- DEEokinawaトップ
- 特集
- せやろがいおじさんにPR動画を依頼した話【後編・インタビュー編】
せやろがいおじさんにPR動画を依頼した話【後編・インタビュー編】
せやろがいおじさんにインタビュー!
前編では、せやろがいおじさんとの出会いから撮影までを中心に記事にしました(せやろがいおじさんにPR動画を依頼した話【前編・撮影編】)。
後編では、企業PR動画の撮影直後におこなった、せやろがいおじさんへのインタビューをお届けします。
企業相手の原稿は難しい!?
― 撮影お疲れ様でした。まず、撮影が終わった率直な感想は?
そうですね。
今回の原稿については内容を全部一人で考えたんですが、実はクライアントと原稿を練り上げる作業というのが初めての経験なんですよね。
だから、原稿を提出する前は「大丈夫かな?とドキドキ不安な感じでしたね。
ラブレターを渡す感じとでも言うと、分かり易いですかね?(笑)
普段の動画って、1000人に見てもらって100人に面白いって言ってもらえたらそれでいいとボクは考えているんです。
900人が面白くないって言っても、別にいいやという気持ち。面白いと感じてくれる100人に届け!っていう気持ちなんですよ。
ところが、これが企業さん相手となると、100/1000じゃなくて、1/1じゃないですか?絶対にその相手に気に入ってもらえないといけない。その一人に届けないといけない。その緊張感がすごかったですね
― そんな緊張感を与えていたとは、依頼側としては全く思ってもいなかったです(笑)
原稿出した結果、「ぜんぜんダメだから、ぜんぶやり直して!!」って言われる可能性もあるわけで。
もしそう言われた時の恥ずかしさってあるじゃないですか。
あーオレぜんぜんアカンかったんやー、みたいな(笑)
それが怖かったですね。
― 私は逆に、コトバのプロである芸人さんに「原稿全部やりなおせー」なんていう勇気がなかったですね。だから、原稿で直したところは、税込みじゃなくて税別にしてとか、この言い回しは同業者からからクレームがありそうだから、こう変えてとか。非常に消極的な変更ばっかりでした(笑)
言われてみれば、そうですね。
でも、そう言ってもらえて良かったです。そのために普段はしない「打ち合わせ」をしたんですからね(笑)
最後まで見る価値のある動画を!
― 普段とは違う、企業PRの動画作成にあたって、心掛けたことや注意した点は?
まずは、企業がPRしたいものの良さが伝わること。これが第一ですね。
あとは、面白い言い回しや面白い画像などで、最後まで飽きずに見ていただける動画にする、ということに気を付けました。
ただのPRだけだと「もういいや」となって、途中で見なくなる人が出てくると思うので…
最後まで見る価値のある動画にする、という部分を大事にしています。
今回もバスの上からの画像とか、「なにしてんねん!?」って思って笑ってもらえたら、それでいいと思ってるんですね。
― そういえば、あの撮影の時に、カメラマンもドローンの人も「せやろがいっぽいなあ」って笑ってましたもんね。
そうですね。
一見意味がなさそうな画像なんですけど、見続けてもらえるというか、笑ってもらえるというか、なかなか見ない角度からの映像なので。そういう部分を楽しんでもらえたらなーと思っています。
意外!? はじめての企業案件です。
― 今回のように、企業から依頼を受けてPR動画を作成するのは、せやろがいおじさんとしては初めてなんでしょうか?
そうですね。
まあエンダー(A&W)さんの依頼で、『こきざみプラス』という番組の企画でのPR動画をやったことはあるんですけど。あれは無償でしたので。
俗に企業案件と呼ばれる有償での動画は、今回が初めてということになりますね。
― わあ、なんか嬉しいです!!!
はじめて、です。ホントはじめて。
企業童貞、バージンを捧げました(笑)
― ありがとうございます! ホント嬉しいです!!
あ、そういえば、WWW(Whats a Wonderful World :「モンゴル800」が主催する音楽フェスティバル)があったな。
あれも企業案件かな、そういえば。
― え? あ、それは聞かなかったことにします(笑)
ではあらためて。
今回がはじめてです、と(笑)
見て楽しい動画じゃないと撮る意味がない!
― 例えばの話ですが。ものすごい急に動画が必要な企業が出てきた場合、最短何日で動画撮影~納品まで出来ますか? もうその企業はお金に糸目はつけない前提で(笑)
お金の話は置いといて(笑)
まあ天気との相談になりますよね。
天気さえ良ければ、マックス最短モロモロ込みで2日でやれます。
ただ、1週間雨続きとかだと、まったく撮影とか出来ないので、難しいですね。
例えば「室内でもいいよー」とか条件が変われば、短くできるとは思うんですが。
それでも撮影~編集~納品と考えると、やっぱり最低2日は必要ですね!
― 今後、こんな動画を撮影したいとかの希望はありますか?
基本的には、見て楽しい動画じゃないと作る意味はないと思うので。
せやろがいはキレイな沖縄の背景っていうのが見どころなので、それが出来ないんだったら、代わりの何かが欲しいですね。
沖縄の海に代わる「面白い画像」なら、撮りたいと思います。
最近、朝日新聞の本社で動画を撮らせてもらったことがあって、それは向こうからの依頼だったんですね。
この動画は、海はないんですけど、朝日新聞を作っている社員のみなさんと一緒に撮らせてもらったりとか。朝日新聞の屋上のヘリポートで撮らせてもらったりとか。
これは画像的には、沖縄の海に負けないぐらい面白い画像だったのかなとか思っています。
そういうのだったら、室内で天気も関係なく撮影できるかな、とは思います。
― なるほど。動画を依頼する企業側も、ある程度の協力する姿勢があった方が、面白い画像が撮れるということですね。
そうですね。
例えば、工場見学とかだったら、その工場をバックに撮影しても面白いでしょうし、ボクが手を消毒しながら喋ってても、めっちゃ面白いと思うし。そういう、面白い動画を撮りたいですね。
企業PR動画ならではの苦労とは?
― 普段のせやろがいおじさんの動画と、今回の企業PRの動画。どんな違いがありましたか??
とにかく一番苦労したのは、スケジュール調整ですね!!
普段は、ボクとカメラマンとドローンの3人チームで動いていて、3人のスケジュールと天気があえば、すぐに撮影に行けるんですが・・・
今回はManabuさんにマイクロバスを持ってきてもらうというミッションが加わっただけで、こんなにスケジュール調整が難しくなるのかと・・・
正直、こんなにスケジュール調整に苦しむとは、想像してませんでした(笑)
― いや、ホントにスケジュール調整は難しかったですよね。
3人が4人になっただけで、こんなに難しくなりましたからね。これが、5人6人と増えてきたら、もう収拾がつきませんね(笑)
申し訳ない言い方なんですけど、せやろがいおじさんも売れてきてて、その中でドローンをお願いしてる西口さんもどんどん忙しくなってきて。
そんな中で、なんとかスケジュールをあわせてやっていっているのが、現状かと思っています。
それは良い現象ではあるんで、その壁は乗り越えていきたいですね!!
― まあ西口さんは個人的に知り合いなんで知ってますけど、元々かなり忙しい方ですもんね。海外とかにもよく撮影に行ってるし・・・。
そうなんですよ。
でも、ドローンなくして、せやろがいおじさんは成立しないので。西口さんにはいつもご協力いただいて本当に感謝しています。
頑張っている企業さんを応援したい!
― 企業向けのPR動画っていうのは、これからもやっていきたいですか?それとも、もうええわーという感じですか?
もうええわ!はないですけど(笑)
まあ今回の動画に関しては、Manabuさんにお会いして話を聞いて、単純に「応援したいな」と思ったんです、ボク自身が。
― 本当ですか?それは、めちゃくちゃ嬉しいです!!
沖縄に観光に来られる団体の方って、絶対にたくさんいるわけじゃないですか?その団体で来られた方々の需要を満たす受け皿が、沖縄になかった訳ですよ。いままで沖縄に、マイクロバス専門のレンタカー会社がなかったんですから。
そこをManabuさんが、なかなかのリスクを背負って勝負されているということで、それを広める動画は、やる価値めっちゃあるなと思って、引き受けさせてもらったんです。
― もう嬉しすぎて泣きそうです(笑)
なので、最初の質問に戻りますけど、企業のPR動画に関しては、やる価値があると思えばやりますし、やる価値がなければやらない。
それだけですね。
例えば、「沖縄でフランス料理を作ってるシェフが、沖縄料理なんか美味しくないよ」って言う動画を作ってほしい、という依頼があったとします。
それは、たぶんどんなにお金を積まれても、ボクはお断りすると思うんです。
頑張っている企業さんの渾身の商品とか、長年かけてやっと作り上げたサービスとかは、基本的に応援したくなるじゃないですか!
― 以前に企業PR的な動画を撮影した時に、せやろがいおじさんは企業側の人間になった。お金儲けをするようになった。という批判があったそうですが?
まあ、確かにありましたね。
これは、視聴者のみなさんが、せやろがいおじさんに何を期待していただいているのか、というところなんですよ。
大まかに言うと、せやろがいおじさんには、
① 大きいところに噛み付いて欲しい
② 庶民の味方
というところを期待してくれている人が多いんです。
「なにこれ、お金もらってるの?」「企業側に回ったのか!」「そういうのはヤメろ!」という批判は確かにありました。
でもさっきも言ったように、頑張っている企業さんは応援していいんじゃない?と思うし、今までせやろがいでモノ申した相手が、たまたま大きいところだったりしただけで、大きい相手にモノ申すぜ!というのがボクのモチベーションっていう訳ではないんですね。
それって、ブログかどっかにも書いたんですが、俺って学生時代に先生を殴ったことがあるぜってイキッてるやつと、何ら変わりがないので。それはカッコよくないですよね(笑)
ボクのモチベーションって、もっとシンプルなもので、頑張ってる企業には、大きい小さいとか関係なしに「頑張れー!」って応援したくなるし、そのボクの応援に対して企業がお金を払ってくれると言うのなら、もうお互いにハッピーじゃないですか!という風に考えています。
― いやあ、これだけ真摯にPRしていただけるなら、企業側も満足すると思いますけどね、個人的には。あとは、PR動画を見てもらっての判断になりますね。
褒めるだけじゃないPRがしたい!
― 今回の動画を見て「ウチもせやろがいおじさんにPRして欲しい」っていう企業さんからの依頼が殺到するんじゃないですか?
いやあ、そうなると嬉しいですけどね。
ただ、今後こういう動画を引き受けるにあたって企業さんにお願いしたいのは、ダメ出し的なポイントを作った方が、信憑性が上がるのでやらせて欲しいというところなんです。
― ダメ出し的なポイントと言いますと??
企業PRで褒めてばっかりの内容って、宣伝くさすぎて聞いてられないですよね。だから、ここは良いんだけど、ここはちょっとダメだよ的なことも言いたいんですよ。
例えば、
めっちゃ安くて美味しいランチを出しているお店があるでーー。
→ ただ、料理のカロリー高いねん!! → でも、美味しいモンって、カロリー高いよね!!
→ 自己管理できる人だけ食べにおいでやーー!!
みたいな流れです。簡単に言うと。
そういうシャレが分かる企業さんだと、より出来ることの幅が広がるかなーみたいなのはありますね。
そういうポイントをお願いするかも知れない、というのは書いてて欲しいですね。
ただ、ダメ出しって言っても、ちょっと面白く言わせてもらうだけで、本当に致命的なことは言いませんから大丈夫ですよ。
― 本当に致命的な欠点がある商品なら、そもそもPRを受けないですよね(笑)
― 例えば。てぃーだレンタカーなら、どんな感じになりますか?というなかなかの無茶ブリなんですけど・・・
そうですねえ。無茶ですねえ。えーと・・・・
(しばし沈黙)
例えば・・・
てぃーだレンタカーさんのマイクロバスのレンタカーは便利やでーー。でも中型免許が必要やけどな!
ぐらいですかね?
― おおーー!上手い。さすが芸人さんですね!!
もしくは、社長が意外とヒゲがむさ苦しいで、とかどうですか??
― え?ヒゲ?むさ苦しいですか???(笑)
いや、実際にはむさ苦しくないですけど。
そう言われると、社長のヒゲを見てみたい!っていう人が出てくるかも知れないですよね。
― なるほど、それはそうかも知れません。
本当にむさ苦しいとか思ってませんよ。あえて言うならってところです(笑)
難しいものを易しく伝えるのが、芸人の腕の見せ所!
― 今後、こんな企業さんからオファーが欲しいとか、こんな商品のPRがしたい!みたいなのはありますか?
そうですね。
業種とか、どんなサービスとか、そういう希望はあまりないですね。
ただ、これを編み出したことによって、こんな喜ぶ人が出てくるよ、というような。今回みたいにそれが見える内容だと、やる気が出るような気がします。
あとは逆に、説明するのが難しいサービスとかのPRも面白そうですね。
その難しい内容を、いかに分かりやすく説明するのかが、まさに芸人の腕の見せ所ですから。
― なるほど。
例えば。
ある企業さんが、ボクみたいな顔のデカい人間に似あう帽子を作りました、と。
ボク、顔がデカいんで(笑)
この帽子は、顔がデカい人は喜びますよね。
ハッキリと喜ぶ人がイメージできる、っていうのはやりやすいと思います。
本当にそんな帽子があるなら、オファーもらった瞬間に「やります!」って言ってしまう気がしますね(笑)
DEEokinawa読者へ一言!
― 最後に。DEEokinawaの読者に一言、お願いします!
DEEokinawaほど面白い沖縄のサイトはないです!断言します!!
どうやってお金かせいでいるのか分からないけど、DEEokinawaがつぶれたら絶対に困るので、読者のみなさんで支えてあげてください!
面白い記事を書く職人さんも素敵なんですが、もっとお金になることをせなアカン!!
せやろがいっ!!!
というわけで、前編・後編にわけてお届けした、せやろがいおじさん。
今回榎森さんと話をして感じたのは、バランス感覚の良さ。
それは、せやろがいの動画にも出ていますが、色んな角度から物事を見て、自分で考えて発言しているからこそ。
そしてせやろがいおじさんの動画。
賛成意見だけでなく、反対意見にも耳を傾ける謙虚さがあるからこそ、色んな人に届き、ここまで拡散される動画になっているんだと感じました。
今回は、本当に素晴らしい動画をありがとうございました!
そんな、バランス感覚が良く、アイデアも豊富で、原稿も作れて、主演に演出まで出来る、榎森さん!!
お仕事を依頼したい人は、ぜひオリジンさんまでお問い合わせくださいね。
撮影協力・問い合わせ先:
オリジン・コーポレーション
〒900-0001 那覇市港町2-16-1 琉球新報開発ビル4階
TEL: 098-866-6118
FAX:098-963-4320
E-Mail: origin@wine.ocn.ne.jp
ワラしがみ ~お笑いにしがみつきたい沖縄芸人の番組~
https://www.youtube.com/channel/UCe6tWL2GoemBsKFLyn5ZpgA
ドローン沖縄
代表 西口晋一
TEL:080-3956-2491
E-Mail:info@drone.okinawa.jp
てぃーだレンタカー(株式会社リード)
本社住所:沖縄市登川2865番地
レンタカー予約専門ダイヤル:0120-66-2256
http://ti-da.okinawa/lp/
E-Mail:info@lead.jp.net