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【新年会】マンホール焼きはできるのか
DEEokinawaにマンホールの蓋がやってきた
昨年8月に下水道の日を記念して開催された『沖縄県下水道 マンホールスタンプラリー』。
スタンプをコンプリートすると抽選で本物のマンホールの蓋がもらえるという、ちょっとイカれた素敵なこの企画。張り切ってコンプリートを目指したものの、結局丸一日かけて沖縄本島内で集められたスタンプは13個のみ。離島3ヶ所も含まれているので、まあ到底我々には無理な話でした。
しかし。しかしですよ。
後日、奇跡が起きたのです。
そして、本日宜野湾市のマンホール当選の連絡がありました。
やんばるたろうさんは、マンホールが当たったらマンホールをネタにして企画を行うと仰っておりましたが、多忙でスタンプ集められなかったこと拝見致しました。そこで、私が当選した宜野湾市のマンホールを使用して是非企画を考えて頂けないかと思い、ご連絡差し上げました。
まさかの当選者の方からご連絡を頂いたのです。というわけで素直にご厚意に甘えてマンホールの受け渡しに同行させてもらいました。
マンホール蓋の受け渡しは宜野湾市の水道局。そして記念グッズをもらっている右手の男性が、今回連絡をくれた洲崎さんです。
なんと洲崎さんは宮古島在住。スタンプラリーに参加のきっかけは恐れ多くもDEEの記事だそうで、4日で各離島と本島をまわってスタンプをゲットしたのだとか。スタンプがひとつも設置されていなかった宮古島からの参加で見事コンプリートを果たしました。すごい。
ちなみにスタンプをコンプリートしてマンホール蓋の応募をしてきた人は10人だったそうです。
軽い気持ちで一緒に受け取りにいったのですが、割ときちんとしたセレモニーだったため、「一緒にいるこの人は何者なのか」という視線が若干痛かったです。
これが洲崎さんのコンプリートしたマンホールスタンプ。最後の石垣市では拍手が沸き起こったとか。実際やってみて分かるのですが、期間内に各地のマンホールスタンプを全部集めるのはかなりハードルが高いのです。そこからさらに抽選を経て手に入ったマンホール蓋を我々に譲渡いただけるとは…洲崎さんありがとうございます!
そんなこんなで手元にやってきたこちらが宜野湾市の汚水マンホールの蓋。ガチの本物です。
これを使って、長年の夢だったアレをやってみたいと思います。
タイトルで既にお気づきのことと思いますが、マンホールの蓋を鉄板に見立てたマンホール焼きです。
暗雲立ち込めるマンホール焼き新年会
ここのところ編集会議が全然開催できていないこともあり、新年会を兼ねてゲストライターの皆さんにも声をかけて集まっていただきました。
マンホールの蓋を熱するにはでかいコンロが必要なので、でかいコンロを借りられる総合運動公園のキャンプ場を今回利用させてもらいました。ちなみにコンロだけのレンタルはなかったので、五枚鍋(いわゆるシンメーナービというやつです)セットをレンタル。この五枚鍋が後々大活躍することになろうとは、このとき誰も想像していませんでした。
天気予報を見て決行したものの、準備段階ではしとしと雨模様。一時はかなり雨足が強まってどうなることかと思いましたが、なんとかブルーシートとタープで屋根をつくって雨をしのぎます。
頼む、やんでくれ...!
なんとか雨はおさまりそうだったので、準備を始めることにします。
さすがマンホールの蓋、めちゃめちゃ重たいです。足の上に落としたら骨折れるやつです。いったい何キロぐらいあるんだろうか。
コンロの上にマンホールの蓋をのせれば、本日の焼き場の完成!
並のような模様が特徴的な宜野湾市の汚水マンホールの蓋でした。
さっそくコンロに着火して加熱を開始してみたのですが、ここで緊急事態が発生。
明らかに人体に有害なにおいがしている...!
タールのにおいというのでしょうか。道路工事でアスファルト舗装をしているときのような、なんともいえない不快なにおいがマンホールの蓋からプンプンと漂ってきました。いや、これ絶対口に入れたらあかんやつや。
爪で表面をなぞってみると
なんか黒いのがつく...!
いや、こんなこともあろうかと事前に沖縄県のマンホールの蓋の製造を行っている沖縄鋳鉄工業株式会社に問い合わせをしていたのですが、返ってきた回答は「不明」。原材料は様々なところから仕入れているので、ひとつひとつ確認しなければはっきり分からないそうです。沖縄鋳鉄さん、お忙しいところ変な問い合わせしてすみませんでした。
この日は休日とあって子どもたちもたくさんいるし、新年早々集団食中毒とかになっては洒落になりません。
というわけで、冒頭でチラッと出てきた五枚鍋の再登場です。
本来汁物を作るときに活躍する五枚鍋。まさかソーセージを焼く日がやってくるとは思ってもみなかったと思います。
焼きそばも焼く。じゃんじゃん焼く。
マンホールの蓋で焼肉をする気まんまんで食材を用意してきていたので、五枚鍋が思ったよりも大活躍してくれてほっとしました。セットで借りてて本当によかった...。
諦めきれない男たち
しかしここで、マンホール焼きへのロマンが諦めきれない男たちが立ち上がりました。
アルミホイル大作戦です。
表面の塗装がやばそうならば、覆ってしまえマンホール。
表面の模様が浮き出るようにぴったりとアルミホイルを貼って食材を焼いてみることにしました。あいかわらず有害なにおいはしていますが、口に入れなければセーフなんじゃないでしょうか。(※あくまで自己責任です)
持参したホットケーキミックスで夢のマンホールホットケーキを焼いてみることにします。
空いているスペースに並べているのは干しいも。
真ん中の宜野湾市マークの焼き型をつけたいとどはじめは真ん中で焼こうとしたのですが、この部分の火力が強すぎてあっという間に焦げてしまいました。
こんどは真ん中を外して端っこのほうで。このへんがちょうどいいぐらいの温度になっていそうです。
五枚鍋についてきたでかいしゃもじでひっくり返します。
!!!
おそらく世界初、宜野湾市の汚水マンホール焼きホットケーキの完成です!
グラデーションになっていますが、マンホールの蓋に描かれていた波の模様がしっかりと再現されています。素晴らしい。
こちらは「汚水」と描かれた「汚」部分で焼いてみたもの。かなりうっすらとですが、なんとなく文字のような...?
マンホール蓋の次の活用法は
というわけでマンホール焼き新年会、お集まりいただいたライターのみなさま、そしてそしてマンホールの蓋をお譲りいただいた洲崎さん、本当にありがとうございました!おかげで積年の夢が叶いました!
せっかく譲っていただいた貴重なマンホールの蓋、またなにか別の企画にも使えたらなと目論んでおります。
表面の塗装を金だわしとかでめっちゃ削ったら普通に鉄板として使えたりしないかな....。もし読者のなかにこのあたりに詳しいお方がいらっしゃいましたら是非ともアドバイスくださいませ!
というわけで本日はDEEokinawa新年会の様子をお伝えいたしました。
とりあえずあれから3日経ってまだ誰からも健康被害の報告がないことにほっとしています。
今年もこのメンバーで日々楽しい記事をお届けできるようにがんばりますので、引き続きDEEokinawaをよろしくお願いいたします。