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この冬、豆腐ようフォンデュのススメ
12月になり沖縄もがっつりと寒くなってきました(といっても20度きるくらいだけど)。こんな寒い日には温かい鍋でもつつきたいところですよね。
去年の冬は「ジーマミー豆腐を湯豆腐にしたらうまい」という新たな発見をしたわけなんですが、今年もなにか冬っぽいことを考えていたのです。
そこで思いついたのですが、豆腐ようってあるじゃないですか。豆腐を紅麹と泡盛などで漬け込んだ珍味です。この豆腐ようは濃厚な味わいからしばしば味をチーズに例えられます(かつて豆腐ようでチーズケーキを作ったこともあった)。
と、いうことは。
ということはですよ。豆腐ようを使ってチーズフォンデュが作れたりもするんじゃないでしょうか。
豆腐ようフォンデュを作ってみよう
こういうアイディアを思いついた時のコツは何も考えずに勢いだけでやってしまうことだと思っています。早速材料と器具を準備しました。と、いっても材料は泡盛、豆腐よう、あとはパンです。
沖縄ではスーパーで豆腐ようが普通に販売されています。僕自身は豆腐ようを買うのは100%DEEの記事を書く時だけなんですが、スーパーでも販売されているということはそこそこ需要があるんでしょうか。余談ですが同封された説明書きには
と、書かれているのですが世界の三大珍味はちょっと言い過ぎな気もします。
さて、チーズフォンデュの作り方ですがまずは白ワインを火にかけてアルコールを飛ばすところからはじめるらしいです。今回は沖縄っぽく泡盛を使ってみます。
はじめはチーズフォンデュの容器についていたローソクで泡盛を熱していたんですが、アルコールが飛ぶまでに時間がかなりかかりそうなので電子レンジで加熱します。あたりの泡盛臭がすごい。
アルコールが飛んだ泡盛はかすかな泡盛の香りを残しつつ、口に入れてみるとかすかに舌に甘みが残ります。アルコールを飛ばした泡盛でも何かできそうな予感がしますが、それは別の記事に取っておくとしてここに豆腐ようを入れていきましょう。
今回購入した豆腐ようは4個入り。割と泡盛の量が多かったので4個全部入れることにします。ちなみに4個入りで770円くらいしました。この値段で飽きるほどチーズフォンデュが食べられそうですが、沖縄料理の新たなページを開く試みとして目をつぶることにしましょう。
上の写真が豆腐ようを入れたの図です。キレイなピンクが女子会向き!というポジティブな表現もできますし、ホラー映画とかでモンスターからしたたり落ちる体液ができたというネガティブな表現もできそうです。とりあえず豆腐ようがダマにならないようによくかき混ぜて熱していきます。
豆腐ようはDEEokinawaの調査では2個食べると酒気帯びになるくらいの結構なアルコール分があります。なのでレンジで再度何度か加熱して念入りにアルコール分を飛ばします。
こうして豆腐ようフォンデュができあがりました。泡盛の量がちょっと多かったので、とろみがつくか心配だったのですがそこそことろみもつきました。かなり泡盛のニオイがしてますが、早速食べてみましょう。
豆腐ようフォンデュはアリなのか
いよいよ実食です。ちょっとニオイがすごくて躊躇していますが、食べてみましょう。
パンを浸してみました。どうでしょうか。皆さん。このビジュアルは完璧にチーズフォンデュじゃないでしょうか。
よし。食べてみます。
……うん。何がどうなったのかは分かりませんが、一口目は結構な苦みがあります。豆腐ように塩味が付いているので塩味は充分なんですが、これはどうなのか…。
…!と思ったら苦みが引いた後は口の中が濃厚なチーズ味に。あれ?これはひょっとしたら結構うまいのではないだろうか。しかし、もう一口食べるとやっぱり最初は苦い。しかし、後味はものすごく濃厚。おいしいのかおいしくないのがよく分からないままパンが進みます。これは食べ慣れたらクセになるというやつなんじゃないでしょうか。
結構食べ進めてみたのですが、めちゃめちゃ好みが分かれそうな味でした。
よく分からないので皆さん試してみてください
というわけで豆腐ようフォンデュを作ってみるという試みですが、前にやったジーマミー豆腐を湯豆腐みたいに万人に受けるような美味しさではなかったのですが、「ひょっとしたらうまいのかもしれない」というなんだかモヤモヤした結果に終わりました。
豆腐ようの苦み的なものは泡盛の代わりに牛乳を使ったり、分量を調整することでもっとおいしいものがつくれるんじゃないかと思います。
また、パンではなくて野菜やソーセージ的な具材を試してみればもっとよく合いそうなものがあるかもしれません。ちょっと僕の舌では判別がつかなかったので、皆さんのつくれぽをお待ちしております。材料費が高くなるのがネックですけど。