- DEEokinawaトップ
- 特集
- 唐尺でラッキーアイテムを探したい
唐尺でラッキーアイテムを探したい
皆さんは「唐尺」というものをご存じでしょうか。
唐尺は中国から伝来したもので風水尺ともいわれて沖縄でも屋敷の門の位置や仏壇や墓の寸法を測るのに使われていたそうなのです。
仕組みとしては定規の目盛りに「富貴」とか「死別」とか吉凶が割り振られていて、吉の場所を選んで長さを決めるみたいな感じになっています。この唐尺、以前沖縄市の諸見民芸館で現物を見て興味はあったのですがすっかり忘れていました。
ところが先日、別の文献を当たっているときに唐尺について解説されている項目を見つけたのです。ここには唐尺の全体的な長さや目盛について解説がなされており、これを踏襲すれば自分で唐尺が作れそうです。そこで唐尺を自作して、身の回りのものの吉凶を探り、ラッキーアイテムを探してみたいと思います。
唐尺を作ろう
というわけでまずは唐尺を作ってみます。
唐尺の全体の長さは1尺4分4寸(43.63cm)。まずはそれを8等分します。8等分したものをさらに4分割。32個のブロックを作ります。
各ブロックに文献を元に吉凶を入れていきます。よく見ると吉凶は大きな8つのブロックごとに吉・凶・凶・吉・吉・凶・凶・吉となっています。
例えば最初のブロックは「本」ですが、これは吉のブロック。さらに4分割されてますが「生旺」「進財」「登科」「財至」となんだか希望に溢れる文字が並びます。隣のブロックの「害」は凶のブロック。「口舌」「病臨」「死絶」「災至」と禍々しい文字が並びます。
ものの長さを決めるときにこの唐尺をもとに「吉」のブロックに長さが来るように設定することで風水的によい長さが設定できるということですね。
早速身の回りのものを測ってラッキーアイテムを探したいと思います。
色々なものを唐尺で測ってみる
とりあえず手元にあったiPhone(5s)を測ってみました。
横は「口舌」。口舌とは「口喧嘩が多い」という意味らしいです。
縦のサイズは「失財」。財を失うという意味の凶。iPhoneは財を失うし、口喧嘩が多くなる。風水的には超アンラッキーなアイテムだということが分かりました。
続いてこれまた手元にあったKindle。横は「失財」と凶。
縦は吉で「富貴」。「失財」と「富貴」…冷静と情熱の間みたいな結果になりました。どっちを信じたらいいのでしょうか。
測っていて気づいたのですが、唐尺の吉凶は43.63cmの8等分、ざっくり5.5cm単位で吉・凶・凶…となるために手に入るような長方形サイズのものはだいたい縦の長さが凶になります。試してないけどかまぼこ板みたいな比率のものだと縦横吉になるはずです。
手に入るサイズではなく、もっと大きなものでも試してみましょう。みんな大好きなかよしパンはどうでしょうか。
なかよしパンの縦の長さは「長康」で凶。「長康」とは「長い別れ」のことだそうです。ただ、なかよしパンはブロック毎にちぎれるので1ブロック、もしくは5ブロック、6ブロック一度に食べれば長さ的には吉に入ります。
まぁ横は「失財」なんですが。
沖縄の風水的なものはどうなのか
さて、適当なものを測ってみましたがなかなか唐尺でどっちも吉みたいなものが見つかりません。そこでふと思ったのですが沖縄の風水的なものはきちんと吉凶に基づいてサイズが決められてたりするのではないでしょうか。
……ざっと測ってみましたがそんなに風水的にサイズが決められているわけではないようです。なかなか難しいですね。
最終的に見つけたラッキーアイテムは
というわけで文献を元に唐尺を作成して色々なものを調べてみましたが、割とかっつりハマるものが見つかりませんでした。文献では「土地や建築の制約から風水の唐尺を持つ考えはなくなりつつある」とも書かれているのであまり唐尺で決定された長さを持つものというのは存在していないのかもしれません。
ついでに言うと門の位置を決めたりするのに使われているとのことだったので、小間物の長さを測るよりも屋敷の門の位置とかを調べた方が良かったのではないかと思ったりもしています。
さて、色んなものをとりあえず唐尺で測ってみたのですが最終的に長さ的に縦横どちらも吉だったものがひとつだけあったのでご紹介して本日は終わりたいと思います。
それは二つ折りの長財布。縦横どちらもだいたい「富貴」になります。「二つ折りの長財布を使うとお金が貯まる」とかよく言われますが、風水的にも何かあるのかもしれません。信じるか信じないかは皆さん次第です。