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トックリキワタをもっと酔っ払いにしてみよう
12月に入りいきなり沖縄も冬めいて来た感がすごいですが、この時期になると綺麗なピンク色の花をつける木があります。
この木の名前は「トックリキワタ」。
名前の由来はたぶん、ずんぐりむっくりしたフォルムから「トックリ」、さらにその実が綿状になることから「キワタ」なのだと思います。そのまんまと言えば、そのまんまなネーミングですね。
街路樹としても親しまれているトックリキワタですが、1964年に琉球政府の天野鉄夫さんという人がボリビアから種を持ち込んだのが最初で、沖縄での初の開花は1970年だったということです。今でも沖縄で初のトックリキワタは那覇市の新都心に「天野株」と名付けられて存在しています。
さて、そんなトックリキワタ。スペイン語では「酔っ払いの樹」と呼ばれるそうで、由来は木の幹が酔っ払いのお腹っぽく見えることから来ているのだそうです。
そう言われて見たらなんとなく、幹のずんぐりむっくりは中年男性の身体に見えなくもないような気もします。僕も中年まっただ中なので、どんどんトックリキワタ型の体型に近づいている気がします。
しかし、それが「酔っ払い」なのかといえば、余りにトックリキワタには酔っ払い要素が乏しいのではないでしょうか。トックリキワタはもっと酔っ払いにできると思うんです。
酔っ払いを演出する
さて、「酔っ払い」と聞いて皆さんは何を想像するでしょうか。
多くの人は上記の様な酔っ払いを想像するのではないでしょうか。こんなステレオタイプな酔っ払いを40年間生きてきてまだ見たことがないのですが、酔っ払いを構成する要素…それは「頭ネクタイ」、そして「謎の土産」だと思います…あの土産何が入ってるんでしょうね。
というわけでネクタイを用意。
頭にネクタイ風に結んで、カチューシャに固定しました。
謎の土産については適当な空箱を用意
布で包んでそれっぽいモノを作成。
他にも小道具としてメガネ、泡盛の酒瓶を用意しました。まとめて写真を撮ってみたのですが、どうでしょうか。もうこの写真から酔っ払いの気配がプンプン漂ってくるのではないでしょうか。これは…いける…!
トックリキワタを酔っ払いに
準備万端整ったので、330号線沿いのトックリキワタの街路樹群にやってきました。まずは酔っ払いにできそうなトックリキワタを探します。
脳内シミュレーションは完璧だったのですが、割と致命的なことに気づきました。幹が膨らんでいる部分は、酔っ払いの腹。結構膨らみが高い位置にある木が多く、脚立が必要だということです。
もう一点はトックリキワタの街路樹が比較的交通量の多い場所にあったということ。
酔っ払いグッズをセットしている僕は完全な不審者であり、例え誰かに声をかけられても何をしているのか正確に伝えられる自信がありません。なるべく目立たない位置の
ベストなトックリキワタを探すこと20分余り。そこそこ低い位置に腹が位置していて、走る車からも目立たなそうなやつを見つけました。
さっそく、ネクタイなどを装着していきます。
植物相手なので、なるべく傷などつけないようにとか色々配慮した結果カチューシャを木に引っかけるという方法に落ち着いたのですが、結構木の幹部分はスベスベしてて苦戦しました。粘着テープで良かったのかもしれません。
そして幹には結構トゲがあって、身体に刺さって痛かったです。
色々苦戦しましたが、いよいよ本日のハイライト。「より酔っ払いになったトックリキワタ」を皆さんにお届けしたいと思います。
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なんだか貧弱そうなやつができあがりました。
酔っ払い…に見えないことはない気もしますが、これどの木でやってもこんな感じになるような気もします。
ちょっと下からのアングル。若干オッサン感が出た気がしますが、このあたりが限界です。道行く車の視線も痛いので撤収したいと思います。
ぼんやりとした幕引き
というわけで本日は「トックリキワタをもっと酔っ払いにしてみよう」という記事でしたが、皆さんいかがでしたでしょうか。トックリキワタが酔っ払いになったのかどうか、それは皆さんの心の中で各々ジャッジを下して頂ければ幸いです。今から月末アンケートが怖いです。
トックリキワタは花がたくさん咲く年とそうでない年があるようで、今年は結構花が多い年だと思います。道行く花に目がとまったらぜひ酔っ払ったオッサンを想像してみてください…そんな終わり方でいいんでしょうか?本日は以上です。