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沖縄産本まぐろの大トロで最強のツナが作れるんじゃないか
沖縄は全国トップクラスのまぐろの産地
沖縄でまぐろというとピンと来ない方もいると思うのですが、沖縄県の全漁獲量の50%以上はまぐろの仲間なのだそうで、年間を通して旬のまぐろを食べることができる珍しい地域なのだそうです。
さらに漁場が近いので一度も冷凍されていない、生鮮まぐろを手に入れることができるのも特長らしいです。これって結構すごいことだと思うのですが、今まであまり知られてなかったのはあまりまぐろを使った沖縄料理が無いからでしょうか。
最近は「沖縄美ら海まぐろ」銘打ってブランディングもされています。
上の写真は那覇市にある「泊いゆまち」。
中に入ってみると…
今の時期の旬である沖縄産の天然本まぐろがずらりと並びます。残念ながら僕が全然魚の値段に詳しくないのでピンときていないのですが、割とリーズナブルな値段なんじゃないでしょうか。
まぐろの卵だったり、白子だったり、目玉だったりとちょっと珍しそうな部位も沢山売られています。
さて、本題です。
かつてNaokiが「ツナ缶の代用を考える」という記事で沖縄の色々な魚からツナを作っていましたが、沖縄産の天然生鮮本まぐろ、かつその中でも最上位の大トロでツナを作れば最強のツナが出来上がるのではないでしょうか。「生鮮」「本まぐろ」「大トロ」…これだけで役満くらいはいけるんと思うんです。
期待を胸に、大トロを
と、いうわけで大トロ買ってきました。回転寿司でちょっと冒険して大トロを食べたりはありますが、ブロック単位で購入したのは生まれて初めてです。それにしても値段は1150円だったんですが、安くないですか?
店舗によっては4000円くらいするものもあったのですが、お店を回って結局一番安そうなやつにしてしまいました。
大トロに寄ってみました。刺身…刺身で食べたい…!
しかし、大トロを食べて美味しかったという記事を書いたところで需要がなさそうなので粛々とツナ作りを進めていきます。まずは大トロに塩を振って、しばらく放置。
出てきた水分をペーパータオルで拭き取ります。なんとなくこの行程で冷凍なのか生鮮なのかの違いとかが失われている気がします。
ツナの作り方は色々あるようですが(Naokiは水煮した後、油に漬けていた)、今回はそのままオリーブオイルで大トロを煮込むような感じで進めます。香辛料もお好みらしいですが、ローリエとニンニクを入れました。
火が通ったら大トロの威厳が消滅してしまうのではと思っていましたが、めちゃめちゃ肉厚のステーキにも見えます。これが大トロか…!
あとは粗熱を取って完成です。
出来上がりました。これが僕の考えた「最強のツナ」です。
最強のツナ、その味は
さて、できあがったツナ。身を崩したあたりからもう大トロ的なビジュアルは皆無になりましたが、見た目は完全にツナです。
比較のために一般的なツナ(シーチキン)も用意しました。こちらの原材料はびんながまぐろ。
ツナの王(大トロ:左)と庶民(シーチキン:右)。シーチキンの方がやや白い感じです。
シーチキンはうまいですよね。シーチキンとマヨネーズだけでご飯は無限に消費できますし、ヘチマの味噌汁、ソーメンチャンプルーなどに入ったシーチキンも味わい深いです。
では、それを大トロで作ったら…!夢の試食開始です。
…いざ!
…結論からいうと「普通」でした。ちょっと間違えたらシーチキンの方がうまいかもしれません。
大トロの魅力ってやっぱり脂だと思うんですよね。油漬けにしたことで、大トロの脂なのか付け油なのかが曖昧になって普通にツナを食べている感じに。よく噛んでいると口の中にはほのかに脂の旨味的なものは感じますが完全に大トロのいいところを殺してしまったようです。
ただ、実際は脂が乗っているので、少し食べると胃が脂負けした感じに。不思議に重いツナが出来上がってしまいました。これなら刺身で少し食べておけば良かった…!
大トロはツナには適さない
というわけで沖縄産の天然生鮮本まぐろ、かつその中でも最上位の大トロでツナを作る、という企画でしたが最終的に感じたことは「大トロはツナには適さないのでは」ということでした。まぁちょっと考えたら分かりそうですけど。
しかしまだ夢は潰えておりません。先述の通り、泊いゆまちではまぐろの様々な部分が他にも販売されていたのでそのうち、まぐろの色々な部位、色々な種類でツナを作ってみるみたいなこともしてみたいと思います。
ちなみに沖縄の本まぐろの旬は4月~7月くらいまでらしいので、興味のある方は泊いゆまちまちや他の漁業施設に足を運んでみて下さい。本日は以上です。