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くらにクラクラ♪ヘリオス酒造ほろ酔い酒蔵ナイトツアー
「くらにクラクラ〜♪」のキャッチフレーズでおなじみ、樽仕込み泡盛古酒『くら』。
そして最近ではゾンビがはびこるというかなり攻めたCMでも話題になった、名護市にあるヘリオス酒造。
そんなヘリオス酒造で新しい試みとして『ほろ酔い酒蔵ナイトツアー』なるものが開催されるということで、先日そのモニターツアーにご招待いただき遊びに行ってきました。
すっかりペーパー泡盛マイスターと化している私ですが、本日はその様子をレポートしたいと思います。
ほろ酔い酒蔵ナイトツアーとは?
日もとっぷりと暮れた夜8時過ぎ。本日のモニターツアー参加者がヘリオス酒造のショップへと集まってきました。
実際のツアーでは夜7時にヘリオス酒造に集合となるので、夕方に軽くなにかお腹に入れておくとよいかと思います。
ぐっと照明が落とされたショップは、まるでバーのようなおとなの雰囲気。はやくもワクワクが止まりません。
まずは古酒くらをソーダで割ってカットレモンを添えた、くらハイボールで乾杯!
昨年の島酒フェスタで初めて飲んで以来大好きなやつです。ウイスキーのハイボールがあまり得意じゃなくてもグイッと飲めちゃうぐらい爽やかで美味しいカクテルです。
くらハイボールを秒で飲み干した後は、今回のナイトツアーについてヘリオス酒造の方のお話がありました。
全国的に人気の酒蔵ツアーを通じて沖縄の地酒である『泡盛』の製造工程や歴史的背景、そして他のお酒にはない特異性である古酒(クース)を味わうことで、県外や海外の観光客に泡盛を発信していくこと。また、沖縄観光において現状なかなか夜のアクティビティが少ないということで、夜でも楽しめるようにと企画されたのが、このヘリオス酒造のほろ酔い酒蔵ナイトツアーです。
もちろん日中も工場見学は行っていますが、ナイトツアーでは建物のライトアップで幻想的な雰囲気が味わえたり、やんばるならではの星空も楽しめたり、なにより後のことを考えず気兼ねなく試飲できる!というメリットが。
ホテルに帰って寝る前にもう一歩、深く沖縄を楽しめる内容となっているそうです。
時刻はちょうど夕飯どき。目の前のテーブルに並ぶサンドイッチやおつまみ類に大いにわき目をふりつつ(まだ食べちゃダメ)、泡盛の製造工程に関する映像を鑑賞したら、いよいよ蔵見学に出発です。
泡盛の製造工程に触れる
ショップを出ると目の前に、ライトアップされた泡盛蔵が見えてきました。
奥に明るく写っているのが、甕貯蔵泡盛が眠る『一ノ蔵(いちのくら)』。
まずは写真右手に写っている建物、製造工場から見学です。
スリッパに履き替えて中に入ると、大きな発酵タンクがずらり。
タンクにそっと耳をあててみると、中からポコ...ポコポコ...という酵母の小さな小さな声が聞こえるそう。人間が寝静まった夜中にもこうやって美味しいお酒を作るために醸し続けてくれているとは、なんて働き者なんでしょうか。
二階に進むと、さきほどのタンクが上から覗けるようになっています。
タンクのふたを開けた途端、あたりにふわ〜っと立ち込めるなんともいえない甘い香り!
これには参加者一同から「おお〜っ」と感嘆の声があがります。
お次は階段をのぼって三階へ。すると目の前に見上げるほどどでかい銅製の蒸留機が現れます。これは迫力満点!
銅製の蒸留機は熱が素早く均一に伝わり、泡盛の熟成をより促すといわれており、ヘリオス酒造が県内でいち早く取り入れたもの。『黄金のポットスチル』と呼んで大事にしているそうです。(※ポットスチル=単式蒸留器)
ライトアップで怪しく輝く黄金のポットスチル。ナイトツアーの見どころのひとつです。
酒蔵内の壁に付着している黒い「すす」のようなものは黒麹菌のしわざ。
別の酒蔵でも聞いた話ですが、これを取ってしまうと泡盛の味わいにも影響してしまうらしく基本そのままなんだそうです。
たくさんの泡盛が眠る神秘的な蔵へ
製造工場を出ると、ノンアルコールの温かい黒麹醪(もろみ)酢ドリンクが振る舞われました。
夜ということもあり少し身体が冷えてきていたので、ものすごくありがたかったです。クエン酸たっぷりだけど鼻にツンとこないやさしい味わいで、ほっとあたたまりました。
お次はいよいよ『一ノ蔵(いちのくら)』へ。
たくさんの南国植物で彩られた重厚な雰囲気の蔵は存在感抜群。そしてフォトジェニックです。
通常の工場見学では見ることの出来ない蔵の内部も特別に見学させていただきました。
蔵の中で熟成されていたのは甕貯蔵の泡盛。この暗い蔵の中で、何十年と誰かの口に運ばれる日を待っていると思うとロマンを感じますね。
お次は『二ノ蔵(にのくら)』へ。
ここではヘリオス酒造の代表銘柄『くら』になる樽貯蔵泡盛がずらり。高い蔵の天井に届きそうなぐらい積み上げられたオーク樽は圧巻です。初代ファミコンのドンキーコングが出てきそう...。(分かる?)
これらのオーク樽は、北米産のホワイトオークを使い宮崎県にある工場で製造加工を行っているそう。
蔵いっぱいに漂う甘い香りは、貯蔵するうちに少しずつ揮発した『くら』原酒のもの。エンジェルシェア(天使の分け前)というロマンチックな名前がついているそうです。
そんなオーク樽に囲まれて、くら原酒の試飲タイム。
深い飴色が美しい、12年ものの『くら』原酒です。ちなみにアルコール度数は40度なので『泡盛』とは呼べず『原酒』と呼びます。
そのお味はというと......これは実際に飲んでみてのお楽しみにしておきます。
是非実際に自分の目で、鼻で、舌で味わってみてください。
この彫刻が施された大きな樽は、オーバルカスクと呼ばれるもの。
100年古酒を目指して現在19年目。100年先も平和な世界が続いているようにという願いを込めて作られたものだそうです。
樽に掘られたライオンを触ると幸運が訪れると伺ったので、それはもう念入りに撫で回しておきました。
ここに住みたい...
見学の途中、森に囲まれた自然豊かな敷地の一角で、やんばるの星空観察もあったのですが、この日はあいにくの曇り空で見ることが叶いませんでした。これだけは自然相手なので仕方ありませんね。スマホを持っている方は、星座が分かるアプリなんかを入れておくとより楽しめそうです。
最後はやんばるのご馳走を堪能!
というわけで、ここで工場見学はおしまい。
最初に集合したショップに戻ってお待ちかねの試飲&試食タイムです。
「どんどんおかわりしてくださいねー!」
本来のツアーでは、この後名護市内の飲食店へと案内する流れなのですが、今回はモニターツアーということでヘリオス酒造の方たちが手作りのオードブルを用意してくれていました。黒毛和牛のメンチカツや、寿司桶いっぱいの今帰仁あぐーカツ丼などなど。くらハイボールをお供に、おなかいっぱいいただきました。ご馳走さまでした!
ショップ内で見かけた『与那の蔵』という銘柄は、新しいトンネルが出来て現在使われなくなった旧与那トンネルで貯蔵している泡盛なのだそう。与那といえば、おばあだけのクリスマスパーティーや、ヨンナー散策ツアーでも登場しました。
預かり古酒制度もあるので、旅行の記念に預けていくというのもいいですね。
というわけで、ヘリオス酒造の『ほろ酔い酒蔵ナイトツアー』のレポートをお届けしました。
ライトアップされたいつもとは違う雰囲気の酒蔵を見学できる!後のことを気にせず思う存分試飲できる!そして、やんばるの間違いなく美味しいグルメも味わえる!と、沖縄の夜を思いっきり楽しめるアクティビティでした。
『ほろ酔い酒蔵ナイトツアー』の開催日程は次のとおり。
■開催日(全3回) 2019年1月26日(土)、2月9日(土)、2月23日(土)
■時間 19:00〜20:30(指定ホテル〜名護市内飲食店間の無料送迎あり)
■ご予約・お問い合わせ 0980-50-9686 受付時間:9:00〜17:00(臨時休業日除く)
■参加費用 無料(名護飲食店での飲食代については自己負担)
沖縄旅行を予定されている方、また県内でもなかなか名護に行く機会が無いという方にもおすすめです。
是非、問い合わせてみてくださいね。