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台風vsケープ・鬢付け油
8月31日から9月1日にかけて大型で非常に強い勢力の台風9号(メイサーク)が沖縄本島に接近しました。
住宅を倒壊させる恐れと言われていたものの、ユニオンが閉まったぐらいの大型でしたが、沖縄では大きな被害はでなかったように思います。
これまでたくさんの台風に向き合ってきたDEEokinawa。
【緊急企画】沖縄ポータルがお送りする台風記事まとめ(2019.10.11 )。
台風が来ると「今度は何をするの?」という声をいただくものの、正直もう良い年齢だし危ないことはしたくないのです。
しかし、ふと思ったのです。...勝ってみたいって。
台風に、勝ってみたいって。
100均で売ってる400円のウィッグがこの記事の相棒です。
強風に翻弄されたくない
台風に勝つ方法。それは台風を消し去るとか超次元的なではなく、髪を乱されないこと。
いつもなら強風になすすべなくボロボロにされる髪を、手で抑えることも、ボサボサにされることもなければ、それはもう台風に勝ったといっても過言ではないはず。
ウィッグとともに用意したのは昔からまげや日本髪を結うときに使われる鬢(びん)付け油と、激しく歌い踊っても美しさを保てると評判の「ケープ史上最強キープFOR ACTIVE」。
鬢(びん)付け油として用意したものは化粧下地油とパッケージに書いてありますが、接着用としても使え鬢付け油の代わりになるようです。
髪を整えよう
マネキンにウィッグをかぶせます。
通常、鬢付け油は髪を結う前に髪につけて梳きながら毛全体に馴染ませて使いますが、なにせ安いウィッグ。
少し触るだけで毛が抜けます。
しょうがないから最後にワックスのように使うことに。
- 髪をぜんぶ前にもってきて
- 束ねる
ぐい!
できるだけ毛が抜けないようにした結果、めちゃくちゃな雑ですが、戦前までの沖縄女性の定番の髪型「からじ結い」の完成です。
鬢付け油を溶かして、からじ結いした髪の表面につけます。
結っていたら強風に強そうな気もしたので、ボブウィッグも用意しました。
こちらも右半分に鬢付け油をつけました。艶が出ますね。
髪の左側は最強ケープで固めます。
台風に打ち勝つための美人姉妹ができあがりました。
髪型の前に、ウィッグが強風で飛ぶ危険があるので台風対策も施しました。
果たして美人姉妹は台風9号(メイサーク)に勝てたのでしょうか。
暴風警報発令中
沖縄本島が台風9号の暴風域に入ったのが9月1日の夜。
本当はそのときに姉妹を外に出さないといけなかったのかもしれませんが、ものすごい風が吹き荒れていて外に出る勇気がでませんでした。
一夜開けてもまだ暴風警報発令中。
やっぱり風が強くて外に出たくなかったので、ひとまずベランダのスチール棚に設置してようすをみます。
しかし、ベランダに置いた美人姉妹を娘が見つけ、かわいそうだから家に入れて欲しいと懇願してきます。
なによりベランダでは、そんなに風が吹き込まず、ここで台風に勝ったとは言えないかも。
通報しないでと願う
しょうがないので、意を決して自宅屋上に向かいます。
ぶぉおおぉおおおおおおぉおおおお!
屋上は屋根はあるものの、隔てるものがないのでベランダとは桁違いの強風。写真では伝わらないのでしょうか、ちょっとまじで怖くて緊張するぐらいの強風でした。
ぱっと見渡したところ、くくりつけられるような設置場所がなかったので、台風対策で丸められていた人工芝ロールに美人姉妹を挟みました。(はやく家の中に帰りたい一心です)
念には念を入れて、姉妹と人工芝を紐で縛って。
屋上を離れるときに後ろを振り返ったら、美人姉妹が罪人のようになっていました。
ごめんね。ごめんね。
そしてどうなったのか
それから暴風警報が解除される夕方まで放置(ときどき確認には行って姿を確かめたらすぐ家に引き返していました)。
8時間以上、吹きっさらしの屋上にいた美人姉妹は、台風に勝てたのでしょうか。結果は。
ボッサボサだわ!
いやでも、もっと鬼婆のような姿になるかもと予想していたので、実は大健闘なのかもしれません。
ともかく美人姉妹がお空に飛んでいくことなく、わたしも怪我もなく終われたのでそれがよかったです。
髪がうんぬんより、よく考えたらそれが台風に勝つってことかもしれません。つまり実は毎回大勝利なのかも。
これから台風9号は本州に向かいます。そして大型の台風10号が週末に西日本を直撃するという予報もあります。
読者のみなさまが、怪我なく被害もなく過ごせることを沖縄から心よりお祈りして今日の記事を終わりたいと思います。
ではまた。