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雪見だいふくならぬムーチー大福
もうすぐムーチー
2019年のムーチーである旧暦12/8は今週末の1/13(日)。
沖縄では旧暦12月8日になると、月桃の葉で包んで蒸した細長いもち、ムーチー(鬼餅)を大量に作る風習があります。神棚に供えたり、また子どもの健康を祈願して年の数だけ連ねて吊るしたりも。
家族親戚一同集まってムーチーを作り、みんなで出来立てをほおばる光景は冬の風物詩ともいえますね。
ちなみに『ムーチービーサ(鬼餅寒さ)』ということばがあるように、この時期は一年のうちで気温がぐっと冷え込む時期ですが、今年はなんだか暖かい。あとムーチーは大量にもらうことがあるけど一度にはそんなに食べられないのでなかなか消費できない。
そんなことを考えていたら思いついたのです。
もしかしてムーチーにアイスを包めば、雪見だいふくのようになるのでは?
ムーチーを買ってきてサッとやってしまおう!と思って市場に行ったのですが、みなさんご存知でしょうか?
ムーチー前のムーチー不足。
「土曜日からならいっぱいあるよー」とか「今はまだムーチーの準備中だよ」とかで、どこのお店を探してもムーチーがないのです。あったとしても黒糖入りや紅芋入りの色つきだけだったり、某お土産品店ではムーチー1枚300円とかだったり。
1時間半ほど探し歩いてようやく白ムーチーを手に入れました。
ムーチーだいふくを作ろう
正直この時点で疲れているのですが準備は整いました。
さぁ、ムーチーにアイスを包むぞ!用意したアイスはブルーシールです。
しかし月桃の葉を開くと出てきたのは紫のムーチー。嘘だろ。白が欲しいって言ったのに。白いムーチーだと言ったのに!
だれか月桃の葉を開く前にムーチーの色を見分ける方法を開発してください。
紫なので見た目は雪見だいふくっぽくないのですが、このまま進めることにします。
雪見だいふくの餅の部分(求肥)は薄いので、ムーチーも平べったくします。
めちゃくちゃベタベタする。
表面に片栗粉をまぶし、アイスを包みます。
これで完成!
果たして美味しいのでしょうか。雪見だいふくっぽいのでしょうか。
食べてみる
さっそく食べてみます。
表面に片栗粉をまぶしたことで、ムーチーが手に引っ付かなくてすごく良い。
あ。これ美味しいわ。雪見だいふくだわ。
後から月桃の匂いがふわっと漂うのでムーチー感はありますが、わりと雪見だいふく。これ美味しい。
やんばるたろうさんにも食べてもらいます。
ただしムーチーを平たくするのが面倒だったので、塊のままです。
うん、うん。と言ってました。
ペリーもちにも包んでみた
那覇市山下町にあるペリーもち屋。
早朝からおばあちゃんがやっているお餅やさんです。いつか取材をさせてもらいたいと思いつつまだできていません。
全然ムーチーが見つからなかったので、ペリーもちも買っていました。
美味しいからそのまま食べる認識ですが、おそらくヒヌカン(火の神)にお供えするお供え用ウチャヌクのお餅。
すごい伸びる。
アイスを包みます。
白い餅にアイスを包むだけで、めっちゃ雪見だいふくっぽい。
食べます。
うわぁ!美味しい!!!
やんばるたろうさんにも
うわぁ!
雪見だいふくで知っているあの餅とアイスの組み合わせの妙が、ぺりーもちの柔らかさと程よい甘さで倍増するのです。これ本家を超えたぐらいの美味しさです!うわぁ!
ということで、ムーチーだいふくを試そうと思ったら、ぺりーもちに全部持っていかれた話なんですが、ムーチーだいふくも美味しかったので、ぜひみなさんもムーチーが余ったらアイスを包んでみてください。ムーチームーチー言いすぎてちょっとよくわからなくなってきましたが。
ではみなさま、良いムーチーの日をお迎えください!