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【入りにくい店に入ってみた】センター食堂
沖縄の街を歩いていて大通りからふらっと路地裏などに入ってみると、営業しているのかいないのかも分からない、ものすごく入りにくい雰囲気のお店に出会うことがあります。
通るたびに気になって興味はあるのに、扉を開けるのにすごく勇気がいるような。
そこにあえて挑戦していくシリーズ、名づけて【入りにくい店に入ってみた】。
閉店してしまったお店も増えてきたので、この記事がみなさまの思い出になれば幸いです。
第1回:食堂 自流(閉店しました)
第2回:カムイラーメン喫茶(閉店しました)
第3回:平和食堂
第4回:聚楽苑(じゅらくえん)
第5回:マカビペット店
第6回:お食事の店 ホームラン(閉店しました)
第7回:すきやき&おでんハウス 笑
第8回:USレストラン(閉店しました)
第9回:宮古島の丼喫茶
第10回:お食事処 栄(閉店しました)
第11回:マイハウス
第12回:司屋(移転しました)
第13回:三星レストラン(閉店しました)
第14回:みえばし(閉店しました)
第15回:喫茶スワン
第16回:小料理キヨちゃん ぱんぷきん(閉店しました)
第17回:金の椅子(閉店しました)
第18回:垣花食堂
第19回:琉球薬草本舗
第20回:ゲンキ食堂
第21回:タルト屋(移転しました)
第22回:クッキングパパ
23回目の今回は糸満ロータリー近くの「センター食堂」さんです。
糸満ロータリーや漁港からも近いものの、センター(中心)の意味は?と思うような住宅街の一角にある食堂です。
久しぶりに思い出すあの気持ち
お店の目の前にやってきました。
入りにくいお店の定番、扉はかたく閉ざされ、窓にはカッティングシートが貼られていて外からお店の中のようすを伺い知ることはできません。
「営業中」や「センター食堂」というのぼりが立っているので、きっと快く迎えてくれるはずという希望を持てますが、扉にある「営業中」の木札だけでは扉を開ける勇気が出なさそうな外観です。
ゲーム喫茶じゃないよな、とか昼間から酒盛りが行われていたらどうしようとか、入りにくお店に行くのが久しぶりすぎてなかなか行けません。
3度ほどお店の前を通り過ぎましたが、きっと大丈夫。気持ちを奮い立たせて扉を開きます。
中に入ると、あ、ちゃんとした食堂!
建物は年季が入っていそうですが、床が油でベトベト滑るなんてことは全然なくすごく清潔な店内です。
壁に貼られたメニュー。
その佇まいや内容が沖縄の食堂そのものでホッとします。
ちなみに禁酒。
机にあったメニュー。文字がかわいい。
営業時間は7時から夕方6時半まで。飲むには早すぎますね。
お昼過ぎにいきましたが、常連さんらしきひとたちがいらっしゃいました。
何を頼もうかすごく悩んで決めたのが「へちまみそ」580円。安い。
ごはんは日本昔ばなし級に盛られていたので半分にしてもらいました。それでもこのボリューム!
食べてみると、めちゃくちゃ美味しい!
良いぐらいのあじくーたーに、ふわふわの豆腐!多いかなと思っていましたが、一気に平らげてしまいました。
カウンターのおじさんが「ここの料理はおふくろの味だ」と話しているのが聞こえましたが、沖縄の家庭の味そのものといったかんじ。
話を伺いました
センター食堂は母娘の親子経営だそう。
40年前から食堂をされていて、前は糸満バスセンターにあったから「センター食堂」と名付けたそうです。
ただその建物は老朽化により取り壊されてしまったので、常連さんもいることから近くにテナントを借りて3年前からこの場所で食堂を再開したとおっしゃっていました。
へちまみそに使われていたのは糸満にある有名店「宇那志豆腐店」の豆腐だそう。あの柔らかさは宇那志さんだったからか!
たまごもみやぎ農園さんのだし、食材もこだわって使われているんだろうなと思いました。
それでもって価格の安さすごい。
勇気を持って入ってよかった!と思えるお店でした。
本日もごちそうさまでした。
センター食堂
沖縄県糸満市字糸満1942-19
7時から夕方6時半
月曜おやすみ