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高濃度泡盛を飲んでみる
ようやく新型コロナウィルスの自粛生活も終わりが見えてきました。嬉しい反面、ちょっとした不安も残りますが、とりあえずめでたいニュースなのではないでしょうか。
さて、コロナパニックの中、手に入らない消毒用アルコールの代わりとして県内の各酒造所から「高濃度泡盛」が発売されました。
発売当初は医療従事者への提供優先だったり、予約が殺到して手に入りにくい状況だったのですが、最近はスーパーなどでも販売されているのを目にします。
これらの泡盛は消毒用アルコールの代わりになりますが、あくまでお酒。というわけでスーパーで手に入る高濃度泡盛を飲み比べてみました。
現在、これらの高濃度泡盛は「飲料不可」と記された製品に置き換わりつつあります(お酒として販売しない方が酒税がかからず安くなる)。購入の際はラベルを確認してみてください。
高濃度泡盛を飲んでみる
忠孝酒造 「CHUKO 65%」
記憶が確かならば、最初に発売された高濃度泡盛です。ベースとなっているのは「夢航海」で再蒸留することでアルコール度数を上げているのだそうです。
原材料などは上記のような感じ。
夢航海の特長としては「青リンゴのフルーティーな香り」らしいのですが、いつもイマイチピンときません。ただ高濃度になったことでお酒の匂いをものすごくシャープに感じます。
ロックで飲んでみます。
ガツンとくるアルコール…!あまり強いアルコールを飲み慣れてないのですごい顔になってますが、高濃度な分、なんだかシャープな味わいでした。
水で割ってみるとまろやかに。普通の夢航海が30度だったと思うので、濃いお酒を飲みたい人にはよいかもしれません。
新里酒造 「琉球77」
こちらは新里酒造の「琉球77」。ラベルには消毒用エタノールの代わりになる旨記載がされています。
名前からするに自社の「琉球」という泡盛を77度にしたものだと思います。
口の中に入れてワンテンポ遅れて、ものすごい口の中が熱くなるのですがその時にぶわっと抜ける匂いは忠孝酒造のものと全然違います(アルコール度数の違いもあるのかもだけど)。このあたりがお酒の個性なのでしょうか。
久米仙酒造 「泡盛67度(MUNA)」
久米仙酒造から発売された67度泡盛「MUNA」。同時に78度の「NAHA」も発売されたのですが、こちらは医療機関に優先的に提供しているそうでスーパーなどでは見かけません。
ラベルの横はこんな感じ。ちなみに67度という度数ですが、ものすごい努力と技術が込められているそうでブログで紹介されていました。消防上67.5度以上のアルコール度数は危険物になるのでギリギリを商品にしているのだそうです。
ロックだと圧倒的なアルコールの暴力なのですが、水で割ると個人的には一番飲みやすい味になりました。
石川酒造 「原料用アルコール80(エイティ)」
最後は石川酒造の「原料用アルコール80(エイティ)」。原料用アルコール…!
80度なので「火気厳禁」の文字も。
原材料は泡盛のものなので、度数が高いために「泡盛」という表記ができないのかもしれません。
ロックで飲んだときはもう口の中がほぼアルコールでしたが、水で割ると普通に泡盛でした。
泡盛で手を消毒してみる
もう一点気になるのは泡盛で手を消毒するとどんな感じかという点です
今回の最高濃度の 「原料用アルコール80(エイティ)」で手を消毒してみます。
さすが80度。手に揉み込んでいるうちにさらっと乾いていきます。手に出した時は泡盛の香りがしますが、乾いたあとは全く無臭に。
「CHUKO 65%」でもやってみます。
こちらは80度よりはしばらくしっとりしていますが、同じように無臭で、さらさらに。というかちょっと肌がしっとりした気がします。なんでも泡盛は麹菌によって油分が含まれているそうで、肌にしっとりとなじむのだとか。ひょっとしたら消毒用アルコールよりもいいんじゃないでしょうか。
飲んで良し、使って良しの高濃度泡盛
というわけで、各酒造所から出ている高濃度泡盛のご紹介でした。今回紹介した以外の酒造所でも高濃度泡盛は発売されているので、色々試してみるのも楽しそうだなと思っています。
マニア心をくすぐるのですが、あくまでメインの目的は消毒用。買い占めたりすると消毒用アルコールが欲しい人に行き渡らないかもしれませんので控えましょう。
また、冒頭の注意書きでも書きましたが、高濃度泡盛は「飲料不可」という表記で酒税を差し引いた商品に置き換わりつつあるようです。そちらにもご注意くださいね。