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沖縄の写真でそれっぽいミステリードラマを考える
どうもこんにちはミステリー好きのayaです。突然ですが、私は、幼少の頃からテレビの2時間ミステリードラマを見るのが大好きです。育休中は再放送を見放題で、愉悦に浸っておりました。
ミステリードラマでは、よく「ご当地ミステリー」とも言うべきジャンルがあります(私が勝手に命名)。観光名所を随所に登場させ、地方とのタイアップも見どころの一つになっています。3月にお亡くなりになった内田康夫さんの「浅見光彦シリーズ」は有名ですね。私も大好きで、ストーリーがわかっていても何度も見てしまいます。
「旅情(トラベル)ミステリー」というジャンルの一種といえますが、ルポライターやツアーコンダクター、温泉宿の女将、バスガイド、小説家、果ては地方回りのタレントとマネージャーや冒険家が、日本全国各地で殺人事件に遭遇し、一般人なのに何やかんや2時間で事件を解決してしまいます。
タイトルが「ハウステンボス殺人事件」「混浴露天風呂連続殺人」はわかりやすい方ですが、「カニ食べ放題グルメツアー殺人事件」「ウィスラー~沖縄~バンクーバー、愛と殺意の白い恋人たち…大食い美人スッチーと推理するカナダスキーリゾート殺人事件!」等々は、もはやカオス・・・。
あ、ちなみに「ミステリー」と「サスペンス」の違いはザックリいうと、謎解きをしながらトリックや犯人が最後に解明するのが「ミステリー」、犯人はわかっていて犯人が追い詰められていく不安感や恐怖感などを視聴者が楽しむものを「サスペンス」と呼びます。前者をシャーロック・ホームズ型とするなら、後者はコロンボ型です。まぁ、実際の小説やドラマでは、両ジャンルの線引きは曖昧なこともあります。
さて前置きが長くなりましたが、大丈夫ですか?ここからが本題です。
過去には、沖縄を舞台にしたミステリードラマも多数制作されてきました。そこで今回は、沖縄の観光地を巡り、沖縄っぽい写真を集めつつ、ミステリードラマのあるあるを展開していけばそれっぽいミステリードラマができあがるのではないでしょうか。
じっちゃんの名にかけて、真実はいつもひとつ!
今回は特に職業によるキャラ設定せず、一般人女性の主人公が友達のリゾートウエディングに出席のため沖縄に来て、事件に巻き込まれたという設定にします。
〇主人公の女性A子:明るくて正義感が強く行動派。
○A子の彼氏B彦:警察官で、ストーリー上、現地警察とのパイプ役。
○A子の友人C子:結婚を控えていて、美人だが何か秘密がありそう。
○最初の被害者D:最初に殺される。
○第2の被害者E:見るからに怪しい男。
○地元選出の大物国会議員:悪徳政治家。
○地元の人:重要な情報をくれる。すごく訛っている。
題して『Dee沖縄殺人事件』
主人公A子が彼氏B彦と一緒に那覇空港に到着すると、挙式予定の友人C子が出迎えてくれる。
Dの死体が発見され、主人公A子の友人C子が警察に疑われる。
と、ここで神懸かったオバーが出てきて、「キジムナーの祟り」とかわめき出すと、やり過ぎ感があって良いですね。
余談ですが、前述の浅見光彦シリーズに『ユタが愛した探偵』という作品があり、ドラマでは知念里奈がサーダカー(霊感が強い人)なご当地ヒロインで出演していました。
C子の無実を証明するため、A子とB彦が捜査する。
聞き込みの結果、どうやら、過去にあった事件事故とかリゾート開発、贈収賄スキャンダルなどが、この事件の背景にあるらしいとわかる。
トラベルミステリーあるあるですが、聞き込みをした関係者の勤め先は、たまたま観光施設だったりすることが多いです。
また途中でいかにも黒幕っぽい、地元選出の大物国会議員や経済界の重鎮が登場することが多いですね。
これまでの経緯をまとめる捜査会議がホテルのラウンジなどで開かれる。
A子「誰が何の目的でDを殺したのかしら?」
ドラマ開始1時間を過ぎたころ、途中から見た視聴者にも理解させる配慮ですね。
ホテルのラウンジは、関係者への聞き取りのシーンでもよく使われます。
怪しい男Eが捜査線上に浮上するが、話を聞く前に殺されてしまう。
A子「また捜査は振り出しに戻ったか・・・」
若干罰当たり感がありますが、墓地で死体が発見されるシーンもよくあります。ただ、沖縄の場合、墓ってことが本土の視聴者に伝わるか微妙な感はありますね。
過去を知る地元の人から重要な情報を得る。
事件解決のキーマンは地元の人。地元の役者さんを使わないと、ウチナーグチのセリフの発音が気持ち悪かったりします。
番組も終盤に差し掛かり、意外な殺人方法とアリバイトリックを見破る。
A子「そうか!犯人は凶器に冷凍した豚足を使ったんだ!」
郷土料理も忘れずに登場させましょう。
A子とB彦はC子に危険が迫っていると気づき、知らせようとするが、C子は祭の人ごみにまぎれて、すでに犯人に連れ去られた後だった!
A子「しまった!遅かった!」
地域の伝統芸能もよく登場します。
C子と犯人を追うA子とB彦。
C子と犯人を断崖で見つける。犯人はやっぱり悪徳政治家だった。
真栄田岬や茅打ちバンタでも可。
謎解きを全部聞いた後で、遅れて警察が到着して、犯人を逮捕。
犯人「私は悪くない!あいつが悪いんだ!」
なぜか、崖と海のロケーションはマストです。
C子は無事結婚式を挙げ、A子とB彦はキャッキャしながら海辺を歩く。めでたしめでたし。 A子「次沖縄に来るときは、私達の結婚式ね(ハート)」
割としっかりとまとまった
どうですか、なかなかの再現度ではないでしょうか。
2時間ドラマを見るだけで、沖縄を堪能できてしまいますね。
お気づきかと思いますが、犯人を追いかけるシーンから崖まで、移動距離が半端ないです。
しかし突っ込みどころが多いのも、ご当地ミステリーの楽しみの一つと言えるでしょう。
今後も沖縄ロケのミステリードラマが量産されることを願って、今日はしめたいと思います。