- DEEokinawaトップ
- 特集
- 国場川水あしびに参加してきた
国場川水あしびに参加してきた
那覇市内を流れている国場(こくば)川。モノレールに乗っていると奥武山公園駅を過ぎたあたりで眼下に見えてくる、沖縄にしては比較的大きな流れの川です。以前『国場川の源流を探す』という記事では、源流を探す大冒険に出かけました。
そんな国場川で先日『国場川水あしび』という催しが開催されると聞いて参加してきました。
雨上がりの肌寒さが残る12月某日。集合場所である漫湖水鳥・湿地センターを訪れると、そこには既にたくさんの人が。
国場川水あしびとは、簡単に言ってしまえばクリーンアップイベント、つまりはゴミ拾いです。こういうものにこれまで参加したことがなかったのでよい機会です。
国場川の環境や生物を身近に感じられる展示ブース
しかし単なるゴミ拾いにあらず。親子連れも多い参加者が楽しめるよう、いろんな展示ブースが用意されていました。
これは湿地帯に棲んでいる生物たちの紹介。
水辺の環境クイズや、サキシマスオウの実への色つけ体験も。
サキシマスオウの実のかたちが、ウルトラマンにぴったりだというのは新しい発見でした。
また湿地帯に棲み着いている外来種のカメや、在来種のテナガエビの展示も。テナガエビは当日の朝に捕まえてきたのだそう。子どもたちが喜んで触っていました。
国場川周辺にはどんなごみが落ちているのか
軍手とゴミ袋を受け取ったらいよいよゴミ拾いのスタートです。動きやすく汚れても良い服装であれば、手ぶらで参加OK。漫湖湿地センターから5分ほど歩いて国場川の河川敷に到着です。
整備されている遊歩道外から見ただけではわからなかったのですが、草を分け入って川に近づいていくと、それはそれは大量のゴミの山がありました。こんなにゴミが落ちているなんて知らなかった!
泡盛のビン?もしくはビン入りピーナッツか。残念ながら手紙(ボトルメッセージ)は入っていませんでした。
釣りの浮き具??色的になんだか危険な印象。
これもなにかの電子部品でしょうか。いったいどこからこんなものが。
なんといっても多かったのがペットボトル。手軽に買えるからといってそこらへんに捨てちゃいけません。
何故か納豆パック。ふたつも。
こちらの黒いのは明らかに泡盛のビンですね。カセットボンベも落ちています。
まさかのセカンドバッグまで落ちていました。中身までは確認していませんが、犯罪のにおい...!
ふと目の前の湿地帯を見ると、マングローブの赤ちゃんが根付いていました。
たった30分ほどでこんなゴミ袋の山が何箇所にもできあがりました。拾っても拾ってもきりがないほど。
なかにはエアコンの室外機のようなものや、車のバンパーのようなものまであり、とてもではありませんがすべて拾いきることはできませんでした。不法投棄ダメ、ゼッタイ。
湿地帯の自然に目を向けてみよう
国場川流域の湿地帯は那覇の中心地の近くにあって、冬場には水鳥がたくさん飛来するとても貴重な場所。
マングローブもたくさん生えているのですが、生えすぎて陸地化するのを防ぐため定期的に稚樹を抜くことも必要なんだそうです。年に二回ほどこの稚樹抜きが行われているそうで、今回はこの水あしびに合わせて事前申込制で体験ができるようになっていました。
下半身をガードする防水服をつけて泥の中へ。ボディボードなどの板につかまってすべるように移動しないと、足がはまって抜けられなくなるんだとか。みなさんパーントゥもびっくりの全身泥だらけです。めちゃくちゃ大変そうだけど、いつか稚樹抜きにも挑戦してみたいものです。
最後には具だくさんな豚汁を振る舞っていただいて、お腹のそこからあたたまりました。これが牛汁の豚汁バージョンのようで、めちゃくちゃ美味しかったです。ごちそうさまでした!
漫湖水鳥・湿地センターの中の展示も面白いのでおすすめ。顔出しならぬ、膝だし看板は必見ですよ!