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首里城は今 -有料区域公開-
2019年の10月末に起きた火災以降、一般入場できなかった首里城の有料区域が、2020年6月12日から「見せる再建」として公開が始まりました。
DEEでは火災以降
・【緊急企画】我らの首里城メモリーズ(2019.10.31)
・あれから一週間、首里城は今(2019.11.08)
・首里城赤瓦の漆喰はがしボランティアに参加してきた(2020.04.15)
として、首里城のレポートをしてきましたが、とうとう再建の第一歩が始まったのです。
売店にも有料区域再開場記念グッズが並んでいました。
果たして、現在の首里城公園の様子はどうなっているのでしょうか。足を運んできました。
コロナウィルスの影響もあって、首里城公園に人がいない
火災から1週間後の記事では観光客の姿が見られた守礼の門。
しかし現在はコロナの影響もあって、全然人がいません。こんな守礼の門見たのはじめて。
人がいないこともそうですが、すぐ近くから子供たちの笑い声が聞こえたことにも驚きました。
守礼の門の隣には小学校があるのですが、いつもは人々の声でかき消されていたんですね。
歓会門(かんかいもん)にも人がいません。
不思議な気持ちで歩きます。
瑞泉門
廣福門
そして首里城正殿前の御庭へ続く奉神門
奉神門から先が、公開された有料区域です。
入場料金は大人がこれまでの830円から400円に改定されていました。
奉神門の前にはソーシャルディスタンスを示すテープが貼られていましたが、そもそも人がいません。
火災に加えてコロナの影響が...。
有料区域の今
奉神門をくぐると、広い御庭の奥にドーンと首里城が建っている...
はずでしたが、もう正殿はありません。
その代わりに、火災から7ヶ月以上たっているのに焦げ臭いような匂いがしました。
写真奥は南殿があったところ。
3月末の首里城赤瓦の漆喰はがしのレポートでは御庭内のいたるところに瓦や瓦礫を入れた袋が山積みになっていましたが、いまはきちんと片付けられています。
見学通路を歩いて正殿があった場所へ。
- 焼け跡にのこった大龍柱
- 大龍柱をこの角度で見る日が来るとは思いませんでした
正殿がなくなったことで御庭をはじめて見下ろしました。王様ってこんな気分だったのかな。
世界遺産に登録されている正殿の地下遺構はガラス張りの小屋の外から見ることができます。
15世紀ごろから何度も建て替えられた跡を示す遺構。
この遺構は正殿が何度もなくなるのを見てきたはずです。悲しい。
被災跡
その他、通路脇には被災した石の手すりや龍頭棟飾もありました。
- 赤瓦
- 石の手すり
- 屋根の上にあった龍頭棟飾
- 髭、鱗、眼
正殿奥
首里城裏側にある御内原エリア(生活空間)と城内で最も高い物見台がある「東のアザナ」も公開されました。
こちらは火災前の2019年2月に公開されたばかりで、消失は免れていたものの、正殿の奥だったため通行できなかったのでしょう。
火災前に東のアザナから見た正殿方向。
同じ場所から見た正殿方向。建物がガランとなくなっていて火災の大きさが改めてわかります。
そしてぐるりとまわって北殿跡と奉神門に戻ってきました。
表から見たらわかりませんでしたが、奉神門はぎりぎりのところで火災を免れたんですね。
きれいに切り取られたように赤瓦屋根がなくなっていました。
ということで、見せる再建として公開がはじまった有料区域でした。
今後、再建する段階によって通路や見る位置は変化するそうです。
再建はまだ始まったばかりですが、いつの日か首里城が見られることを楽しみに待ちたいと思います。
そしてコロナの影響でいまは首里城がガラガラ。首里城公園は緑も多く美しい場所なので、今こそのんびり散策してみても良いかもしれません。ただし暑いので熱中症対策はお忘れなく!