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うむくじぷっとぅるーの限界を調査せよ
みなさんは「うむくじぷっとぅるー」という料理をご存じでしょうか。
うむとは芋のこと。くじはでんぷん。ぷっとぅるーはでんぷんを油で炒める料理のこと。
いもくず(さつまいもからデンプンをとり乾燥させた粉)をだし汁で溶いて、適当な野菜をみじん切りにして混ぜて焼いたら出来上がりの簡単にできる沖縄の家庭料理です。
以前居酒屋ぐるくんで出てきた「うむくじぷっとぅるー」はこんな感じでした。
小さな中華鍋がお皿ということにもなかなか衝撃だったんですが、いちばんの魅力はやはりこの見た目ではないでしょうか。味は素朴で美味しいのですが、一瞬躊躇してしまうこの見た目。
ということで、本日は人はどういう状況になるとうむくじぷっとぅるーを食べられなくなるのか、その限界値を調査してみたいと思います。
何が始まるかわからない人は続きを読んだらいいと思うし、危険な気がする人はここでページを閉じてくださいね(たぶん大丈夫!)。
うむくじぷっとぅるーの作り方
先ほども述べましたが、材料はいもくずがあればあとは冷蔵庫にあるような野菜で大丈夫です。
今回はいもくずの他に、調味料として塩、だしの代わりにツナ缶、そしてカットねぎを用意しました。
手順は簡単。水にいもくずをサラサラになるように溶かして(いもくずの入れすぎに注意)、他の材料を混ぜて焼けばOK!
できました。美味しそうですね。美味しそうですか?
ふつうに食べてみる
挑戦者はこの方。やんばるたろうさん。
うむくじぷっとぅるーを積極的に食べることはないけれど、誰かが頼んだら美味しく食べられるそうです。
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「うん、ツナの味がするうむくじぷっとぅるーですね」
普通のうむくじぷっとぅるーだそうです。
ラウンド1:「アレに似てない?」
ではここからがチャレンジです。
ラウンド1はジャブ程度。
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「前から思っていたんだけど、うむくじぷっとぅるーってアレに似てない?」
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「え?アレってなに?」
アレが何かわからなかったのか普通に口に運ぶやんばるたろう氏。
うむ。
ラウンド2:「はぁ、下呂温泉に行きたいわぁ」
梅雨に入った沖縄。あまり雨は降りませんがすごく暑い日があったり、風が強くて肌寒いぐらいの日があったりで身体を壊してしまいそう。こんなときはやっぱり思いますよね。
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「はぁ、下呂温泉行きたいわぁ」
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「...。何がしたいかわかったわ。これ怒られるぞ!
でもまだ大丈夫だから」
企画意図を理解したようですが、まだ食べてくれます。ここでつまずいていたら、うむくじぷっとぅるーを前にしたら日常会話もままならないですもんね。
ラウンド3:急な吐き気
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「...。うぇ。..ごめんね。急に気持ち悪くなってしまって。..ううう。うぇ」
- 「食べている前でえずくとか普通にダメだろ。席を立ってよ!まぁ食べるけど」
さすが妊娠している妻を持つたろう氏。目の前でえずいても大丈夫なようでした。本当に出たらさすがにダメかもしれませんが、たぶんそれはどの料理でも食べ続けるのは無理。
ラウンド4:昔の思い出
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「ちょっと聞いてもらいたい話があるんだけどいい?
大学生の頃、友人宅で飲んでいたら酔いつぶれて寝ていたひとりが急に体を起こしてえずきだしたんよ。
このまま布団に吐いたら大変だ!と思った私は、とっさにそばにあった使い捨てコップを差し出してそこにキャッチしてん!ぜんぶこぼさずにコップに入ってんで。すごいファインプレーじゃない?」
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「はい、うむくじぷっとぅるーどうぞ」
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「いや、話がどうのってより透明な容器に入れたことでビジュアルが余計に際立ってるわ。
でもまぁいけるよ」
わたしには無理だと思われたコップぷっとぅるーも躊躇なく食べるたろう氏。さすがです。
ラウンド5:床の上のうむくじぷっとぅるー
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「はい、お食事の用意ができましたよー!」
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「マジで怒られるぞ!
人間の尊厳を無視してきたな。
でも食べるけど。」
本当はラップに乗せた状態で電柱の根元に置こうかと思ったんですがやめました。
ラウンド6:酢っぱい匂い
ここまで想像力やビジュアルで試してきましたがなかなかノックダウンしないので最後は直接的な匂いに訴えたいと思います。
味はどうなるかわかりませんが、うむくじぷっとぅるーに酢を足しました。
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「酢入れておきましょうね」
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「あ。うーん...これは...無理....」
ついにノックダウンであります。
ちなみに残ったうむくじぷっとぅるーはわたしが泣きながら食べました。
うむくじぷっとぅるーと酢料理を一緒に頼んだらダメ
ということで、うむくじぷっとぅるーが食べられなくなる境界線は酢!
ふつうに美味しいので口に入れる前にビジュアルや想像力を掻き立てられても食べることはできますが、食べている最中も酸っぱさが襲ってくると本当につらい。
今回は酢を足すという暴挙に出ていますが、同じ食卓にうむくじぷっとぅるーと酢料理が並んでいるだけでもわりと厳しい気がします。
いや、でもうむくじぷっとぅるーは美味しいんですよ。ぜひ作ってみてくださいね。