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沖縄防衛局には誰でも利用できる食堂がある
沖縄防衛局とは
沖縄本島中部の嘉手納町にある沖縄防衛局。
かつて嘉手納ロータリーがあった場所にそびえ建っている「盾」のような形をした立派な建物がそれです。
沖縄防衛局とは
防衛施設庁の廃止・統合により、防衛行政全般の地方における拠点を確立するため、防衛省の地方組織として、全国8カ所に地方防衛局が新設され、沖縄県内における防衛行政の拠点として、平成19年9月から沖縄防衛局が新たにスタートしました。
沖縄防衛局は、これまで那覇防衛施設局として果たして来た役割を受け継ぎつつ、更に、防衛省の諸政策の企画・立案の過程で必要となる地方公共団体との調整や意見集約などの協力確保事務を行うことになります。
また、地方協力本部や各自衛隊とも連携するなど、中央において企画・立案された諸施策・政策を実現し、国と地方公共団体との綿密な連携体制を強化する役割を担う組織となります。
(沖縄防衛局ウェブサイトより)
トップページに現れる広報キャラクターのハイサイくんに関してはいろいろと言及したくなりますが、今回の主旨からは外れるのでそっとしておきます。
とまあ、我々庶民が普通に暮らしている分には直接的な関わりはほぼ無いであろう施設ですが、施設内にある食堂はなんと一般人でも利用可能との情報を耳にしました。となれば行ってみない手はありません。いざ、沖縄防衛局へ。
手に汗握りつつセキュリティゲートを突破
いつもは横を通り過ぎるだけの一画だったので、実際に足を踏み入れたのは今回は初めて。しかし沖縄防衛局の南側には嘉手納町役場が隣接しているので、嘉手納町民にとってはわりと馴染みのある場所なのだと思います。
元ロータリーだった部分は芝生広場のように整えられ、公衆トイレやベンチなどが設置されていました。案内板をよく見てみると、災害時の防災拠点としての機能も備えているようで、一見なんの変哲も無いベンチが「かまど」として使えるようになっていたりして驚きました。嘉手納町すごい。
このベンチがかまどにトランスフォームするらしい
ではいざ、沖縄防衛局の建物内に突入。
まず自動ドアが開くと目の前にセキュリティゲートがあり、守衛さんが立ちはだかっています。そのままでは入れないので、入って右手にある小さな窓口で食堂を利用したい旨を告げましょう。すると「食堂」と書かれた首からかけるパスカードがもらえます。
特に名簿に名前を記入したりは必要ありませんでした。このパスをセキュリティゲートの読み取り部にかざすと、ゲートを突破できるという仕組みです。
・・・と、ここまでサラッと書いていますが、まあ自動ドアを入った時点から心臓バクバク、手のひらはジトジト。ただランチを食べに来ただけなのに、ゲートを突破するまでめちゃくちゃ緊張しました。別に悪いことしてるわけじゃないのにね。
『食事&喫茶リン』はいたって普通の食堂
セキュリティゲートを通過してすぐにエレベーターホールがあり、その左奥側にあるのが『食堂&喫茶リン』です。エレベーターホールから光る黄色い看板が見えているのですぐに分かるはず。
廊下を行き交う人々がみんなかっちりとした服装でキビキビと歩いているのでまたまた心臓がバクバク。間違って島ぞうりで来なくてよかった。
なんとか食堂にたどり着くと、入り口には手作り感あふれるハロウィンのデコレーションが施されていてほっとひと安心。夏を思わせるヒマワリとゴースト達のミスマッチ感もまた味わい深いです。
表のホワイトボードを確認すると、ランチ営業は11:30から。限定20食の日替わりに、ソーキそばや定食系、そしてカレーなど洋食系があるようです。どれもワンコイン500円で食べられます。
よし、オムカレーにしてみよう。
中はいたって普通の食堂。まずカウンターがあり、ここで注文して前払い制とのこと。
カウンターではカップ麺やミニそばなども販売されていました。
訪れたのは13時を少し過ぎた頃だったのですが、他にお客さんはゼロ。むしろ女性の店員さんは机やテーブルの掃除をしていました。
まだ大丈夫かどうか確認したところOKだったので、オムカレーを注文して500円を払い着席しました。
飲み物はセルフサービスで。お水(冷)とお茶(温)があります。
テーブルに置かれていたメニューはこんな感じ。お食事メニューが表のホワイトボートと内容も値段も違っているのがちょっと謎です。そしてドリンクメニューに唐突にグァバジュースがあるのもさり気ない沖縄っぽさを感じます。
そしてオムカレー?が到着
ほどなくして運ばれてきたのがこちら。
・・・オムカレー!?
いたって家庭的な味わいのカレーに、野菜入りの卵焼きと揚げワンタン?のようなものがトッピングされたものでした。
果たしてこれはホワイトボードに書かれていたオムカレーなのか、卓上メニューにあった日替わりカレーなのか。謎は深まります。いや、普通に美味しかったですけど。
国道を行き交う車を眺めながら過ごすひととき。
思わずここが沖縄防衛局の中だということを忘れてしまいそうな、まったりとした昼下がりの食堂です。
もっと探検してみたいぞ
食堂用パスで立ち入りが可能なのは食堂と食堂の近くにあるトイレのみというごくごく限られたエリアのみなので、この立派な建物内はいったいどうなっているんだろうと思いを馳せつつ、窓口でパスを返却して帰路につきました。
そういえば食堂を出てからトイレも利用したのですが、
手洗い場付近に金庫みたいなダイヤル付きのロッカーがありました。これはいったい何だったのでしょうか?
個人用ロッカーにしては6個しか無いのも変だし・・・気になります。
というわけで、沖縄防衛局内にある一般利用できる食堂のご紹介でした。
お手頃な価格でランチをいただけるので、興味のある方は是非足を運んでみてくださいね。