のようにスーパーなどではなかなか見かけませんが、それでも各製菓店で販売されているマキガン。興味をお持ちの方はぜひ、沖縄各地の製菓店でお買い求めくださいませ。
ちなみに盛り菓子は人間の体の一部を表しており、マキガンは腸の意味があるらしいです(沖縄の御願で供えるお菓子☆琉球菓子の豆知識)。腸をモチーフにしたお菓子を食べてみると思うとちょっと恐ろしい気もします。
ただ、僕は今立て続けにマキガンを食べたので今は熱いお茶が怖いです。こちらからは以上です。