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2019年でなくなってしまったもの、なくなってしまうもの
2019年もあとわずか。本日の特集は毎年末恒例の、今年なくなってしまったもの、なくなってしまうものをまとめました。
本日がDEEokinawaの2019年最後の更新です。
一年の締めくくりは毎年恒例、今年なくなってしまったもの、なくなってしまうものをまとめています。
いつも何気なく視界の端に入っていたお店や建物。
しかしそれがなくなってしまうと私たちはそこに何があったのかなかなか思い出すことができません。お店や施設は確かにここにあった、という情報をまとめておくことで、皆さんの記憶の隅に留めておいて頂ければ幸いです。
これまでの記事も併せてどうぞ。
・2013年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2014年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2015年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2016年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2017年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
・2018年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの
今年なくなったもの、なくなるものは何だったのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
なくなってしまったお店や施設
・小禄ボウリング(那覇市)
2019年2月28日 建物の老朽化にともない閉店
日本に復帰する直前の1972年にオープンした沖縄で3番目に古いボウリング場でした。
最終日は営業終了時間を超えて、多くの常連さんや元従業員の方が最後のゲームを楽しんでおられました(さようなら小禄ボウリング)
普段は入れないボウリング場の裏側を見せてもらったりしました。
・お食事処 波布(波布食堂)(那覇市)
2019年3月28日 店主のおばあちゃんが誕生した孫とゆっくりしたいという理由で閉店
沖縄のデカ盛り界を牽引してきた那覇のお食事処 波布、通称「波布食堂」。27年の歴史に幕をおろしました。
閉店を惜しんだ常連さんなどで閉店の1週間前ぐらいからはお店の前にものすごい行列ができていました(【本日閉店】波布・イズ・オーヴァー)。
・ステーキハウス朝日レストラン(名護市)
2019年3月末 休業
一時期は、名護で美味しいステーキ屋さんといえばここ!と名前のあがる名店でした。
いつか行きたいと思いつつ、一度も食べにいく機会のないまま休業してしまったのが残念です。
・ペリーもち屋(那覇市)
2019年4月30日 店主高齢のため閉店
94歳のおばあちゃんがやっていたお店。創業は64年でした。
記事では何度か紹介させていただいていますが、朝5時から開いている老舗のもち屋さんとして密着取材をさせていただきたいとずっと思っていましたが、夢叶わずに閉店してしまいました。
柔らかくてよく伸びる、あんなに美味しいもちには二度と出会えないかもしれない。
・味の店 三郎(那覇市)
2019年7月31日 閉店
道行く人々の目を楽しませていた巨大な伊勢海老のオブジェは、同じく那覇市内の竜宮通りにある居酒屋さんに引き継がれたそうです。
・台湾風粥専門店 阿里(那覇市)
2019年4月 建物取り壊しのため閉店
美味しく安く台湾粥が食べられると人気だったお店。お店は広くも綺麗でもありませんでしたが、その佇まいや雰囲気も合わせてファンが多かったように思います。とろとろに煮込まれた粥に二日酔いの胃を癒やしてもらったという方も多いのではないでしょうか。
現在は建物はなくなり、跡地には最近「恵比寿御利益庭園(えびすごりやくガーデン)」というオープンスペースのビアガーデンができました。近くで話を聞いたところによればお店の方は今、那覇のお弁当屋さんで働いているらしいです。
・ゲームインナハⅡ(那覇市)
2019年9月26日 閉店
開業26年だった老舗ゲームセンター「ゲームインナハⅡ」が2012年に国際通りにあった伝説のゲームセンター「ゲームインナハ」に続いて閉店しました。
多くの人にとって、青春の1ページであったり、居場所だったりと長らく愛されていたお店でした(さようならゲームインナハⅡ)。
・安田ゆう子クッキングスクール(那覇市)
2019年10月末 閉校
「ハローはいいコック♪ 安田ゆう子クッキングスクール♪」のCMソングでお馴染みの老舗クッキングスクール。
料理のレシピはいつでも無料でネット検索できる時代の影響もあるのでしょうか、24年の歴史に幕を下ろしたそうです。
・ジェフ坂田店(西原町)
2019年9月末 閉店
沖縄生まれ、沖縄育ちのファストフード店、ジェフ坂田店。いつ行ってものんびりとした雰囲気でお年寄りの憩いの場のようになっていましたが、今年すぐ近くにてだこ浦西駅が完成しこれから盛り上がるのかと思いきや閉店となってしまいました。
現在は貸店舗としてテナント募集されているそうです。
・ホームセンターサンキュー 真嘉比店(那覇市)
2019年11月30日 閉店
一時期は県内に数店舗あったと記憶しているホームセンターサンキュー。ついに最後の店舗となる真嘉比店が閉店しました。
閉店セールで駐車場がしばらく激混みしていました。
サンキューには不思議なゆるキャラがいたのですが、お辞儀をしている姿にちょっとぐっと来ます。
・与儀公園の焼き芋屋(那覇市)
2019年11月30日 終了
那覇市市民会館前の名物だった焼き芋屋台。屋台をやられていた知念さんは親子2代で50年近く焼き芋を販売していたそうです。
最終日に行ったのですが、焼き芋を求める長蛇の列ができており、それだけみんなに親しまれていたのだなぁと思います。ちなみにトラックには「石焼きいも事業組合」と書いてありますが、同じトラックは那覇市民病院前にもありました。兄弟らしいです。
・丸市ミート 牧志店(市場本通り)(那覇市)
2019年12月31日 リニューアルのため閉店
市場本通りにあるお肉の専門店「丸市ミート」が12月31日をもってリニューアルのため閉店。
- 閉店もですが、お正月に向けて店内は大忙し。
- 建物や備品の老朽化のため改修工事が行われるそうです。期間は未定です
ちくわが山盛りの焼きそば(280円)も気になりますね!
・当蔵市営住宅(那覇市)
2019年12月 解体
1968年にできた琉球土地住宅公社が初めて手掛けた賃貸住宅だったといわれる当蔵市営住宅。2018年には移転が行われて解体を待つだけとなりましたが、ついに解体業が始まりました。
我々DEEokinawaは沖縄県住宅供給公社に企画書を出して「屋上に上げてくれ」というお願いをしていたのですが、そのまま解体されてしまいました。最後に中を見てみたかったです。
移転のため閉店したお店や施設
・名護博物館(名護市)
2019年3月31日 新博物館建設準備のため常設展示室の一般公開終了
現在はギャラリーや1階フリースペースは公開されておりますが、2020年3月31日をもって完全休館となり、その後は一般の立入りはできなくなるようです。
新博物館は2022年に開館予定。場所も変わるので、現在の建物に入れるのもあと数ヶ月です。
・牧志第一公設市場(那覇市)
2019年6月16日 建て替えのため営業終了
沖縄観光におけるド定番スポットでもあり、年末や旧盆には地元のお客さんでも賑わうという観光客にも地元の人にも愛される場所でした。
公設市場の歴史や移転後のことなど、関係者の方へインタビューをしながら丸々一週間記事で取り上げたりもました。引っ越しが終わったあとに三階や屋上へも。
- ・ありがとうさようなら那覇市第一牧志公設市場〜前編
- ・ありがとうさようなら那覇市第一牧志公設市場〜中編
- ・ありがとうさようなら那覇市第一牧志公設市場〜後編
- ・市場にまつわるエトセトラ
- ・今は無き、愛すべき沖縄の市場たち
- ・沖縄の屋上から vol.3 那覇市牧志第一公設市場
- 現在は解体に向けた作業が始まっています
- 壁沿いには昔の写真が展示されるとともに、近隣店舗の商品販売スペースとして活用されていたり。商魂!
市場の建て替えにともないアーケードも取り壊される予定とのこと。
仮設市場や周辺のことも含めて、今後も見守っていきたいです。
そして首里城のこと
2019年の沖縄最大の損失といえばやはり首里城。
なくなってしまった記事に入れるとは思いもよりませんでした。
2019年10月31日未明に正殿から出火して北殿、南殿などに延焼、6棟約4200平方メートルがほぼ全焼しました(【緊急企画】我らの首里城メモリーズ)。
現在は立ち入り禁止エリアも徐々に解除され、正殿エリアには入れないものの、周辺の守礼門や久慶門(きゅうけいもん)などは見ることができます。
まだまだ先は長いかもしれませんが、今後の復興を応援していきたいと思っています。
さようなら、ありがとう
以上、2019年でなくなってしまったもの、なくなってしまうものをご紹介いたしました。
今年は平成から令和に時代が移り変わったり、消費増税があったりしたので、そのタイミングで多くのお店が区切りをつけた年でもありました。
今回ピックアップした以外にも、
・浮島通りの『我喜屋薬店』
・パレットくもじの『あるでん亭』
・りうぼう泉崎店(リニューアル中)
など、みんなの思い出が詰まった店舗が次々に閉店していきました。
あと閉店ではないのですが、FM沖縄の人気番組『ゴールデンアワー』の「ミキトニー」こと糸数美樹さんの3月末をもっての卒業もリスナーに衝撃を与えました。
毎年ですが、こうしてまとめてみると日常に当たり前にあったものが無くなってしまったことを改めて感じて、心にぽっかりと穴があいたような気分になってしまいます。これから沖縄がどうなっていくのか、それは誰にも分かりませんが時代の流れの中でひっそりとなくなってしまったものを記憶に留めておいてもらえればと思います。
さて、DEEokinawaは明日12月28日〜1月5日までお正月休みをいただきますが、今年は趣向を変えて、1月1日に年賀状の代わりにお年賀記事を公開したいと思っています。どうぞお楽しみに!
それでは皆様、よいお年をお迎えください。