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凍りそうなほどアツい「海・夏祭りin糸満」
8月19日、20日に「第29回糸満ふるさと祭り」「第23回南部豊かな海づくり大会」「沖縄爬龍舟フェスティバル2017」が同時で開催された『海・夏祭りin糸満』。糸満には漁港は3つありますが、このお祭りは糸満漁港北地区で行われました。
近くにいたので行ってみただけだったのですが、漁港で行われる祭りとあってか、一風変わった試みが多く面白かったのです。
お祭り会場である糸満漁港北区セリ市場。いつもは毎朝4時頃に開き、7時頃から仲買人の人たちによってマグロやソデイカなどのセリが行われる場所。
見学は一般でもできるそうです。
海では沖縄爬龍舟フェスティバルで白熱したレースが行われていました。
陸では祭りに使われるのかマグロやカツオ、シーラなども水揚げされていました。
海のことがよくわかる無料体験コーナー
セリ市場内は舞台があったり、飲食コーナーがあったりしたのですが、そのまわりの展示や体験コーナーがなかなか興味深いことに。
こちらは「ぶくぶく体験」
ゴムプールの中に糸満周辺の海で見られるサンゴや魚などを入れて再現しています。
写真を撮っていたら、なぜかヒトデを渡され困惑しましたが。
ヒトデは硬かったです。
ぶくぶく体験では、上からプールの中を見るだけでなく、ダイビングで使うレギュレーター(口にくわえるやつ)と水中マスクをつけて、プールの中からも観察できるようになっていました。
小学生たちが上半身をびしょ濡れにしながら、めちゃくちゃ興奮していたのが印象的でした。絶対楽しいやつですね。
他にも夏休みならではの自由研究コーナー。こちらも無料。
貝殻がわんさかおいてあって。
貝殻で作られたおかんアートっぽい作品があって。
サンプルの作品のようなものを貝殻を組み合わせて作っていいよ!というコーナーでした。
機材なども揃っていて、こちらは子供よりも付き添いの大人がついつい熱中してしまいそうな感じでした。
また、現職の海人による海具の解説コーナー。
ビン玉は大きくても小さくても編むのに手間がかかるとおっしゃっていました。
当然、ここは釣り好きのお父さんたちの溜まり場に。
市場の外ではモズク流しコーナーも。こちらも無料。どこまで無料なんだ。
そうだ海に出よう!
朝10時に到着してここまでで1時間。お祭りに使ったお金0円。
せっかくだから何かしようと海に出ることに。
海に出るには帆かけサバニか、グラスボード。
どちらも所要時間は1時間弱で500円と破格の値段。
帆かけサバニは暑そうだし、子供がいるので断念し。
優雅にグラスボードに乗って、サンゴを見てきました。
糸満沖は南部でも有数の珊瑚礁の群生があり、何度もグラスボードのガラス全部がサンゴで覆われました。
餌付けはしていないので魚は寄ってこないのですが、それでもサンゴに住む多くの魚を見ることができましたよ。
ちなみに、こちらは通常に乗ると同じ時間、コースで2,000円だそうです。お祭り万歳!
気温差50度の世界へ
この日の気温は32度。優雅にグラスボード体験をしていただけとはいえ、暑いものは暑い。
そんなときにはこちら、マイナス20度ぶるぶる体験。
どこでできるのかと思いきや、水揚げされた魚を冷蔵しておく大型冷蔵庫の中に特別に入れるのでした。
1つ目の扉を開けると、まずは0度の世界。
凍りづけされたシーラが横たわっていました。水揚げされた魚はいったんここで冷凍し、全国へ発送されるそうです。
2つ目の扉を開けると-20度の世界。
こちらは氷の保管庫。
マイナス20度だけあって、寒いというより痛い。
中にいれる時間は30秒から1分ほどと決まっていたようですが、制限時間を待たずに出て行く人もいるぐらい凍えました。
何が起こったかわからない小さな子供達は、突然のマイナス20度に戸惑い、泣き叫んでいました。
現実に戻ってきたら気温は30度。気温差50度についていけないメガネが真っ白になっていましたよ。
まだまだ祭りは続く
所用があったのでお昼ご飯をたべて帰ったのですが、祭りは夜まで続いたようです。
マグロの解体ショーやセリが行われたり
出店がたくさん出ていたり
夕方からは賞金20万円をかけた泡盛瓶踊り大会(頭に泡盛の瓶を乗っけて踊る大会らしい)や、エイサーの演舞があったり、花火も上がったそうです。
こういう地域性や創意工夫を凝らしたお祭りは楽しいですね。
個人的には門中のテントがいいなーと思いました。祭りには直接関係ないけど