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「料理のさしすせそ」ちんすこうの可能性を考える
DEEでも取り上げましたが、今年はガリガリ君に「塩ちんすこう」味なるものが発売されましたね。時期を同じくしてブルーシールでも塩ちんすこうフレーバーのアイスが発売されるなどちょっとしょっぱい塩ちんすこうが大活躍した1年だったように思います(ブルーシールのやつはもともと店舗で販売されていたフレーバーがコンビニなどで販売された感じ)。
塩ちんすこう自体は割かし昔からあった気がしますが、塩ちんすこうのあの甘塩っぱさは確かにバニラアイスにはよく合うと思います。
さて、話は変わりまして「料理のさしすせそ」というものがあります。砂糖、塩、酢、醤油、味噌という料理に使う基本的な調味料のことを指していて味付けの順番は、このさしすせその順番で行うとよいらしいです。
ちんすこうで言えば、プレーンなちんすこうは「さしすせそ」の一番最初の「さ」、塩ちんすこうは二番目の「し」に該当するわけですよね。
…ということは。次に来るちんすこうは「酢ちんすこう」なんじゃないでしょうか。そしてその次に「醤油ちんすこう」ブームが到来して、30年後くらいに「味噌ちんすこう」ブームが世を席巻する…!なんてことがあるかないかは知りませんが他のしょっぱい調味料でちんすこうを作ったらどうなんだろう、という内容が本日の記事になっています。
ちんすこうをつくろう
というわけでちんすこうを作っていきましょう。
ちんすこうの作り方はめちゃめちゃ簡単です。まずラードを電子レンジなどで溶かして
砂糖を混ぜます。
あとはそれに薄力粉を混ぜるだけ。こんな簡単でよいのでしょうか。
生地をまとめた段階で調味料を加えていきます。左から塩、味塩コショウ、酢、醤油、味噌、ソース、カレーパウダーとなっています。なんとなく生地が余るのも嫌だったので、キッチンにあった調味料を適当に見繕いました。
どれくらい分量を入れるかが悩み所だったのですが、それぞれ小さじ2分の1程度を目安に練り込んでいます。
あとはオーブンで生地を焼くだけです。このなかから塩ちんすこうを超えるものが出てくるのでしょうか…。
料理の「さしすせそ」ちんすこう、できあがる
さて、焼き上がったちんすこうが上の写真です。そもそもの塩ちんすこうが思ったよりも白くて、実はもうちょっと焼いた方が良かったのではないかと若干の後悔はありますが、それぞれを試食してみたいと思います。
塩ちんすこう
まずは最も基礎となる塩ちんすこう。これができてないとそもそも後が続かないので不安がよぎります。とりあえず食べてみると…サクサクとした食感、口のなかでホロホロと崩れる感じ、ちゃんとちんすこうになってます!塩味もよい感じ。
味塩コショウちんすこう
では味塩コショウはどうでしょうか。確かに塩味はあります。さらに味塩の特徴であるちょっとした旨味みたいなものが後味に残るのですが、お菓子にそもそも旨味が必用ない要素でなんだか異様に後味の悪いちんすこうになってしまいました。あとは結構入っていたはずのコショウの存在感が皆無に。
酢ちんすこう
次に来るであろうと勝手に予測した「酢ちんすこう」。ちなみに僕は子供の頃、祖母に「身体が柔らかくなる」という理由で酢を飲まされていたのであまり酢の臭いが好きでは無いのですが、焼き上がりは無臭でした。そして味もまったく酢の存在が感じられません。そういえば酸っぱい焼き菓子ってないよなぁと思いました。
醤油ちんすこう
後味の最後の最後で焼きおにぎりの臭いがほのかにするちんすこう。しょっぱさもそこまで感じませんでした。
味噌ちんすこう
ここまできて、ほとんど味が変わってないちんすこうでしたが、味噌は明確な変化がありました。そう、これは「味噌クッキー」の味です。そのまんまの感想で恐縮です。甘さの中に味噌の風味が香る感じなのですが、塩ほどのしょっぱさも感じず、甘塩っぱさはあまりありません。
味噌クッキーが好きな人には割とアリなのかもしれませんが、万人受けはしなそうな感じがします。
ソース
後味が駄菓子っぽくなりました。それだけ。
カレーパウダー
カレー粉に塩味などがプラスされたカレーパウダー。個人的にアンダーカシにこれをかけて食べるのが一番美味しい食べ方だと思っているのですが、ちんすこうには全く合わず。普通のカレー粉とかの方がちんすこうにはよかったかもしれないな、と後で思いました。
結局塩が一番だった
というわけで、色々な調味料でちんすこうを作ってみたわけなのですが、結果としてやっぱり塩が一番うまいという結論になりました。醤油やソースはちょっと香ばしい感じになるのですが、塩味が足りずあまり味に変化がありませんでした。
また酢はまったく味に貢献せず。このあたりは分量にもよるのかもしれませんが、シンプルな塩味が一番良さそうです(知ってた)。
でもまだちんすこうには進化の伸びしろがあると思うんです。またそのうち別の味のちんすこうにも挑戦してみたいと思います。