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ありがとうさようなら那覇市第一牧志公設市場〜後編
公設市場最初で最後のせんべろイベント
沖縄観光におけるド定番スポットであり、年末や旧盆には地元のお客さんでも賑わう、観光客にも地元の人にも愛されてきた「那覇市第一牧志公設市場」。
『ありがとうさようなら那覇市第一牧志公設市場〜前編〜』では、市場が開かれた歴史や全国的にも珍しいその特長について那覇市第一牧志公設市場組合の組合長である粟国智光さんにお話を伺いました。
続いて『ありがとうさようなら那覇市第一牧志公設市場〜前編〜』では、7月1日に移転オープンする仮設市場のことや、3年後に現在の場所に完成する新市場について伺いました。
そして締めとなる後編では、先週末に開催された公設市場最初で最後となるせんべろイベントの様子をお届けしたいと思います。
こちらのせんべろ企画は『ありがとう!公設市場感謝祭』と銘打ち、那覇市第一牧志公設市場が主催、沖縄県内で地域活性化を目的とした食のイベントを企画プロデュース、コーディネートまでを手掛けるOfficeSHIMOJIが企画協力。数週間前からSNSなどでの告知が行われていました。
数年前の特集記事『衝撃!千ベロ居酒屋「足立屋」のとんでもモーニング』でもご紹介したように、市場周辺ではここ数年せんべろ居酒屋が増えており飲み歩きを楽しむ人々が増えていますが、その反面、公設市場そのもので飲み食いするという機会はなかなか無かったのではないでしょうか。多くの県民が持っているであろう「観光客向け」「高そう」「沖縄料理しか無い」というイメージの公設市場で開催される、現在の建物では最初にして最後のせんべろ企画。
移転前の閉鎖を一週間後に控えた6月6日(金)〜9日(日)の3日間に渡って開催。
最終日に訪れたので、その様子をお伝えしたいと思います。
市場2階の食堂街へGO
一階の漬物屋さんからの試食攻撃をかいくぐりつつ、2階の食堂街へ。
前編の粟國さんおお話のなかでも触れていましたが、元々は食堂街の他に衣料直しやリサイクルのお店も入っていたそうで、その名残が看板に残されていました。
そしてたどり着いた食堂街はこの賑わい!
エレベーター前の店舗はほぼ満席状態でした。とはいってもそのほとんどは観光客っぽい様子。
エレベーターの反対側にあるスペースに今回のせんべろ企画のチケット売場が設けられていました。
ちょうど昼食時で食事をする人が多い時間帯ということもあってか、この時点では思ったよりも人が少ない印象です。
チケット売り場で1,000円と引き換えに、ドリンク用2枚とフード用1枚がセットになった3枚綴のチケットが手渡されます。
アルコールドリンクはそのままカウンターで引き換えとのことだったので、早速ドリンクチケットを1枚消費。泡盛の水割りをゲットしました。なみなみ!
チラシの裏側には、2階の各飲食店でせんべろ用に特別に用意したフードメニューの一覧が。沖縄っぽいものから中華、洋食、そして甘いものまでいろいろ揃っています。フードとソフトドリンクは各店舗にてチケットと引き換えとなるそうです。
基本的に各飲食店内の座席は通常のお客さん用で、せんべろのお客さんは普段は空いているスペースに増設された専用の臨時テーブルで飲食をする感じでした。
建物を愛でながら楽しむせんべろ、プライスレス
今回は3名で訪れたので、それぞれ気になる一品をチョイス。
『ツバメ』の焼き餃子と、『あだん』のちきなチャーハンと、『道頓堀』のツナマヨサルサソースのピッツェッタ。中華、沖縄風、洋風とバランスの良い感じになりました。
それではカンパーイ!!
もうすぐ取り壊されてしまう市場の建物をじっくりと眺めながら飲むお酒は格別でした。観光客でワイワイと賑わう食堂街の雰囲気も楽しく、もっと足を運べばよかったなと感じました。選んだフードもみんなで食べるにはちょっとボリュームが足りないものの、味はすごく美味しかったです。焼き餃子は30個ぐらい食べたい。
二階の壁には公設市場の歩みを振り返る昔の白黒写真が展示されており、せんべろしながらそちらも楽しむことができました。ちなみにウェブ写真館でも楽しめるそうです。→ ありがとう牧志公設市場 ウェブ写真館(EPiTas 沖縄タイムス フォトギャラリー)
泣いても笑っても現在の建物での公設市場の営業は今日を含めてあと3日。
最終日の16日には、市場前で移転セレモニーが行われるそうです。
第一牧志公設市場移転セレモニー
日時:令和元年6月16日(日曜)19時
場所:第一牧志公設市場北東側交差点(みき屋前)
お時間の都合がつく方は是非足を運び、戦後那覇を支えた台所である現公設市場の姿を見届けてみてはいかがでしょうか。