2019.05.24

【緊急実験】ノンアルコールコーレーグースは開発できるか

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飲酒運転で捕まった際に「コーレーグースをたくさん入れたから」という供述がされることがある。コーレーグースを守るために、そろそろノンアルコールコーレーグースを開発すべきなのではないか。

コーレーグースで飲酒運転

つい先日、飲酒運転で捕まった17歳が「コーレーグース(島とうがらしを泡盛に漬け込んだ沖縄の調味料)を沖縄そばに大量に入れて食べた」と飲酒容疑を否認していることがニュースになりましたね。

その供述の真偽はさておき、DEEokinawaでは以前『コーレーグースをどれくらい飲むと酔うのか』という記事で、少しずつコーレグスを飲んでいき酒気帯び運転の基準値であるアルコール濃度0.15mlになるまでの量を検証したことがあります。
そのときの実験ではペットボトルキャップ5杯分(37.5ml)コーレグスを使うと酒気帯びになることが判明しました(あくまでDEEokinawa調べ)。
ただ実際問題そんなにコーレーグースを入れたら沖縄そばがコーレーグースの味しかしなくなるのですが。


先の検証でコーレーグースを飲みすぎて苦しむやんばるたろう氏

ただ、もし本当にコーレーグースが好きすぎて、沖縄そばに入れまくってしまう人がいるならば、わたしたちはそろそろ開発するべきなのではないでしょうか。
そう、どれだけ入れても飲酒運転にならないノンアルコールコーレーグースを。


さぁ、お楽しみの時間です

ノンアルコールコーレーグースを作る

ノンアルコールか検証するためにアルコールチェッカーを用意しました
0.03%以上の数値が出たら酒気帯びになるようです

何も飲んでいない状態で測定すると数値は0.00%。当然酒気帯びではありません。

島とうがらしと泡盛を用意しました。通常は泡盛に島とうがらしを漬けて1ヶ月程度寝かせるのですが、ノンアルコールにしたいので違う方法をとります。

その1.アルコールを飛ばしてから島とうがらしを漬ける

アルコールを抜きたいなら沸騰させれば良いはず。

しっかり沸騰させます。

沸騰させた泡盛をペットボトルキャップ5杯分飲んでみます

アルコール濃度は0.01%。少し残っているようですが、飲酒運転になるほどまでではなくアルコールは飛んでいると考えて良さそうです。

沸騰させた泡盛に島とうがらしを漬け込みます。

その2.コーレーグースを沸騰させる

続いては島とうがらしを漬け込んであるコーレーグースを自体を沸騰させてアルコールを飛ばします。

アルコールを飛ばすためには少し鍋を傾けて火がつくようにすればいいという情報を見たのでやってみるとめちゃくちゃ燃えました。しばらくボーボーと火がついて火事になったらどうしようかと思うほど。

沸騰後、量が減ってちょうどペットボトルキャップ5杯分ぐらいのコーレーグースが残りました。ノンアルコールになっているのか飲んで確かめようと思いましたが、少しなめただけでめちゃくちゃ辛くてストップ。

湯気が出ていたので湯気をアルコールチェッカーで測ると0.03%!(酒気帯び)
湯気がどこまで正確かはわかりませんが、念のためもう一煮立ちさせておきました。

その3.島とうがらしを煮出す

煮たら島とうがらしの辛味成分は水に移る?かはわかりませんが、煮出してみます。

味はわかりませんが、泡盛を使っていないので確実にノンアルコール。

コーレーグースの味になったのか

ということでできあがった3種類のノンアルコールコーレーグース候補。
一番左側は何もしていないコーレーグースです。

まずはコーレーグースをそのまま飲んで、味を確認します。

グビっ

ヒアー!

飲んだというより、数滴舌に乗せたぐらいですが、脳天に辛味が突き刺さります。
やはり、これは直接飲むものではありません。

候補1.アルコールを飛ばしてから島とうがらしを漬けたもの

続いて、泡盛を沸騰させたものに島とうがらしを入れたもの。
数日しか寝かせられなかったのが気になりますが。

ゴクっ

水だ。

残念ながら数日では泡盛に島とうがらしの辛味はうつらずに、ただアルコールを飛ばしただけの元泡盛を飲んでいるだけ。泡盛の匂いなどもなくなっているのでノンアルコールにはなっていそうですが、コーレーグースではありません。

アルコールが抜けたことで島とうがらしが腐る可能性もありますが、これは今後保管してどうなるか見守りたいところ。

候補2.コーレーグースを沸騰させたもの

続いてコーレーグースを沸騰させてアルコールを飛ばしたもの。

コーレーグースを沸騰させたので、色が濃くなって成分が凝縮されたような見た目に腰が引けます。

おそるおそる飲みました。

グハッ!

やばい。やばい。口の中がやばい。コーレーグースをそのまま飲んだときよりも破壊力がすごい。辛さと苦さがダブルパンチで脳を揺らします。
まだ実験の途中ですが泣きながら帰りたい。

候補3.島とうがらしを煮出したもの

少し落ち着いてから煮出したものも味見します。

青臭い!

煮出すことで辛味成分が出るかと期待しましたが、ただ青臭い汁です。これはいつまで寝かしてもコーレーグースにならないはず。

ということで、味だけで考えればノンアルコールコーレーグースは、コーレーグースを沸騰させたもの

本当にノンアルコールになっているのか

ということで終わりたかったのですが、最後に沸騰させたコーレーグースが本当にノンアルコールになっているのかを確かめないといけません、

コーレーグースをそのまま味見もしていましたが、この時点でわたしの呼気中アルコール濃度は0.01%。

ペットボトルキャップ5杯分(37.5ml)をコップにうつします。
これを飲んでアルコールチェッカーで測り、数値が0.03%以下であればノンアルコールコーレーグースになっているということです。
水で薄めたものを少しづつ飲むことも考えましたが、一気飲みした方が楽ではないかと思い、味わずに喉に流し込むことに。しかしさっき味見をしているのが仇になりなかなか心を決めきれない。逡巡すること数分....

いった!飲んだ!

喉の奥からせり上がってくる辛味や痛みやなんやらと格闘中。
途中食道からグエエエエエという地獄のような音が出ました。怖い怖い

呼気中アルコール濃度を測ります。果たして!?

0.05%!(酒気帯び)

うそやん!?

いったん持ち場を離れます。(とめどなく吐き気と涙が出るのでキッチンに移動)

口をゆすいでもう一度測ってみると...

0.00%!(ノンアルコール)

どういうこと?

最初に高い数値が出たのは口の中に飛ばしきれなかったコーレーグースのアルコールが充満していたからではないかと思います。
普通はコーレーグースをそのまま飲むことはないので、沖縄そばにコーレーグースを入れる際は
沸騰させたコーレーグースならペットボトルキャップ5杯分(37.5ml)でも酒気帯びにならないはずです(あくまでDEEokinawa調べ)。

まぁでも全然おすすめはしないですけどね!たぶんこの実験で何歳か老けました。

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