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スパチャでウチカビを燃やしたい
ようやく少しコロナが落ちついてきた沖縄。まだまだ油断はできませんが、少しだけ光が見えてきたような気がします。
さて、今年の旧盆は8月20日～22日でしたがいつもは一族郎党集まって仏壇を拝みに集まる沖縄でも各家庭でささやかにお盆が行われたようです（うちは電話だけでした）。
なかにはZoomなどのオンライン会議ツールを駆使して、リモートお盆を実行した人もいたのだとか。今だからこそ、ITを駆使した新しいお盆の形が模索されているのかもしれませんね。
しかしながら、オンラインでお盆をするのはちょっと味気ないと思うんです。そこで僕はITを駆使した新しいお盆の形を考えましたので、本日はそれをご紹介したいと思います。
Zoomなどを使ったお盆は確かに遠隔でも参加でき、コミュニケーションを取ることができます。しかし、やはりどこかに味気なさがあるのではないでしょうか。
そこで、目をつけたのがお盆の最後に燃やす、紙銭であるウチカビです（お盆の最後に燃やしてご先祖様に送金する）。みんなが遠隔でウチカビを燃やすような仕組みがあれば、よりお盆が盛り上がるのではないでしょうか。
そして、送金といえばYoutubeのスーパーチャットです。スーパチャット、通称スパチャはYoutubeのライブ配信に対して、投げ銭を行う仕組みでたまに有名な配信者のライブ配信とかを見るとものすごい数のスパチャが飛び交っているのを見ることができます。
つまり、まとめると上の図のようになります。仏壇のある家が、家の中をLive配信。親族一同がそのLive配信にスパチャを送り送金することで、ウチカビがあの世に送金される（燃える）ということですね。
そんなことができるんでしょうか？いや、やらなければなりません（締め切り的に）。
ウチカビを燃やすマシーンをつくる
どこから手をつけて良いのか全く分かりませんが、まずはウチカビを燃やすマシーンをつくりましょう。
というわけで、用意したのはM5stacという、小さなマイコンです。M5stacは自分でプログラム可能で、特別な設定がほとんど必用無くインターネットに接続することができます（Bluetoothにも）。
こっちはリレースイッチ。M5stac経由でこのスイッチがONになると緑の線と赤の線が通電します。通電して動くのはミニ四駆。走れ！スーチカー！で作ったものを流用しています。
ボディは事務所に余っていたプラ段を使います。
ボディにミニ四駆を取り付けて…
こんな感じでしょうか。想定としては下の金属製のボウルに炭なり火種があり、マシーンからウチカビがミニ四駆のタイヤに押し出されてで出てくる仕組みです。
ミニ四駆を逆に取り付けて、ウチカビがマシーンに吸い込まれていったときに軽く心が折れかけましたが何となく形になりました。箱を固定しているがガムテープなのはまぁご愛敬ということで…。
一旦、スマホ経由でマシーンを動かしてみます。
予想以上の出来上がりでした。
待機状態のマシーンがスマホ経由で信号を受け取ることで
スイッチが入り
こうです。
格好いいので調子に乗って別角度からもアップしておきます。
懸念点として、ウチカビの勢いがすごすぎてボウルに入らないのと、よく考えたらマシーンを巻き込んで大火事になりかねない点があるのですがそこは運用でカヴァーする感じにしたいと思います。
スパチャでマシーンを動かそう
最大の山場、ウチカビを燃やすマシーンは完成したので、いよいよYoutubeでスパチャを受け取ったときにマシーンを動かす仕組みの実装です。
…と、ここで悲しいお知らせなんですがYoutubeでスパチャを受け取れるのってチャンネル登録者数が1000人以上、直近12カ月の総再生時間が4,000時間以上の実績が必用なんだそうです。我々DEEokinawaのYoutubeアカウントは登録者数130人…。
仕方が無いので、Youtubeのライブ配信にコメントが付いたらマシーンを動かすという仕様に変更しようと思います。
細かい仕組みの話は割愛しますが、インターネットを閲覧するブラウザは独自のJavascriptプログラムを書くことができます。仕組みとしてはYoutubeLiveのページのコメントが更新される→インターネット経由でマシーンに命令を出す、という感じになります。
そちらをふまえて、いよいよ本番です。
人生で始めてYoutubeLive配信を開始しました。
Webカメラはこんな感じで装置を映しています。もっとお盆感が出したかったのですが、事務所では限界があったので皆さんの心の中でお盆の風景を想像してもらえれば幸いです。
さて、結果については動画をぜひご覧下さい。
YoutubeのLive配信にコメントが付くと…
ウチカビが出る！
さらににコメントが付くと…
ウチカビが出る！
いかがでしたでしょうか？これがDEEokinawaが提案する新しいお盆のカタチです。複数人が一度にコメントすると、しっちゃかめっちゃかになるとか、コメントのタイムラグがありすぎて全然自分がウチカビを出した気分にならないとか、まだまだ改善点は多そうですが来年のお盆までには実用化を目指したい所存です。
…まぁこんな機械に頼るよりも、来年こそはコロナが落ちついてまたみんなが集まってお盆ができるとよいですね。本日は以上です。
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