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ビッグすぎる上原ミートのビッグカツでビッグカツ丼を作りたい
のうれんプラザにビッグすぎるビッグカツがある
みなさんは子どもの頃に『ビッグカツ』という駄菓子を食べたことがあるでしょうか。
「すぐる」と「菓道」2つのメーカーのものがあるようです
ビッグカツ、と言いつつ牛肉や豚肉ではなく魚肉のすり身を原材料として作られており、名称は「魚介加工品」。しかし「揚げ物」という駄菓子界においてはかなりリッチな存在感と食べごたえで子どもたちの人気を集めていたように思います。
このビッグカツへのオマージュとして、精肉店が本気で作ったビッグカツがあるというのです。
というわけで那覇市樋川にあるのうれんプラザにやってきました。
オープン当初はテナントも少なく閑散としておりちょっと心配になる雰囲気でしたが、徐々にテナントも増えて観光客の姿も見かけるようになり、賑わいを見せるようになっています。
のうれんプラザの最近の詳しい様子はこちらから→『のうれんプラザ、今はどんな?』
今回目指すは、のうれんプラザ1Fに入居している『上原ミート』さん。
昭和28年に牧志公設市場で精肉店としてスタートし、現在では豊見城市豊崎に本社工場、那覇の牧志公設市場近辺に直営3店舗を展開。近年では自社ブランド商品を開発、販売するなどとても勢いのある企業です。
店舗の内装もめちゃくちゃおしゃれ!
見やすく選びやすく、そして美味しそうな商品がずらりと並んでいます。しかもかなりお買い得。近くに来たら思わず寄りたくなる雰囲気です。
そんな店舗の一画で目的のものを発見しました。
それがこちら、上原ミートの《上原BIGカツ》です。1枚500円。
ちょっとこの写真ではサイズ感が伝わりにくいかと思いますが、中央に見えているでこぼことした大きなカツ、これがなんと1枚の大きさなのです。
豚肩ロースのかたまりを機械で薄くスライスしたものを少し伸ばして揚げてあるそう。
このとき二枚買い求めたのですが、「よかった、今日はあと二枚でおしまいだったんです!今もう一枚揚げてますので3分ほどお待ちください。」とのこと。日によって変動はあると思いますが、もしかしたら売り切れているケースもあるかもしれないので、ぜったい食べたい!という方は事前に電話で確認してから行くとよさそうです。
ガラス窓から厨房の様子が見えるので待っている間も楽しい
そして数分後、揚げたてアッツアツのビッグカツがわが手中に収まりました。
そのままひとくちかじってみると、めちゃくちゃサックサク!
女性の顔ほどもあるビッグサイズながらとても薄いので、本家ビッグカツ以上にカリカリサクサクと無心で食べ進められそうです。
まずはビッグカツをじっくり見てみる
そのままおやつとして食べ切ってしまいたい気持ちをぐっと堪え、上原ミートのビッグカツを持ち帰りました。
まずはそのフォルムを眺めてみることに。
豚肉がめちゃくちゃ薄いため、揚げるとでこぼことした不思議な形になるようです。
個体差はあるでしょうが、その大きさはいちばん長いところで21.5cm。家にあるいちばん大きな平皿を出してきましたがはみ出しました。
冒頭に登場した駄菓子のビッグカツとの比較。こうして並べてみると、全く別物のようです。
さて、実はここからが本題です。この上原ミートのビッグカツ。ただおやつとして食べるだけでなく、おかずに応用できないものか。そう考えるのは毎日の食卓を預かっているオカンとして自然の摂理。
カツを使った料理といってまず思い浮かぶのは、そう、カツ丼です。この巨大なビッグカツを使うことで、コスパの良いビッグカツ丼が作れるのではないでしょうか。
果たしてビッグカツでビッグカツ丼は作れるのか
まずは普通のカツ丼の作り方と同じく、薄切りにした玉ねぎをめんつゆで煮ます。
そこへビッグカツを投入...いや、このままでは汁が染み込まないし食べづらすぎます。
というわけでビッグカツを一口大に切って投入。まるでハムカツのようなビッグカツの薄い断面が見えるでしょうか。
カツがほどよく温まって汁を含んだところで、溶き卵をまわしかけ、少し蒸らして完成です!
ビッグカツ丼はありかなしか
というわけでこちらが完成したビッグカツ丼。
・・・・・・。
はいそこ、「まずそう」とか言わない!
・・・うん。いや、まずそうですよね。
これはひとえに私の料理スキルの低さゆえ。お察しください。
さすがに波布食堂のカツ丼にはかないませんが、夕飯として食卓に普通に出てきたらなかなかびっくりするボリュームの大盛りカツ丼になりました。カツ2枚で、大人4人前にはなる感じです。米と玉ねぎ、たまごなどの原材料費を含めても一人前300円程度と換算するとコスパとしては悪くありません。
肝心の味はどうでしょうか。
うん、微妙!!!!!
まずくはない。まずくはないんですが、ビッグカツはおやつカツとしてすでに味付けされているためか、だしと合わさることで味が濃くなりすぎてしまうようです。だしが染み込むことでせっかくのサクサク感が無くなってしまうので、お肉も若干噛み切りにくくなっていました。揚げたてのときには無かったべちゃべちゃとした油っぽさも感じます。大盛りカツ丼にあるべき多幸感がひとつもありません。悲しい。
やはり揚げたてサクサクのまま、おやつとして食べればよかった。そんな後悔だけが残るビッグカツ丼でした。
賢明な読者のみなさまにおかれましては、上原ミートのビッグすぎるビッグカツは揚げたてをそのまま食べることをおすすめします。