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夏の夜長にコウモリ観察会
おきなわワールドでコウモリを探す
沖縄に来てビックリしたことのひとつに、夜中飛んでるコウモリがデカいというのがありました。あいつはオオコウモリという種類だと思うのですが、今でもたまに夜中飛んでるのを見るとなんとなくちょっと得した気分になります。
さて、沖縄には全部で8種類のコウモリがいるのだそうで、その中の一種類「オキナワコキクガシラコウモリ」という種類のコウモリ観察会がおきなわワールド内の玉泉洞で開催されました。イベントにお誘いいただいたので本日はその様子をお届けしたいと思います。
集合は夕方。閉園後のおきなわワールドです。前にウワーガージャングルというジャングル探検でお邪魔したときも、これくらいの時間だったのですが閉園後のテーマパークってちょっとドキドキします。
受付を済ませて、控え室に。
控え室にはコウモリ関連の書籍や標本などが沢山並んでいました。
先述しましたが、今回観察するのは「オキナワコキクガシラコウモリ」という種類のコウモリです。割と小さめで大人の片手くらいの大きさ。
こっちは夜に公園などでもでよく見るオオコウモリ。
今回、案内をしてれるのは沖縄のコウモリ専門家田村先生。まずは沖縄のコウモリについてのざっくりした説明を聞きます。
沖縄にいるコウモリは8種類と書きましたが、洞窟に住んでる種類が4種類、木のうろや葉っぱの裏に住んでいる種類が2種類、木の枝に住んでいるものが1種類、最後の1種類は家の瓦の隙間で暮らしているそうです。家の隙間にコウモリが居るのを見たことがないのですが、糸満あたりにいるのだそう。
コウモリの一日の食事例。遠目にはなんだか分かりませんが、よく見てみると黒い点は蚊などの虫…!
夜の玉泉洞へ
そうこうしているうちに、あたりはすっかり暗くなってきました。この時間はコウモリが洞窟から餌を食べに出かけている時間なのだそう。懐中電灯を持って玉泉洞に向かいます。
ちなみに、こういった洞窟でのコウモリ観察会というのはあまり行われていないのだそうです。小さい洞窟だとコウモリの寝室にダイレクトにお邪魔することになってしまうのでコウモリがパニックになってしまうためだそうです。玉泉洞は広い上に公開されていない脇道の方にコウモリの寝室があるからこそ観察会ができるらしいです。
夜の玉泉洞。必要最小限の明かり以外は照明が消えているので、いつもとはまた違った趣です。
洞窟内を歩いてコウモリを探します。だいたい200匹くらいのコウモリが玉泉洞には住んでいるのだとか。
と、ここで秘密兵器を紹介。この機械は「バットディテクター」というもので、コウモリが発する超音波を受信することができます。周波数が合うと「キュイキュイ」音が聞こえてコウモリの接近を知ることができます。
さて、いよいよ「オキナワコキクガシラコウモリ」を皆さんのお目にかけるときがやってきました。
と、言いたかったのですがコウモリが予想以上に早い動きで全然写真は撮れませんでした。
動画で少しだけ捕らえられましたので、ご査収くださいませ。
この日はかなりコウモリが多い日だったらしく、そこら中で羽ばたくコウモリを観察することができました。
要所要所で立ち止まって、田村先生のコウモリに対する解説も入り、ワクワクするような洞くつ探検でした!
30分くらいかけて、じっくり洞窟を探検して観察会は終了。
人生で最もコウモリに注目した瞬間だった
というわけで、おきなわワールドにて行われたコウモリ観察会の様子を本日はお届けしました。普段何気なくオオコウモリは見ていたのですが、洞窟内のコウモリをじっくり観察したのは初めてでした。
小さなお子さん連れの参加者も多く、自由研究のネタとしてもいいなぁと思います。
この記事を書いてる現在、今年の観察会の日程は終わってしまっているのですが、確定ではありませんが来年も開催予定だそうです。
興味のある方はおきなわワールドのサイトなどで情報をチェックしてくださいね!