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沖縄で潮干狩りをするとなにが穫れるのか
沖縄でも潮干狩りがしたい
先日テレビのニュースを見ていたら、本土の行楽地での潮干狩りの様子が流れていました。
砂浜を熊手でガリガリと掘ってあさりやはまぐりを獲る海のレジャーですが、ちょうど今の春〜夏前にかけての時期が最盛期。ゴールデンウィークともなると、多くの家族連れなどで海岸が賑わいます。
首都近郊では入場料を支払って楽しむような広い潮干狩り場があったりしますが(営業時間前に人の手であらかじめ貝を撒いておいたりもする)、そういえば沖縄でそういった有料潮干狩り場の情報は聞いたことがありません。
じゃあ沖縄で潮干狩りをやるならどこなんだろうか?むしろどこでもできるのだろうか?と検索してみたところ、沖縄市の泡瀬干潟やうるま市の海中道路、豊見城市の瀬底島あたりが潮干狩りに適した海岸としてヒットしました。
なお本土の潮干狩りとは少しイメージが違いますが、旧暦3月3日の『浜下り(ハマウリ)』や、冬の『イザリ漁』が沖縄でいう潮干狩りにあたるのかもしれません。
沖縄に暮らして約15年になりますが、そういえば潮干狩りをやったことが無いなと思い立ち、また本土と同じように貝が獲れて楽しめるものだろうか?という疑問も湧いたので、確認すべくうるま市の海中道路までやってきました。
梅雨入りしたものの快晴!
今回狙うポイントは海中道路の勝連半島寄り北側の海。海岸までは広い階段状になっているのでアクセスしやすいです。
到着したのはお昼前、干潮時刻まであと2時間ほど。この日は大潮だったので潮干狩りにはもってこい。
四方を海に囲まれている沖縄ですが、人工ビーチ以外の遠浅の広い砂浜は実はあまり無い気がします。
まず目についたのはもずく。茶色くふわふわ浮いているように見えるのがそれです。もずく漁の最盛期は過ぎた頃ですが、まだまだたくさんあります。
どんな生き物がいるのかな
これはカニの巣穴でしょうか。
こちらの穴は煙突状になっていてハゼの巣穴のようにも見えますが、掘ってみても何も出てきませんでした。でべそっぽくてかわいい。
なまこ発見!おそらくニセクロナマコ。自然観察をするときは生き物の名前がわかると俄然楽しくなるので、図鑑などを持っていくのもよいと思います(息子は怖がって触らなかった)。
鮮やかな緑色の柔らかそうな海藻はアマモ。ジュゴンの食草となることでも知られています。
ちっちゃなカニ
ミミズっぽいですが釣り餌になるアオイソメ
生き物観察が楽しくて本来の目的を見失いそうでしたがそういえば潮干狩りに来たんでした。
熊手でざくざくと砂浜を掘ること数十分。なかなか食べられそうな貝を発見できず少し焦ってきたタイミングでようやく第一貝類を発見。
カタツムリのような見た目
潮干狩りといえばあさりやはまぐりを想像していたのでちょっと思っていたのと違いますが、5cmぐらいの大きさの茶色い巻き貝を発掘しました。
全部で4匹獲れたものの、果たして食べられるのかどうかインターネットで調べてもなんの貝か正確には分からず...。なんとなくつぶ貝に似ている気もしますが。どなたか詳しい方いたら教えてください。
一瞬で砂と同化してしまうカニ
なかなか食べられそうな貝が出てこず諦めかけたそのとき...
ようやくあさりGET!!! まあ私ではなく夫が見付けましたがね。
意外と浅いところにいるので一箇所を深く掘るのではなく、広く浅く表面を削るようにしていくと熊手にコツっと当たる手応えを感じるようです。あさりは基本的に群れでいるので周りを掘ったらざくざく出てくるはず!と掘ってみましたが生体反応ゼロ。なんだよ、はぐれあさりかよ。
二時間ほど粘りましたが、だんだん潮が満ちてきたので終了。海中道路に戻ります。
途中、砂の表面が粒々になっている場所を発見。このあたり一帯がコメツキガニの棲家です。
まん丸な身体に細い手足
わちゃわちゃ集団で移動していてかわいい
というわけで今回の海中道路での潮干狩りの成果は、あさり1匹、謎の巻き貝4匹でした。
巻き貝は食べられるかどうか不明だったのでここでさようなら。
ちゃんと詳しい方にアテンドをお願いするべきだなと痛感しました。
それでは夕飯の時間です
それではその日の夕飯の様子をお届けします。
あさりを小鍋に入れて火にかけ、お酒を入れます。
蓋をして蒸し焼きにします。
ぱかっとふたが開いたらできあがり。
いただきます。
ごちそうさまでした(ここまで2秒)。
このあと蕎麦を茹でてめちゃくちゃ食べました。
侘しい気持ちだけが残る沖縄での初めての潮干狩りとなったので、家族分の味噌汁ぐらいは作れるぐらいの成果を出すためまたリベンジしたいと思います。おすすめスポットがあればぜひ教えてください。