【ねこの日】沖縄県立図書館に1日ねこ館長が就任

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2月22日は「ねこの日」。そんなねこの日に沖縄県立図書館でねこの一日館長が誕生した。その様子をお届けしたい。

昨日2月22日は「にゃんにゃんにゃん」の語呂合わせで「ねこの日」でした。各所で猫にまつわるイベントが開催されたりしていたわけですが…

ここ、沖縄県立図書館は異様な興奮に包まれていました。なんと猫が図書館の一日館長を務めるというのです。沖縄県立図書館といえば圧倒的な沖縄関連の蔵書を誇り、「空飛ぶ図書館」などのサービスを行っている沖縄の図書館の中の図書館です。

そんなちょっと堅いイメージもある沖縄県立図書館が打ち出したちょっと斜め上のこの企画。本日はその様子をお届けしたいと思います。

 

一日館長「津波にゃんにゃん丸」さん(8ヶ月)

まずは図書館の1階のカウンター付近から。

館内では特設展示として琉球わんにゃんゆいまーるという団体の「さくら猫・TNRってなんだ!?」という展示が。TNRは(Trap(捕獲))・Neuter(不妊手術)・Return(元の場所に戻す))の略で、野良猫に不妊手術を施すことで、殺処分の減少を行おうという活動です。

TNRが施された猫は目印として、耳の一部がカットされており「さくら猫」とも呼ばれています。沖縄の公園で見かける猫なんかでもさくら猫を見かけることが多くなった気がします。この展示では沖縄におけるTNRの現状が分かり易くまとめられており見応えがあります。

展示の下の本棚は猫に関する書籍が集められています。

カウンター付近の絵本コーナーにも猫に関する絵本を集めた特設棚が。こうやって企画に関連する本が集められていて実際に借りる事ができるというのは図書館ならではかもしれないですね。

 

と、図書館の様子を見ているうちに


多数のカメラにも動じない

歓声とともに本日の一日館長があらわれました。


ネクタイ姿が凜々しい

こちらが本日一日館長に就任する、「津波にゃんにゃん丸」さん(♂・8ヶ月)です。にゃんにゃん丸さんは生後2ヶ月くらいの時に保護されたという経歴を持ち、普段は牧志の公設市場近くの陶磁器の店「津覇商店」の店番が本業。

今回県立図書館で一日ねこ館長を募った結果、生後8ヶ月にも関わらず堂々とした振る舞いから白羽の矢がたったのだそうです。

まずは現図書館長からねこ館長に辞令の交付。

ここに一日ねこ館長が誕生しました。

 

一日ねこ館長と巡る図書館バックヤードツアー

一日館長に就任したにゃんにゃん丸館長はさっそく初仕事。この日にあわせて開催される図書館バックヤードツアーに随行します。

まずは沖縄県立図書館が行っている「空飛ぶ図書館」と一括貸し出しサービスについてのお話。こちらについては以前DEEでも記事として紹介させて頂きました。

館長はとりあえず写真を撮られてました。

続いては地下書庫に移動して収蔵されている資料などの見学。

あれ…?館長…?

こちらは収蔵されている書籍に保護カバーをかける実演。

書籍の登録についての話(の合間にこっそり寝る館長)。

バックヤードツアーでは一通りの図書館についての紹介があるのですが、館長の挙動が気になりすぎてなかなか頭に入りません。合間合間にはにゃんにゃん丸館長の撮影時間も設けられて盛り上がる一同。しかし館長はたまに明らかに寝ていたりはするもの、暴れたり、逃げたりみたいなこともなく終始落ち着いた様子。将来大物になる気がします。

 

ねこ館長、沖縄学の父伊波普猷と並ぶ

バックヤードツアーの最後にやってきたのは「館長室」。

館長室には歴代の館長の写真がずらり。沖縄県立図書館が開館したのは1910(明治43)年のことだそうで、初代の館長は「沖縄学の父」とも呼ばれる伊波普猷(いはふゆう)。ちゃんと写真も飾られています。

こちらではにゃんにゃん丸さんの主治医であるヒマワリ動物病院の院長さんによるマイクロチップのお話が。ペットの迷子対策などでは首輪や迷子札などがありますが、長期に渡って迷子になってしまうような事態が起こると痩せすぎて首輪や迷子札が外れてしまうことも多いのだとか。

マイクロチップは埋め込み・登録を行っておけば半永久的にペットの識別ができるのだそうで、今はほとんどの沖縄の動物病院で取り扱っているとのこと。

館長自ら実演でマイクロチップを読み取らせてくれました。

その後はまた撮影タイム。現館長と一日ねこ館長、そして初代館長伊波普猷の3ショット。伊波普猷もまさか図書館にねこ館長が登場して一緒に写真を撮ることになるとは思っていなかったはずです。

館長イスに座る(というか座らされた)ねこ館長。

もう始終ほっこりしっぱなしでした。

 

ねこがその場にいれば世界は平和になるんじゃないか

バックヤードツアーの後はねこ館長はカウンター業務のお手伝い。まぁ居るだけでしたが、みんなにこにこしながらその様子を見守っていました。

以上、沖縄県立図書館でのねこ館長就任の様子をお届けしましたが、いかがだったでしょうか。ここまで書いて記事の内容を要約すると「猫はかわいい」。その一点に尽きると思います。ねこ館長は1日のみの就任でしたが、冒頭のTNRの展示などは3月5日まで行われているそうなので興味がある方は足を運んでみてください。


館長と記念に

このゆるい企画に携わった沖縄県立図書館のスタッフの皆様、そして立派に一日館長を勤め上げた津波にゃんにゃん丸さんお疲れ様でした!

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