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石敢當の高さからマジムンの身長を慮る
壺屋の路地で石敢當ハンティング
沖縄の住宅外壁や路地などに、マジムン(魔物)除けとして設置されている石敢當(いしがんとう)。
その形状から、本土の人間が表札と勘違いし「沖縄には石敢當さんという名字の人が多いね」と言ったという笑い話もあります。
元々は中国伝来のものだと言われており、道を直進する性質のあるマジムンに対して丁字路や三叉路に設置しておけば、石敢當に当たったマジムンは砕け散るというなかなかマジムンにとっては物騒なシロモノとなっています。
さてそんな石敢當について。
今回は設置されている高さに注目してみたいと思いますが、わりと地面からの高さがバラバラな印象なのです。
目的から考えると、石敢當の高さはマジムンの中心である心臓のあたりに設定するのがベターなはず。
(まあマジムンに心臓があるのかどうかは分かりませんが)
ということは。ということはですよ?
特定のエリアに設置された石敢當の地面からの高さを測って平均を出せば、その地域に出現するマジムンの身長を慮(おもんばか)ることが出来るのではないか。そう考えついたわけです。大丈夫、正気です。ブラウザ閉じないで。
今回は石敢當がたくさんありそう、かつ歩いていて楽しそう、ということで、那覇市壺屋にあるやちむん通り周辺で実地調査を敢行しました。
妖怪・巻き尺女、現る
市場通り商店街側からスタート。
視界斜め下に目を光らせつつ、ずんずん歩を進めていきます。
と、南窯(ふぇーぬかま)を少し過ぎたあたりで第一石敢當を発見。
どこにあるか分かるかな?「壺屋焼シーサー」と書かれた白い縦書き看板の下あたりにあるよ
改めて注意して探してみると、電柱に隠れていたり壁の色に溶け込んだりと、案外わかりづらいものも多いです。
そんなときにはさきほどの、石敢當は丁字路や三叉路の突き当りに設置する、という点を意識してみると見えてきたりします。
というわけでさっそく高さを計測していきましょう。
今から妖怪・巻き尺女と化します
記念すべき一発目の石敢當の高さは88.5cmでした。
この調子でどんどんサンプルをとってきましょう。
ひたすらサンプル採取
はっけ...いや、住所表示やん
たまに紛れているトラップに気をつけつつ、観光客やお店の人に怪しまれつつ、消して折れない強い心で次々とメジャーを繰り出します。
そうこうしているうちにやちむん通りの反対側、国道330号線までたどり着きました。
まだまだサンプルが足りないのでここで折り返して、こんどは裏通りも含めて歩いてみることにします。
以下、ひたすら石敢當の写真が続くので、もう石敢當はおなかいっぱいだよ!という方は読み飛ばしていただければと思います。
- (今回のサンプル最低地点)
マジムンの身長やいかに
いちばん多かったのはやはり大人のすね〜膝あたりの高さだったような印象ですが、地面からすぐに設置されているものもあれば、胸の高さほどのものもあり、わりと自由に設置されている印象でした。
壺屋やちむん通りを徘徊しているマジムンの身長はおよそ・・・・・・
だからなに?って感じですよね。私もそう思います。
・コマさん 身長75cm
・ブシニャン 身長76cm
あたりが近いようです。知らんけど。
今回を「壺屋編」としていろんな地域でマジムンの身長を割り出してみようと考えていましたが、たぶん、もう、やらないと思います。