- DEEokinawaトップ
- 特集
- 骨汁を食べたあとのガラ骨で工作をする試み
骨汁を食べたあとのガラ骨で工作をする試み
骨汁を食べると出て来るアレ
先日、久しぶりに骨汁を食べに行ってきました。
骨汁とは、沖縄そばなどの出汁を取るときに使った豚の骨付き肉ならぬ「肉つき骨」を、野菜や豆腐などと一緒に煮込んだ汁物料理。(店によって多少違いはあり)
以前の記事『骨汁が気になる』では、何店舗かの骨汁を食べ比べてご紹介しておりますので是非いまいちど。
骨汁という名が表すとおり、食べていると大量に出てくるガラ骨。
先般の記事にもあるように店によって部位が異なるためその形状は様々ですが、今回訪れた浦添の国道330号線沿いにある『宮良そば』では比較的小さめの骨がたくさん入っていました。
汁を食べ終える頃にはガラ入れのお椀が溢れんばかりに。
この骨の山を見ていて、ふと、昨年話題になっていたケンタッキーフライドチキンの骨でキングギドラの骨格を作った人の話を思い出したのです。
チキンの骨で作れるのなら、豚の骨でもなにか作れるはず!
闘志がふつふつと湧いてきました。
骨汁の骨は実はお持ち帰り可能。以前どこかの店で「ワンちゃんへのおみやげに!」みたいな貼り紙も見た覚えがあります。
宮良そばでもお店の方にお願いすると、「あ、はいはーい!」とポリ袋を持ってきてくれました。
「さあ、おうちで待ってるかわいいワンちゃんに持って帰らなくちゃ♪」みたいな顔をして、骨の山をざっくりと袋に入れて持ち帰りましょう。
まずは骨の下準備から
持ち帰った骨は、こびりついた肉などをきれいに取り除くためしばらく煮沸します。既にすべての旨味を出し切ったのか、さすがにもう豚骨スープはとれませんでした。
そして流水できれいに洗骨します。子が寝静まった夜中に薄暗い台所で骨を洗っていると、夫に「それなんの儀式?」と問われました。
軽く水気をきったらベランダで天日干しして乾燥させます。すごい光景。
しっかり乾かしたら下準備完了です。
ただ、残念ながら骨の髄から湧き上がる豚骨臭は消えませんでした。クッサ。
二階のベランダだというのにどこからともなく小さなアリがたかっていました。
それでは楽しい工作のお時間です
さすがにキングギドラは材料的にも技術的にも無理ですが、作るもののアイデアはもう固まっています。
まずはダイソーで調達してきたグルーガンをスタンバイ。
キャンドルの大きさにあわせて大きめの骨を土台部分に組み、グルーガンで接着します。
キャンドル?
そう、私は気づいてしまったのです。
骨汁を食べたあとの豚骨は、サンゴのかけらに似ているという事実に。
というわけで今回作るのは、お土産屋さんなどでよく見るサンゴのランプ(キャンドル)シェードです。
土台のうえに大きめのパーツから順に重ね、グルーガンで接着していきます。
全体のバランスを見つつ、上へ上へ。
た、楽しい...
グルーガンの扱いに慣れておらずテンパってしまったので製作途中の写真は少ないですが、あっという間に完成しました。
こ、これは・・・!完全に思い描いていたランプシェード・・・!
ちょっと予想以上の仕上がり具合にひとり静かに興奮してしまいました。
まるでサンゴのようなきれいな見た目とは裏腹に、あたりにほんのり漂う豚骨臭がポイントです。
ロマンチックな夜を、豚骨で
それではいざ、キャンドルナイト。
やばい、これはロマンチックが止まらない。
豚骨の隙間からほのかに漏れる、炎のゆらめき。
テーブルに映る、豚骨フォルムのシルエット。
女子力高すぎアイテムではないでしょうか。
ちょっと臭うことを除けば。
というわけで今回は骨実を食べた後に残る豚骨で、素敵なキャンドルシェードを作るという試みでしたがいかがでしたでしょうか。アイデアと技術次第で他にもいろいろなものが作れる可能性を秘めた豚骨。
是非読者のみなさんも、骨汁を食べたあとは骨を持ち帰って工作にチャレンジしてみてくださいね。臭いけど。