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琉球海鮮丼は予算いくらくらいでできるのか
糸満市の道の駅の敷地内に糸満漁協の直売所「お魚センター」という施設があります。
お魚センターにはいくつかの鮮魚店が店を構えて、刺身などを販売しているのですが(前に生イラブーを買ったこともあった)、ある時期から生牡蠣をその場で食べられるお店ができ、そこに生エビが加わり、いつの間にか小皿に盛り付けられた刺身をその場で食べられるようなシステムが確立されました。
今では週末はものすごい人がやってきていて、アジア系のインバウンドのお客さんも多いようです。
そして皆さんこんにちは。ここからが本題です。僕は今、丼的なものにご飯を敷いてお魚センター前に立っています。お魚センターでこのイートイン的なものが確立されてからずっと思っていたのですが、丼に小分けで販売されている刺身を載せればオリジナル海鮮丼が作れるのではないでしょうか。
…まぁ、下調べして気づいたのですが実は販売されている刺身などの海産物を使って海鮮丼を作るというのは結構やられているらしいです。しかし、そこから一歩踏み出して考えてみます。
お魚センター内で販売されている生牡蠣などは沖縄県産ではありません。沖縄県産の海産物のみを集めて丼に盛り付けることで「琉球海鮮丼」が作れるのではないでしょうか。作れるとしたらいくらくらいでできるのか。そしてそれが成立するとして、「沖縄の魚は身が締まってないのでおいしくない」という話もよく聞きますが、果たしてそうやって作った琉球海鮮丼はうまいのでしょうか?試してみたいと思います。
ご飯を持ってお魚センターを歩く
まずは無課金状態のご飯がこちらです。前にお魚センターに行ったときは白米が売られていなかったように思えたのでわざわざ持ってきたのですが
普通にお魚センター内でご飯、売ってました。下調べ、大事。
それではルール説明です。まずはお魚センター内を歩いて海産物を物色。
販売されている海産物の中で、沖縄産のものだけをチョイスして購入。海鮮丼を作ります。
それでは推して参りましょう。
個人的にはウニとか生牡蠣とか大好きなんですが、沖縄県産でないので涙を飲んでスルー。生ウニの隣はシャコ貝の刺身なのですが、このシャコ貝も沖縄県産ではないとのこと。
以前に来たときよりも焼き物が多くなっている気がします。沖縄の海産物店ではウニソース焼きを多く見るのですが、なぜなのでしょうか(めちゃめちゃ濃厚で僕は好きです)。
ウロウロ海産物を探していたのですが、なかなか沖縄県産がありません。見つけたのはこちら。赤仁ミーバイ、アカマチ、アカマチの上は値札がありませんが、シチューマチです。マチ系の多さよ。
イラブチャー(250円)。沖縄は意外とマグロの産地として有名ですが、現在は時期ではないので並んでいるマグロは地中海産とのこと。残念。
コマ貝をゲット。沖縄では「ティラジャー」と呼ばれているやつですね。漁港に行くと大量に貝殻だけ捨てられていたりします。
実際に海産物を買って気づいたのですが、イートインの刺身を販売しているのは3店舗くらい。さらに沖縄県産となると割と見つかりません。これは魚の旬的なものもあると思うので、時期だったりにもよるとは思うのですが。
生牡蠣を食べたくてうずうずしていたのですが、まずは集めた海産物で琉球海鮮丼ができるのか、その検証から参りましょう。
これが琉球海鮮丼だ
まずは集めた沖縄県産の海産物のご紹介。右側は手前から赤仁ミーバイ、アカマチ、シチューマチ。
奥はコマ貝(ティラジャー)、イラブチャー、手前は島ダコです。
色身がもうちょっと欲しかったのでまずはご飯に海ぶどうを乗せます。その上に具材を乗せてできたのが…
こちらです。いかがでしょうか。思ったよりもちゃんとした海鮮丼が出来上がったことに感動を禁じ得ません。ほぼ刺身を乗っけただけですけど。
丼の構成はこんな感じ。そしてかかった費用は…
赤仁ミーバイ(300円)+アカマチ(300円)+シチューマチ(300円)+島ダコ(300円)+コマ貝(250円)+イラブチャー(250円)+海ぶどう(380円)=2,080円。
はま寿司でお腹いっぱい寿司を食べた後、コーヒーを飲むくらいはいきました。
琉球海鮮丼は成立しているのか
見た目はかなり期待が持てそうな琉球海鮮丼。では味はどうでしょうか?
まぁ、まずいはずがないですよね。身が締まってないと言われる沖縄の魚ですが、シチューマチ(アオダイ)はしっかりとした歯ごたえに濃厚な白身魚の味。アカマチ(ハマダイ)はシチューマチよりは歯ごたえはありませんが、シチューマチとはまた違った身の味。赤仁ミーバイ(スジアラ)はコリコリ感がすごくて、少し薄いですが上品な味わいです。
何より感動したのがイラブチャー。たまに食べる時はそんなにうまくないと思っていたのですが、鮮度でしょうか。歯ごたえもちゃんと残っていて、普通においしかったです。
逆に島ダコはボイルされていたので、普通のタコと味わいは変わらず。ティラジャーは微妙に残った貝の蓋部分を取るのが面倒臭いのと少量過ぎて貝を楽しむみたいな感じにはなりませんでした。
しかし総合的には全然琉球海鮮丼、アリだと思います!
…と、思っていたのですが、今回のラインナップの魚って全部鯛っぽい白身魚でして。最終的には味が単調すぎて飽きがきました。普通の海鮮丼にはサーモン的なものが入ってたりするので、もうちょっと味に変化が欲しかったのと身を醤油に漬けにしておくみたいな工夫だったりが必要だったかもしれません。
というわけで以上が、琉球海鮮丼を作る試みでした。今回は魚のラインナップに偏りがあったので微妙な所もありましたが、時期やタイミングによって様々なバリエーションの海鮮丼が楽しめそうです。観光客でいらっしゃった皆様も県内にお住まいの皆様も興味があれば是非チャレンジしてみてください。
僕もまた時期をずらしてチャレンジしてみたいと思います。