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デカいドングリを探して国頭村安田に
沖縄には日本一大きなドングリがあります。
「オキナワウラジロガシ」という木のドングリですが、これがまぁ本当に笑っちゃうくらいデカいのです(縮尺詐欺もやりました)。
さて、DEEokinawaをはじめて7年が経過したのですが実は一度もこのオキナワウラジロガシが落ちているのを見たことがありません。今手にしているオキナワウラジロガシは全部人からのもらい物。ここは一度くらいはオキナワウラジロガシを見つけておかないと駄目なんじゃないかと思うのです。
しかし、オキナワウラジロガシは割と山間に生えているそうで、ノープランで行っても遭難するのがオチです。そこでネットを駆使して調べてみたところ、国頭村の伊部岳の近くに樹齢300年になる日本一と言われているオキナワウラジロガシの大木があるのだそうです。
というわけで行ってきました。
伊部岳の入り口に
まずは国頭村の安田へ続く道をひた走ります。
この道はmycoさんがヤンバルクイナを見に行ったり、大宜味村まで続く大国林道の入り口があったりするのですが、深い森に覆われた道です。
途中アダガーデンホテルというホテルを安田方面に向かうと伊部岳の登山道入り口があります。
入り口には案内板が立っています。
オキナワウラジロガシへのルートも記載されています。
ここで二点大事なことですが、ここのオキナワウラジロガシのドングリは採ってはいけないと書かれています。これを見た時は軽く落胆しましたが、まぁドングリが落ちている様を見るだけでよしとしましょう。そして、もう一点。
最近国頭村の山に単独で入って遭難する人が多いらしいです。観光協会では事前に連絡するとガイドを付けてくれたりするらしいので、初心者はガイドを連れて、あるいは場所をよく知っている人と同行して行くことをオススメします。そっちの方が多分楽しいと思いますよ!
林業の歴史を垣間見つつ、山道を散策
それでは道を進んでいきましょう。
入り口から途中までは割と広い道をゆったりと上っていきます。道の各所にはむき出しのマングースの罠が設置されているのを見ることができます。
途中、ちょっと開けて畑があり、そこに沿う形で道を進んでいきます。
しばらく歩くと、伊部岳の登山道入り口に。
オキナワウラジロガシへは登山道とは別に道があり、看板が立っています。
ここらからは結構アップダウンが激しく、道も狭くなります。大人でも結構しんどい道なので、小さなお子さまだと厳しいと思いますしちゃんと装備を調えて行った方が良いと思います。
獣道みたいな道をえっちらおっちら歩いて行くのですが、注意して歩くと途中で石積みの門みたいなものを見つけることができます。これは炭焼き窯の跡。
以前国頭村の林業の歴史を聞いたことがあったのですが、その昔は山の中には沢山炭焼きの窯があったのだそうです。めちゃめちゃ山奥なのですが、当時の人はものすごい山奥で炭をつくっていたんですね。
こちらは「境界見出標」。山林の境界線をこれで示しているらしいです。
「山」とだけ書かれたやつもありました。
みちには所々に「樫の木」という看板が立っています。
樹齢300年のオキナワウラジロガシ
さらにしばらく歩くと…
目当ての木が見えてきました…!
ちょっとサイズ感が分かりづらいのですが、かなりの大木です。オキナワウラジロガシはドングリでも有名ですが、建材としても有名で首里城の柱や守礼門にはオキナワウラジロガシが使われているのだそうです。その昔、国頭村から木材を運んだ記録があるそうで、この木はその生き残りといわれています。
足下を見てみましょう。
おお…!
おおお…!
めちゃめちゃ落ちてる!
残念ながら、持ち帰りはできませんが、特大サイズのドングリがゴロゴロ落ちている光景は否が応でもテンションがあがります!この光景が見たかった!
日本一のドングリを日本一の巨木で
というわけで本日は日本一のドングリを探しに行った話でした。山の少ない沖縄だとなかなか山に行くという選択肢がないのですが、国頭あたりには結構たくさん山があるので、来年は山を攻めてみてもいいかなぁと思います。
日本一とされるオキナワウラジロガシもそのドングリも圧倒的な大きさだったので、一度は見てみても損はないのかなぁと思います。
ドングリは持ち帰れませんが、その場で写真は撮れると思うので是非小顔にも挑戦してみてください。