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サガリバナの花って排水溝のブラシと似てないかい?
サガリバナと排水溝ブラシ
数年前に編集部のmycoさんがこんなことを言っていたのです。
「サガリバナの花って排水溝とかを洗うブラシに似てない?」
「はぁ?」
いやこの反応であってますよね。はぁ?
サガリバナの花は夜に開花し翌日の午前中には散ってしまう儚なさと美しさを併せ持つ幻想的な花。
それが排水溝のブラシだと!?
...と、そのときはそんな風に思ったんですが、それから数年サガリバナの開花時期を迎えるたびに思い出すのです。
サガリバナ...排水溝のブラシ...。
そしていつの間にか、その思考が固まり、成長し花を咲かせたのです。
「サガリバナの花って、たしかに排水溝のブラシに似てるかも...いや、似てるわ!」
(いやいやいや、と思った方はいったんこのページを閉じて、数年後にあれ?排水溝のブラシかも?と思たらまた見に来てください。)
というわけで、本日はサガリバナと排水溝ブラシが似ているのか、実際に比べてみたという記事です。
そもそもサガリバナって?
サガリバナはアフリカ東岸部から、インド、東南アジア、太平洋地域に及ぶ熱帯・亜熱帯に分布する樹で日本では奄美大島が北限です。花の開花時期は6月から7月にかけて初夏の時期だけ。しかも花が咲くのは夜だけなので、つぼみや落ちた花は見ていても、咲いているところは見逃してしまう年もあります。
サガリバナの名所に行ってみた
こちらは名護市指定文化財の真喜屋の舞香花(もうかばな=サガリバナの別名)。
推定樹齢150年の国内最大級の樹木が名護市の眞喜屋の集落内を流れる水路のふちに生育する場所。
しかしその樹木は2002年の台風によっていったんは根元から倒れてしまったそうです。ただ近年は地元の人たちが再生に力を注ぎ、花を咲かせるまでに復活させたそう。
- ブラシ1
- ブラシ2
用意したブラシは本当にサガリバナの花に似ているのでしょうか。見比べてみましょう!
あ、うそん。
...なんと残念なことに、真喜屋の舞香花ではすでに花が全て咲き終わって散った後でした。
もう蕾も残ってない。
- なんかかかっている
- どうみてもブラシ
実際の花とは見比べられないけれど、もしも花が咲いていたら?の体でブラシを樹にぶら下げてみましたが、どう見てもサガリバナではなく、誰かが置き忘れたブラシなのです。
咲いている場所を見つけた!
神はわたしを見放さなかった!
同じ集落でもすべてのサガリバナが終わっているわけではなく、真喜屋ダムの近くに咲き乱れている場所があると聞いたので行ってみると。
あったー!車から降りるとむせるほどの甘い香り。
総状花序が垂れ下がり、いくつのも花が咲いています。
暗闇にライトの光を受けて輝く花が本当にきれいです!
しばし見とれていましたが、わたしにはここに来た理由があったはずです。
排水溝ブラシとサガリバナはどれほど似ているのか。
え、やば。似てるっていうかほとんど一緒じゃないですか?
ファッファしていないブラシは似ていませんが。
ちょっと吊るしてみて、子どもたちに「ほら、こうしたらどこにブラシがあるのかわからんくない?」って聞いてみると。
2歳娘「おかあさん、ブラシ忘れてるよ」
5歳息子「おかあさん、ブラシね、花とすごく、似ていると思っているかもしれないけど、すごーーーく違うよ」
え?
うん。冷静になって見てみるとですね。わたしにも違いがはっきりとわかりました。
遠目で見るとサガリバナにブラシがぶら下がっているなって。
本日は以上です。