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コンビニの沖縄料理食べ比べ
コンビニの三山時代の到来だ
2019年7月、ついに沖縄にもセブンイレブンがオープンしました(めんそーれセブンイレブン)。
現在沖縄では沖縄ファミリマート、ローソン沖縄、そしてセブンイレブンと3つのコンビニが存在しており、まさにコンビニ三山時代の到来なのであります。
さて、沖縄のコンビニの特徴のひとつに「割とローカライズされた商品が多い」というのがあります。
おでんにはてびちが入ってるし、ポーク玉子がおにぎりのラインアップに入っていたりと枚挙にいとまがありません。
すでにおなじみの沖縄ファミリーマート、ローソン沖縄と並んで、新参のセブンイレブンでも沖縄限定であろう商品をいくつか見つけることができて少し嬉しくなってしまいました。
というわけで今回は、各コンビニの沖縄限定商品を集めて食べ比べてみようという企画です。
編集部で手分けして、それぞれ目についた沖縄っぽい商品を買い集めてきました。
セブンイレブン
本来ならば同一の商品で味比べを行うべきですが、そもそものラインアップが違っていたり、タイミングの問題で入手できなかったものがあったりで、多少ばらつきが出ていますがそこはご愛嬌ということで。
では、いっただっきまーす。
いざ、食べくらべ
チキン
まずはコンビニホットフーズの花形、チキンから。
沖縄県民のチキン好きは相当なものらしく、かのローソン沖縄では元々沖縄で販売していた『スパイシーチキン』という商品から、今や全国区で大人気の『Lチキ』が生まれたという話を伺うことができました。沖縄ファミリーマートでも全国に先駆けてフライドチキンを販売したそうで、それが全国的に広がったのだとか。
対するセブンイレブンは「ガリチキ」という商品を沖縄限定で発売しています(他にも「ドラム」「サイ」も沖縄限定という噂)。
今回はファミリマート「フラチキ」、ローソン「Lチキ」、セブンイレブン「ガリチキ」で味比べをしてみます。
まずファミリーマートの「フラチキ」。
他の2チキンと大きく違うのは骨付きだという点。骨なしで食べやすい「ファミチキ」も近年人気ですが、沖縄県民は昔ながらの骨付きチキンを好む傾向があるそうです。
3品の中ではいちばん色が濃く、分厚い衣のガリッとした歯ごたえが特徴。中のお肉はとてもジューシーで、そのコントラストが癖になりそうな美味しさです。ボリュームがあり食べごたえもじゅうぶん。
お次はローソンの「Lチキ」。
三品の中ではいちばん色が黄色っぽく、表面にはブラックペッパーが見えています。こちらは骨なし。先程のフラチキよりも衣が薄くサクサクッとしていて、中のお肉はこちらもとてもジューシーです。老若男女、みんな大好きな味です。
最後はセブンイレブンの「ガリチキ」。
今回のなかではいちばん小ぶりですが、さすがガリチキと名乗るだけあって食欲をそそるガーリックの香りがすごいです。イメージとしては「沖縄いなり屋で売られているチキン」にちかいかもしれません。衣は今回のなかではいちばん薄め。目の細かいパン粉をつけて揚げたような印象です。味はというと、ガーリックが効いていて味くーたー。おかずとしてだけではなく、お酒のアテとしてもイケそうな味わいです。
おでん
お次はおでんを食べ比べ。沖縄では夏でもおでんが販売されているのですが、タイミングによっては煮込み中だったり準備中だったりで今回集めるのにいちばん苦戦しました。だしの味わいで個性が出やすい商品といえます。
まずはファミマのおでん。具材はてびちと大根とチョイス。だし色は少し濃いめですが、あっさりしつつ旨味たっぷりの絶妙バランス。てびちはお箸で崩せるほどにぷるぷるに煮込まれていて、てびちの味が引き立っています。だしをたっぷり吸った大根は安定のおいしさ。セルフで薬味が採れるのですが、スタンダードな辛子や七味に加え、柚子胡椒や八丁味噌などがあるのも嬉しいポイントです。
お次はローソンのおでん。ファミマとは反対にだし色は薄めですが、かつお風味が感じられる上品な味わいです。いい色に煮込まれたてびちはファミマと比べるとあっさりめ。てびちの獣感が苦手な人はこちらのほうが食べやすいかもしれません。沖縄限定の具材、島こんにゃくと沖縄厚揚げ。厚揚げは島豆腐を使用しているのでしょうか、しっかりとした味わいで食べごたえ抜群でした。島こんにゃくは特に沖縄っぽさは感じませんでしたが、普通に美味しいこんにゃくでした。
最後はセブンイレブンのおでん。今回のなかではだしの色がいちばん濃いめ。
セブンイレブンでは沖縄限定で「焼きてびち」なる商品があるのですが、残念ながらまだ準備中でした。炙った中味を串刺しにした中味串というのがあったのでそちらをチョイス。焦げ目をつけてあるからか、なんとなくおでんというよりは焼鳥を思い起こさせる味わいです。だしはすっきりしつつもコクのある感じ。ちなみにセブンの大根も安定のおいしさでした。
ポーク玉子おにぎり
お次はポーク玉子おにぎり。朝食や昼食にワンハンドで手軽に食べられてボリュームのある人気のおにぎりです。
自宅でも手軽に作れるとあって、今やその人気は全国区となり、おにぎりなのに握らない「おにぎらず」のバリエーションとして定着しています。那覇空港内にあるポーク玉子おにぎり専門店では、連日行列ができるほどの人気ぶりです。
まずはセブンイレブンのポーク玉子おにぎり。具材はポークと卵焼きのみという、いたってシンプル、スタンダードなポーク玉子おにぎりです。卵焼きが大きく分厚いので、ポークの塩気をいい塩梅にまろやかにしてくれている気がします。今やポーク玉子にはマヨネーズなどが挟まれていることも多いなか、シンプルで初心に帰れるポーク玉子おにぎりといった風情です。ちなみに商品としては「ポーク玉子 シーチキンマヨネーズ」というやつも売られてます。
お次はローソンのポーク玉子おにぎり。大人も子どもも大好きなシーチキンマヨネーズ入りです。ポーク玉子おにぎりといえば多少パサパサしがちなのですが、シーチキンマヨネーズが全体をまろやかにまとめあげていて非常に食べやすい仕上がり。最初にポーク玉子おにぎりにシーチキンマヨネーズを入れようと思いついた人には県民栄誉賞を授与すべきなのではないでしょうか。
最後はファミマのポーク玉子おにぎり。シーチキンマヨネーズやしそ昆布などいろんなバリエーションがある中から、チキナー入りをチョイス。ごはん、肉、野菜、海藻(海苔)がいちどに摂れるなんて、これこそ完全食ではないでしょうか。ポークとたまごに加えて、ツナと炒めたチキナーのしっかりとした歯ごたえがあるので、女性ならば1個食べれば大満足のボリュームです。
じゅーしい
続いてはじゅーしい。急に商品が2つに減ったのは今回ファミリーマートではじゅーしーが手に入らなかったからです。いちおうファミマのサイトでじゅーしーがあるのか検索したところ水分が多い意味の「ジューシー」まで検索対象になって495品出てしまったので特定はできませんでした。でもきっとある。
セブンイレブンのじゅーしーごはん。ふつうのジューシーの上に、具材が新たに追加トッピングされているので見た目的にもきれいです。また特筆すべきは豚肉が薄切りのものという点でしょうか。食べてみるとふんわりひじきのいい匂い。味は少し濃い目ですが、ひとパック食べきるには飽きずに食べられるちょうどいい加減の味でした。
味とは関係ありませんが、商品名は「じゅーしーごはん」となっていて、若干の違和感を感じました。
こちらはローソンのじゅーしーおにぎりセット。じゅーしーおにぎり2つとコロッケ付きでした。じゅーしーは出汁がよくきいた優しい味。じゅーしーって柔らかくておにぎりにしたらボロボロこぼれてしまうことがありますが、ガチガチに握られていないのにぎゅっとひとつになっていて食べやすかったです。
ゴーヤーチャンプルー
最後はゴーヤーチャンプルーです。例によって2品しかありませんが、ローソンでゴーヤーチャンプルーが見つからなかったためです。いちおうローソンのサイトを確認してみようと見てみると、今度はまさかの「不正アクセスが見つかったためサービスの一時停止中」。ページは開けませんでしたがgoogleの検索結果には出てきたのでたぶんあります。
セブンイレブンのゴーヤーチャンプルー丼。ごはんとチャンプルーが別々の容器で2段になっていたので、丼として一緒に食べることも、ゴーヤーチャンプルーとごはんと定食として食べることもできるお得な感じでした。味はゴーヤーの苦さがきいていて良い感じ。夏バテで疲れているときに食べたら元気になりそうな味です。大きく切られた人参も彩りを加えています。
ファミマのゴーヤーチャンプルー弁当。こちらはごはんを隠すほどゴーヤーチャンプルーがどっさり乗っている沖縄らしいお弁当。味はセブンイレブンに比べるとゴーヤーの苦さが控えめで出汁の味がよくきいています。お肉にポークではなく豚肉を使っているからか全体的に優しいお味。お子さんやゴーヤー初心者にはこっちがいいかもしれません。
まとめ
ということで沖縄にあるコンビニの沖縄料理食べ比べでした。
正直似たような味かなと思っていたのですが、結構違う。ただそれぞれのコンビニごとに「出汁に強い」「ボリューム多し!」みたいな特徴的な傾向はなく、おでんだけでもてびちはファミマ、大根はセブン、出汁はローソン、とめちゃくちゃ細かく好みが分かれたので、それぞれ人にあった商品がコンビニごとにあるのではないかと思います。
というわけで、気になった方はぜひ食べ比べしてみてください。それでは本日は以上です。