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与那原にレトロな新スポットが爆誕していた
与那原交差点のすぐ近くに見慣れない垂れ幕が
沖縄本島の南東部に位置し、その面積は5.18平方kmと小さいまち、与那原町。
有名なのは与那原大綱曳と聖クララ教会とひじきぐらいで、これといった見どころや観光スポットが無い印象の与那原町。
私はお隣の西原町在住ですが、与那原寄りなのでわりとよく通りがかります。
そんな与那原町に、つい先日新しいスポットが爆誕したようだと友人から報せを受けて早速見に行ってきました。
場所は与那原交差点のすぐ近く。居酒屋、足立屋与那原店の二軒右隣です。
4月17日堂々オープン!の文字
目の前は交通量の多い道路なので、前を通り過ぎる車が「何事か」とじろじろ見ていきます。
ショーウィンドウにはケロちゃんやビクター犬、レトロなワンピースを着たマネキンなどの姿が。
ここはいったい・・・?
見上げると黄色い看板が。
【昭和博物館 〜私はレトロ〜】
昭和歌謡曲のようなサブタイトルがついているところが気になります。
入口の近くには入場料についての案内が。どうやら入るのに料金が必要なようです。
営業時間:午前9時〜午後7時(最終入場は6時30分)
休館:毎週火曜日
入場料:大人500円、小人300円(小・中学生)
一年間、何度でも入館自由な年間フリーチケットは大人2,500円、小人1,500円だそうです。
あまり博物館っぽくなく普通の雑貨屋さんぽい店構えですが、さっそく500円を握りしめて入ってみることにしましょう。
おじゃましまーす。
そこは柱時計のコチコチ音が響く不思議空間
コチコチコチ・・・・
コチコチコチ・・・・
コチコチコチ・・・・
足を踏み入れると、360度サラウンドで聴こえてくる、柱時計がコチコチと時を刻む音。
扉の向こう側には想像を超えるものすごい昭和空間が広がっていました。なんだここー!!
まるで映画のセットのような駄菓子屋を再現したコーナー。
「あーこれあった!」「昔食べてたー!」のオンパレード。小さなおもちゃや駄菓子のひとつひとつが懐かしさ全開で襲い掛かってきます。
おそらく昭和20〜30年代頃のものが多いと思いますが、現在年齢が30代後半の私でも見たことのあるものがいっぱい。じゅうぶん昭和の雰囲気を感じることができます。
聞くところによると館長は地元、与那原出身で、高齢のお母さんが怪我をしてしまったことを機に長年暮らしていた本土から戻ってきたのだそう。そしてレトロマニアが高じ、つい最近この店をオープンさせたところなのだとか。
蓄音機もかけてくれます
商品は本土の業者数社から仕入れているそうで本土のものがほとんどですが、なかには古い抱瓶など沖縄のものもチラホラ。
店内に30個以上はあるであろう柱時計の数々。当時は外側の装飾は日本製、中の機械はドイツ製のものが多かったそう。
もちろん全てきちんと動作しますが、今はそのうち16個を動かしているとのことでした。
「毎朝9時に16個ぜんぶ時刻を合わせるんだけどね、のんびりな子、せっかちな子、やっぱりそれぞれ個性があって少しずつずれてくるんだけどそれがまた面白いよね。振り子の音もベルの音もぜんぶ違う。」と館長談。
滞在中に15時を報せるベルの音を聞くことができたのですが、時間差でいろんな方向からいろんな音色が聴こえてくるのがまた楽しかったです。できるだけ長くベルの音を楽しむために、11時前や12時前を狙って訪れる人もいるんだとか。
展示されているものひとつひとつ、館長が当時のエピソードも交えつつ解説してくれるので、詳しくなくてもじっくりと楽しむことができます。
感涙ものの昭和グッズの数々をご覧あれ
ものすごい収蔵数なので全て見て回るのはなかなか時間がかかりますが、「これは!」と思った展示品をいくつかご紹介。
「これおばあちゃんちにあった〜!」という声が聞こえてきそうです。
- ガムラツイスト!
- いろいろなキャラクターの茶碗
- アルマイトの弁当箱
- ガラス製の醤油小瓶
- かき氷機
- 飲料メーカーの景品グラス
店のいちばん奥には映画ポスターのコーナーもありました。
館長が子どもの頃にこの建物の裏手に映画館があったそうで、当時の話もいろいろと聞かせてくれました。
ジンカメーされた後にバス賃とそば代だけは情けで返してくれるという謎のシステムは本当にあったそうです。
- トトロでサツキちゃんが使ってた電話!
- カタカタ手押し車
館内にある一部の展示品は実際に触れるようになっており、小さな子どもも楽しめそうです。
昔の冷蔵庫。冷気は下に落ちるという特性を利用して、上段に氷を入れ下段に食品を入れて使っていたのだそう。
今ならオープン記念でガラガラ抽選もやらせてもらえます。
ガラガラの機械(?)も、もちろん昭和製。まあ外れましたけど。
ひとときの昭和タイムスリップでした
展示だけでなく奥には販売コーナーもあり、値札がつけられたものは購入可能になっていました。
また「こういう商品が欲しい」という希望があれば、ものによっては取り寄せも可能だそうなので館長に相談してみてください。
これ持ってた気がする〜!!
というわけで本日は与那原町にできた新スポット『昭和博物館 〜私はレトロ〜』からお届けしました。
昭和の空気感がぎゅぎゅっと詰まったレトロ空間。老若男女楽しめると思います。
館長曰く、おじいちゃんおばあちゃんが孫と一緒に訪れて、目を輝かせながら「これはこんな風に使うんだよ」「これおじいちゃんも持ってたよ」といきいきと説明する光景も見られたそう。電子ゲームばかりではなく、こういう昔話を楽しむ時間を持つのも素敵ですよね。与那原を訪れる際には、是非こんなレトロ空間にも足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
昭和博物館 〜私はレトロ〜
与那原町字与那原3115-5
090-8866-6053
開館:午前9時〜午後7時(最終入館午後6時30分)
閉館:毎週火曜日
入館料:大人500円、小人300円(小・中学生)