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さよなら平成。さよならゴーヤーパーク。
さて、いよいよ平成最後の年の瀬がやってきましたね。DEEokinawaでは毎年最後の記事で「なくなったもの」をまとめる記事を書いているのですが、名護市中山にある「ゴーヤーパーク」が11月30日にひっそりと閉園していたことを知りました(沖縄のゴーヤ関連商品開発「水耕八重岳」が破産申請へ 国内倒産 - 不景気.com)。
ゴーヤーパークは有限会社水耕八重岳が運営をしていたゴーヤーの展示を中心としたテーマパークでした。DEEokinawaの記事でも「原種のゴーヤーでゴーヤーチャンプルーを作る」という記事で紹介されています。
ゴーヤーパークの開園は2001年。運営している水耕八重岳はもともとサラリーマンだった社長さんが豊作で価格の暴落するゴーヤーをどうにかできないだろうか、という想いから水耕栽培やゴーヤー茶などの加工品開発などをスタート。開発されたゴーヤー茶は台湾・ベトナム・中国・日本の4カ国で特許を取得。ゴーヤーパークのある名護市中山は2002年には「ゴーヤーの里宣言」も行っていたようです。
さて、ゴーヤーパークとはどのような施設だったのでしょうか。写真を探してみたところ2010年のものがありましたので、在りし日のゴーヤーパークをご紹介していきたいと思います。
ゴーヤー王国 OKINAWAゴーヤーパーク
それでは2010年のゴーヤーパークを見ていきましょう。
こちらが施設の入り口です。妙な帽子を被った手作り感溢れるゴーヤーがお出迎えしてくれます。
余談ですが、2016年の写真を見てみると入り口の奇妙なゴーヤーの帽子のツバとマントが消えています。台風とかで飛んでしまったのでしょうか。
パークは入園料無料。施設に入ると水耕栽培された数々のゴーヤーを見ることができます。
2010年当時の説明書き。全て手書きされています。説明を見るにまだゴーヤーが全国的でない時代に書かれたもののようです。「沖縄産Good!」のゴーヤーが可愛い。
こちらは世界のゴーヤーの分布を示した地図パネル。手書き&地図部分はベニヤを切り抜いたものが貼り付けられています。こういう感じの展示パネルってもうあまり見ないですよね。
そしてゴーヤーパークで展示されているゴーヤーはすべて水耕栽培。土を使わず水に根を張らせて育てる感じ(僕はよく分かってないの多分)。
ここが根が納められている水槽部分。当時あんまり見ない白ゴーヤーもありました。
たわわに実るゴーヤー。ところで2018年現在、結局水耕栽培よりも畑でゴーヤーが作られていることが圧倒的に多い気がするのですがなぜなのでしょうか。設備費?
ゴーヤーイラストコンテストなるものも開催されていたようです。
いきなりあらわれる擬人化されたゴーヤー。経路案内なのですが無言でこちらを見つめてくるつぶらな瞳と妙に白くてキレイな手が気になります。
色々な種類のゴーヤーが栽培されているのもゴーヤーパークの見所。というかそれが最大にして唯一の見所だと思われます。
ゴーヤーだけでなく、メロンやモーウィなどの瓜系の作物も育てられていました。
それにしても経路の案内板が多すぎる。
売店はゴーヤづくし
水耕栽培された数々のゴーヤーをみた後は売店スペースに。
売店では運営元の水耕八重岳が開発した「ハイサイ!ゴーヤー茶」などを販売。
ゴーヤー入りちんすこう。
ゴーヤーピクルス、ゴーヤージャム、ゴーヤーふりかけ。
これ、ゴーヤーを入れる必要があるのだろうかというものまでとにかくゴーヤー製品が沢山並んでいました。
これはどう見てもナーベラー。
ちょっとしたアミューズメントとしてピンポンゲームもありました。
ピンポン球を投げてグラスに入ると景品がもらえるというやつで、昔は結構見た気がするのですが最近とんと見かけない気がします。
売店部分に併設されたトイレのピクトがゴーヤーマンでこのあたりはゴーヤーに対するこだわりを感じました。
ゴーヤーパークの今
さて、平成にオープンしたのに昭和の匂いがプンプンしたゴーヤーパーク。12月になってどうなっているのか見て来ました。
入り口には顔ハメが置かれて、普通に営業しているように見えるのですが…
看板には閉店の張り紙が。
入り口から覗いて見ると水耕栽培されていたゴーヤーたちはすでに撤去済み。何も残っていませんでした。
売店側の入り口にも閉店の張り紙がされていました。
さようならゴーヤーパーク
というわけで2018年11月30日をもって閉園したゴーヤーパークについて本日はお届けしました。そこまで頻繁に行く場所ではありませんでしたが、こうやって閉園になってしまうと寂しさを感じてしまいます。
水耕八重岳のゴーヤー茶はすこし香ばしい、不思議な味で割と好みだったのですが、ゴーヤー茶はどうなっちゃうのでしょうか。今のうちに買い占めておいた方がいいのかもしれません。
そしてゴーヤーパークといえば
ゆるキャラがまだ一般的でなかった頃に「ゴーヤーパーくん」という割とよく出来たゆるキャラがいました。しかし最後までキャラクターが統一されることなく、色々なゴーヤーキャラクターが混在した感じがゴーヤーパークっぽいなぁと思いました。
ともあれ、かつてあったゴーヤーパークについてここに記録を残しておこうと思います。