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透明なさんぴん茶を作りたい
最近流行りの透明ドリンク。
カルピスやレモンティーなんかがお店で売られているのを見ます。
その中で、透明紅茶の作り方をテレビで解明しているのを見たのですが、お湯だしや水出した紅茶(色付き)を透明にするんではなく、「蒸留の過程で茶葉から味や香りを水蒸気に溶け込ませて透明紅茶にする」というようなことを言っていました。
つまりはこういうことらしいです
本当に!?という感じですが、わたしが夢を見たのでなければたしかにこういうことをTVで言っていたのです。
これで透明ドリンクができるならば、いろんな飲料水を透明にしてみたい。
さっそくさんぴん茶でやってみることにしました。
さんぴん茶を透明にしたい
蒸留って本当はビーカーなど理科の実験の器具を使うもの。
しかし、そんなものを買うには予算が足りないのです。
ということで、(先ほどのイラストもなんですが)私が用意したのは自家製の蒸留機。
鍋を使用して、さんぴん茶の茶葉を蒸せる状態にして。
蓋からチューブを出して蒸気を手前のコップに入れる作戦です。
しかし、蒸し初めて30分たってもまったくコップには水がたまりません。
よく見るとチューブの途中で蒸気が止まってしまって進んでないようです。
うーん...
こうなれば多少の犠牲はいとわないことにします。
やかんの注ぎ口から出る蒸気をお皿で受け止め、傾斜をつけてコップに流し込む作戦に変更です。
着火。
ほとんどの蒸気はお皿には受け止められず散っていまずが、少しづつですが蒸気がお皿の中で液体に戻り、コップに流れているもよう。
20分後。コップには透明の液体が少し!
かけた時間と、結果を比べたら悲しくなりますが、私の予想では透明さんぴん茶が出来上がりました!
透明さんぴん茶を飲んでみよう
左が普通のさんぴん茶、右が茶葉を蒸して作った透明さんぴん茶です。
まったくの無色透明です。
果たして、無色ですが味や香りはちゃんとさんぴん茶なのでしょうか。
匂ってみます。
しかし残念ながら、さんぴん茶の香りはしませんでした。
量が少ないからでしょうか。
少なくたって味はわかるはず。飲んでみます。
これは...!
まぎれもなく、お....湯....。
強いて言えば、3km先ぐらいにさんぴん茶があるような気もしますが。
ちょっと他の人にも飲んでもらいましょう。
やんばるたろうさん、いかがでしょうか。
「うん、お湯だね。」
すごいスッキリした顔で断言されてしまいました。
なんなんでしょう。わたしがみた気がするテレビはやはり夢だったのでしょうか。
それとも茶葉が少なすぎたのかしら。
さんぴん茶を蒸留してみる
というか、実験を見守っていたやんばるたろうさん曰く
「さんぴん茶の茶葉に蒸気に溶ける水溶性のものがなければ無理なんじゃなかろうか」
何を言われたのかよくわかりませんが、茶葉の量の問題ではなく、そもそも茶葉を蒸留して味や香りを移すのは無理なんじゃない?ということらしいです。
じゃあ、あのテレビは一体。でもよく思い出すと「特殊な装置を用いて」というようなことを言っていた気もします。
しかし、特殊な装置なんかありゃしませんのです。
こうなれば強行突破だ。
さんぴん茶を直接煮立たせ、蒸留してしまおうと思います。
これでできるという根拠はないのでうまくいくかはわかりません。
でも皿を使って無理やりするよりは、効率的な装置ができました。
10分後。
少しだけ透明な液体が集まりました。
果たして味は。
!!
200m先にさんぴん茶の味がする!
言い切れないのは、なにせ量が少なすぎてよくわからないからです。
5時間ぐらいかけたらコップ1杯ぐらいとれるかもしれませんが、その前にコップも割れそうだし、光熱費がエライコッチャになりそうです。
ちなみになにも知らない夫に飲んでもらったら「水!?..いや、なにかの味がする。なにこれ?さんぴん茶!?あー!言われてみたら!!」という反応でした。
我、我に返る
ただいまふと思うのは、泥水を飲料水にするときも蒸留すればいいということです。
泥水の蒸留とは
土や砂は蒸発しないため、水蒸気だけを集めれば不純物がほぼ取り除かれた水になること。
果たして、さんぴん茶の成分は蒸発しているのでしょうか、していないのでしょうか。
透明さんぴん茶を作れたかどうかはわかりませんが、茶葉からよりはそのままのさんぴん茶を蒸留した方が、透明さんぴん茶を作れたような気がします。
うん、意味がわからない。
そんなフワリとした感じで今日は終わりたいと思います。