• DEEokinawaトップ
  • 特集
  • 牛乳パックにまつわるエトセトラ〜沖縄森永酪農牛乳のパッケージ伝説は本当だった!さらにヨーゴの進化にも迫る〜
2021.06.09

牛乳パックにまつわるエトセトラ〜沖縄森永酪農牛乳のパッケージ伝説は本当だった!さらにヨーゴの進化にも迫る〜

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「沖縄森永乳業の酪農牛乳の牛の模様が沖縄本島になっている」という話がSNSで話題になっている。その理由を知るために森永乳業に問い合わせてみた。

「沖縄森永乳業の酪農牛乳の牛の模様が沖縄本島になっている!」そんな話が最近SNSで話題になっていた。

読者の皆様はお気づきだろうか。

確かに沖縄本島にしか見えない。これは意図的なのだろうか、それとも偶然の産物なのだろうか。すごくモヤモヤしたので沖縄森永乳業さんに取材の依頼をしたところ、なんとすんなりと取材のOKをもらってしまった。

というわけで、酪農牛乳の牛の模様についてお話をうかがうべく、取材先へと向かうのであった。

取材先である沖縄森永乳業に到着すると、そこには巨大な工場が。牛のオブジェの可愛らしさに心引かれつつ、インターホンを押した。

インタビューに応じてくれたのは販売本部営業部長の喜屋武さん。「2018年にパッケージをリニューアルすることになり、僕も関っていたんですよ。」ことで、なんとこの新しいパッケージのイラストの開発に関った人物だった!

 

牛の模様は沖縄本島なのか

まず、一番最初に今回の出発点である「牛の模様は沖縄本島なのか」について聞いてみると、「その通りです」との回答。やはり!牛の模様は意図的に沖縄本島を入れたものだったのだ。

喜屋武さんの話では2018年にパッケージをリニューアルするにあたり、目指したのは「沖縄県民に親しんでもらえるパッケージ」。沖縄のイメージを色々と取り入れようと試行錯誤の結果、牛の模様に沖縄本島が入れられることになったのだという。

リニューアルポイントは他にもあって、「沖縄県推奨優良県産品マーク」が新しく追加され、味の美味しさも強調しているのだそうだ。

牧場のイラストにもこだわりが。沖縄の原風景を表すかのような美しい海。沖はブルー、浅瀬はエメラルドグリーンのグラデーションを見事に再現している。空は抜けるように澄んだ青空と真っ白な雲。牛乳パックにありがちな山の牧場ではなく、沖縄の夏らしさを感じさせる爽やかなデザインを実現した。

さらにちょっとした所にもこだわりが。パッケージ上部にはミンサー織の模様が入っている。いつ(五つの世(四)までも愛される商品になるようにとの願いが込められいるらしい。牛乳loverの心を鷲掴みだ。

というわけで、「沖縄森永乳業の酪農牛乳の牛の模様が沖縄本島」という噂は本当だった!酪農牛乳のパッケージには県内販売を意識した様々な工夫が散りばめられている。沖縄県民はもちろんのこと、旅行者、移住者も牛の模様になった沖縄県を見つけてにんまりして欲しい。

 

みんな大好き!沖縄ヨーゴのパッケージ検証

牛乳パックの謎が解けたところで、もうひとつ。沖縄森永乳業といえばやはり「森永ヨーゴ」ではないだろうか。森永ヨーゴはいわゆる乳酸菌飲料で幼児から年配の方にまで愛飲されるまさに「沖縄のソウルドリンク」。2016年には沖縄県推奨県産品にも認定され、最近はオリオンビールのチューハイWATTAのコラボでも有名になった。ついでにヨーゴのパッケージについてもお話をうかがってみた。

はじめは「森永ヨーグルト」の名前で販売されていたが、1978年に「沖縄ヨーゴ」と改名し発売され現在に至るらしい。

喜屋武さんいわく、法律の規制で「ヨーグルト」という表記ができなくなり、ヨーグルトを連想する名前として「ヨーゴ」になったようですとのことらしいが、「ゴ」はどこから出て来たのだろうか。

ヨーゴのパッケージといえば、特徴的なのは背景にそびえ立つ山。これはヨーロッパのマッターホルン。ヨーグルトの発祥の地ということで使用されたとの事らしい。


初期


中期


現在

ヨーゴのパッケージだが、少しずつ変わっているらしい。喜屋武さんに変遷を見せていただいた。具体的な年代は不明だが、山のかたちや牛の位置など微妙に変わっているのがわかる。

特筆すべきはグラスに入ったヨーゴの色だ。初期は完全に白色だが、徐々にピンクになっている。これはパッケージのヨーゴの色と実際のヨーゴの色が違うというお客様の声を受けて実物に近い色に変更されたらしい。

琉球新報のキャラクター「りゅうちゃん」とのコラボパッケージだったり、現在のFC琉球コラボパッケージだったりと色々な試みがなされているのもヨーゴの魅力のひとつ。

グレープフルーツ味
ピーチ味

期間限定で発売される新しいフレーバーも要チェックだ。過去にはグレープフルーツ味やピーチ味などが発売されており、現在は青りんご味が発売されている。ひと味違ったヨーゴを楽しむことができる。

森永ヨーゴは50年以上親から子、子から孫と飲み継がれている。最近では県内ホテルの朝食にも提供されているそうだ。今後100年、200年と未来永劫県民に愛されたい。と喜屋武さんは話す。

 

牛乳パックにはドラマがある

というわけで、今回は酪農牛乳を中心に沖縄森永さんの牛乳パックについてお届けした。普段何気なく目にする牛乳パックのパッケージだが、色々なストーリーが隠されている。

皆さんもぜひ普段飲んでいる牛乳パックに注目してみていただきたい。何か発見があるかもしれない。

 

取材協力
沖縄森永乳業:https://www.okinawa-morinagamilk.co.jp/

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ