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よい肉で、すっげぇポークを作りたい
いきなり小学生みたいなタイトルで恐縮です。
沖縄県民に愛されているポークランチョンミート。家庭料理に利用されるだけでなく、大衆食堂に行けば「ポーク卵」なるメニューも存在するくらい沖縄では一般的に食べられています。
なんでも日本でのポークランチョンミートの消費量の90%以上は沖縄が占めており、世界でもイギリス、アメリカに次いで沖縄での消費量が多いらしいです。
さて、そんなポークですが、この前ネットを検索していたら自作のレシピを公開されている方を見つけました。ポークを自作できる…ということはすごく良い肉でポークを作ればすっげぇポークができるのではないでしょうか。
とりあえずアグーを買いに行く
すごく良い肉…また漠然としていますが、沖縄で豚肉といえば在来種のアグーなのではないかと思います。
アグーのかたまり肉を求めて肉屋に。
レシピのサイトではバラ肉がよい、と書かれていたのですがかたまり肉で5000円くらいだったので若干日和ってもも肉のかたまり肉を購入しました。
ちなみにですが、沖縄在来種の黒豚を「アグー」と表記して、「アグー」と西洋種などとの掛け合わせをしたものをひらがなで「あぐー」と表記するそうです。今回購入したのは「やんばる島豚」という「あぐー」の方のブランド肉です。純血のアグーの方は購入できるところも限られているし、かなり高価です。いや。でも買った肉だって「よい肉」だと思うんです。
ポークを作ろうじゃないか
豚肉が用意できたので、レシピに則り他の材料も揃えました。用意した香辛料系は、塩、胡椒、セージとナツメグです。
レシピでは豚肉800gで書かれていましたが、とりあえず半量の400gでポークを作ってみます。
豚肉は細かく切って、香辛料をまぶします。
冷蔵庫で一日寝かせると書かれていたので、今日はこれで作業完了。
ポークは本当にできるのか
二日目。いよいよ豚肉をミキサーにかけるのですが、その前にたまねぎ、ニンニク、卵白、片栗粉をミキサーにかけます。多分つなぎ的なやつだと思います。
ここまでは順調だと思います。
続いて、冷蔵庫に1日置いた豚肉をさらに冷凍庫で1時間冷凍し、ミキサーにかけます。
ここでちょっとしたトラブルが。レシピには「数回に分けるとよい」と書いてあるにもかかわらず、面倒臭いので全ての肉をミキサーに入れてしまいました。
結果、いつまで経っても細かく切った豚肉が無くならないという事態に。
色々頑張ってみましたが、とりあえずある程度ミンチになってる状態で妥協することにしました。
レシピではラップで包んでハンバーグ状にしているのですが、やはりポークといえば缶じゃないでしょうか。というわけで空のポーク缶にミンチされた豚肉を詰めます。
結構長い時間ミキサーをかけていたのが悪かったのか、結構豚肉が温かくなってしまいました。色々不安が募ります。
ミンチされた豚肉は冷蔵庫で1時間冷やした後に、60-70℃のお湯で40分間加熱。
これで出来上がりです。レシピ通りに途中までは作っているはずなのですが、最後の方でちょっと不穏な感じになってしまってドキドキします。ポークはきちんとできているのでしょうか。そしてその味は…?
よい肉のポークを食べてみる
さて、いよいよ運命の時です。ポークを食べてみます(なんか写真の僕の髪の毛がボサボサなんですが気にしないで下さい)。
出でよ…!僕の考えた最強のポーク…!
いかがでしょうか。見た目はちゃんとポークになっています(缶に入れて作ったから当たり前だけど)。
切ってみます。
素晴らしい…!割とちゃんとしたモノが出来上がった気がします。ミキサーしきれなかった豚肉が結構入っているはずなのですがそんなに気にならない見た目です。火も中までしっかり通っているようです。
ではちょっと失礼しますね。
うん。普通にうまいです。
通常のポークより肉々しい仕上がりですが、豚肉の味もしっかりしていて、普通にうまいモノが出来上がっています。肉がミキサーできないことに焦りを感じていたのですが、もっと粗挽きでも美味しいものが出来上がった気がします。
ただ、市販のポークランチョンミートとは別物の何かが出来上がった感はあります(撮影してくれたmiooonは「餃子の具に近い」と言っていた)。スパイスなり、ミキサー時間なりを調整してもっと市販のポークに近づけた方が高級ポークという位置づけとしては良かったのかもしれないなと思いました。
豚肉のかたまりがまだ余っているので、もうちょっと挑戦してみたいと思います。
手作りポークはうまい
というわけで本日は「よい肉ですっげぇポークを作る」という内容でした。ちょっと手間がかかるのですが、手間に応じた美味しさがあるので興味のある方は是非試してみてください。
さて、豚肉と言えばこの話題に触れない訳にはいきません。年明けから発生した豚熱で関係者の方や対応にあたっている方は大変な思いをされていることだと思います。僕に何かができるわけではないですが、一刻も早く事態が収束することを祈っています。
本日は以上です。